音楽を｢ちゃんと｣聴いてない？

これ五億回ぐらいTwitterで愚痴ったし、いまだにモヤモヤしているのでいっそ長文で書き散らして溜飲を下げたいと思います。
幸せだなぁ　ぼくは人の悪口を言うときがいちばん幸せなんだ。

以前、ほんの数人ですが、いわゆるバンドマンというような、まぁその類の人が私にこう言っていました。「バンギャはどうせ音楽をちゃんと聴いてないから」と。
バンギャとはバンギャル、つまりビジュアル系バンドのファンの女性を指します。つまりビジュアル系のファンは、ファンであるそのバンドの音楽をちゃんと聴いていない、と、そう断言するのです。

はぁ…？？？？？？

前提として私は昔バンギャルでした、そのことは相手も知っています、そして相手は今も昔もビジュアル系のバンドマンではありません。
えっ話してる相手がバンギャだったこと分かった上でその発言、そいつ無神経にもほどがない？ふつう面と向かって悪口言う？お母さんのお腹に神経置き去りか？という話もありますがそれはいったん置いておきましょう。あの丘に。
ちなみに私がビジュアル系を好きになったきっかけはDir en greyというバンドで、彼らとの出会いや当時のアレについてはまたいつか別の記事にしたいと思います。これもあの丘に置いておきます。
とにかく「音楽をちゃんと聴いていない」という言葉を耳にして、私の脳裏にある疑問が浮かびました。

“音楽を「ちゃんと」聴くってどういう状態…？”

少なくとも私は音楽を聴くときにそんなことを意識したことはないです。普通はするもんなんですか。ラジオで、友達から借りたCDで、タワレコの試聴コーナーで、はたまたTVの音楽番組で耳にして、好きだと思ったらもう好きだし、情報を集めてCDを購入してライブに足を運んだものでした。夢中でCDを何度もリピート再生して、そのバンドのことで頭の中はいっぱい。お小遣いと相談しながら載ってる雑誌を買い、ファンクラブに入り…
バンドのファンなんてだいたいそんなものだと思います。違ったらすいません。しかし、なんでビジュアル系のファンはそんな風に馬鹿にされないといけないのか？という点について、ちょっと考えてみました。

考察①見た目のインパクトが強烈だから
ビジュアル系と一口にいってもいろんなコンセプトの方がいらっしゃいますが、豪華絢爛な衣装に身を包み濃い～お化粧をしてステージで舞い踊る、みたいな印象が強いので、
バンギャはバンドの音楽ではなくそのインパクトや見目麗しさに惹かれてるだけなのではないか、ということでしょうか。

馬鹿かよ。

バンギャのこと光に集まるイカかなんかと勘違いしてないか？見た目のインパクトはきっかけになってもそれだけでバンドを熱心に追いかける奴ほとんどいないだろ。

考察②ライブのノリが独特だから
ヘッドバンキングやダイブなどの凄まじい光景が印象的すぎて、「音楽なんかまともに聴いていない！」と思われているのではないでしょうか。

ずっとあの状態なわけないだろ。

バラードや聴かせる系の曲のときはおとなしく耳を傾けてるわ。

考察③過去に知り合いだったバンギャが顔ファン発言していた
そんなやついるのか疑わしいけど、身近にいたバンギャが顔ファンを堂々と公言し音楽なんてどうでもいいと言っていたのかも。

だとしても一緒にするな。

おまいらだって「バンドマンは全員短小包茎」「なぜなら私が昔付き合ってたバンドマンは短小包茎だったから」言われたら腹立つし、そんなことはない俺は巨根だ！って反論したくなるでしょう。
あ、どうでもいいけど同じコミュニティの女の子を次々食い散らかして焦土にするのいい加減やめたほうがいいんじゃないですか。いくら巨根だからって、もうオッサンでしょ。

色々考えてみたけど答えにはたどり着けず。
そもそも、まだビジュアル系のバンドマンがそれを言うなら（問題ではあるが）分からなくもないんだけど、別のコミュニティで活動している貴方たちにいったい何が分かるというのか。
俺たちはビジュアル系みたいにナヨナヨ媚びずに硬派に頑張ってるし、俺たちのファンはバンギャと違って俺たちの音楽をちゃんと聴いてくれている！って言いたいのかな。
う～ん、何年頑張っても動員が片手で足りてしまう現実から目を背けたいのは分かるけど、他所のジャンルのファンを貶したところで器の小ささ露呈するだけだと思うよ。

顔ファンと呼ばれる人たちだってどの界隈にもいると思うし、確かにジャンル別で見たらビジュアル系バンドのファンには割合として多い可能性はあるけど、だからといって全員をそういう目で見て切り捨てるのは思考停止でしょ。
「女は議論ができない」「男は人の話を聞いていない」みたいなやつと一緒だよね。

私は音楽を聴くのにちゃんともへったくれもないと思うし、自分が好きだと思ったら好きだし、そのことを他人からジャッジされる謂れは無いと思っています。
それと同時に、自分が馴染みのないジャンルや苦手なジャンルを指して、勝手なイメージだけで○○を好きなやつは分かってない！と貶す人も、まわりくどいことしないで単純に嫌いだって言えばいいんじゃないかと思います。

おはり