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Amazonファーマシーと疑義照会

日本上陸
先日、Amazon ファーマシーの日本上陸が発表されました。これは薬局の方にとっては衝撃だと思います


ステークホルダーの皆様にお願い


Amazon Japan様と株式会社アインホールディングス、ウエルシアホールディングス株式会社、クオールホールディングス株式会社、株式会社新生堂薬局、中部薬品株式会社、株式会社トモズ、株式会社ファーマみらい、薬樹株式会社、株式会社ユニスマイル (50音順)、CLINICSの担当者様にぜひご検討いただきたいことがあります。
疑義照会アプリの活用を進めて頂きたい。これは各社が作るのではなく我々のようなサードパーティのアプリの利用が望ましいと考えます。(無料なので特に当方には利益は無いのですが)

なぜサードパーティ?


現在はCLINICS使用の医療機関のみに対応ですが、将来的にAmazon社はそれ以外のオンライン診療プラットフォームにも拡げていきたいはずです。

薬局様に関して患者さんがアプリ上で薬局を選ぶことになりますので、各社がバラバラの疑義照会サービスを使うと疑義照会を受ける医療機関が複数の疑義照会サービスを使うことを求められることになりますので現実的ではありません。

初期ユーザー


このAmazonファーマシーのサービスを使う初期ユーザーはどんな方でしょうか? あくまで個人的な推測ですが
・Amazonの良い購買体験を知っている既存顧客
・新しいもの好き
・自分の時間を大切にしたい
・自分の好きなタイミングで指導を受けたい

そんな層が始めトライし始めるのではないでしょうか?

その中でも
・自分の好きなタイミングで指導を受けたい
という要素が薬の処方において大切になってきます

緊急に必要な薬は従来どおり近隣の薬局に行くことになるので、そこまで急がない薬、従来の薬の定期処方がAmazonファーマシーの初期ターゲットかと思うので、処方の配達時間自体はそこまで大切では無いと思います。
それよりも手続きの一つとして避けられない服薬指導においてタイミングが大切になってくるのです

時間同期の問題

皆さん、自分のスマホや家の電話がなったときドキッとしませんか?現代では多くの方はSNSなどでDMやメッセンジャーなどでやり取りをして音声会話やビデオ会議など事前にアレンジした時間等やどうしても緊急のとき以外はしないと思います。 私も知らない番号からだと最初は出ません。

DMやメッセンジャーが流行っているのは【時間同期】が必要ないという点も大きな理由かと思います。時間同期に対する心理的・物理的ハードルが非常に高い時代になっているように感じます。

従来のアマゾンの配達でも不在・再配達問題が非常に大きな社会課題になっております。これも時間同期がうまく行っていない一例ですね

Amazonファーマシーでも不在・再配達と類似の問題

Amazonファーマシーのスキームでは顧客(患者さん)がどのタイミングで服薬指導受けたいかを自身で予約するとのことです。

服薬指導予約時間が患者さんの【時間同期】の希望で、そのステップが終わらないと配送に進めないのです。

しかし、処方や服薬指導をする前に薬局は処方箋の内容を確認して、不備や疑問があれば医療機関に疑義照会をする必要があります。(もちろん服薬指導中に新たな情報から疑義照会の必要が出てくることもありますが、わかりやすいためこの記事はまずは服薬指導前の疑義照会についてに話を絞ります)

服薬指導までに疑義照会を終わらせて準備を早めにして 服薬指導予約変更の依頼を増やさないことが大切だと思います。

疑義照会は現場の薬剤師さんの大きなため息なのですが、医療機関とのコミュニケーションに気を遣いながら疑義照会をされている現実があります。

加えて、多くの調剤グループ様から「当社の疑義照会サービスを使ってください、他社と互換性は有りません」というものはまずは医師も面倒で受け入れられないと思います。

そういったこともありサードパーティーの疑義照会アプリの採用をおすすめします。

これまでの処方とAmazonファーマシーの違い


これまでの一般的な処方手順というのは 患者さんが医療機関の近隣の薬局に処方箋を持っていくことになります。そうすると薬局側も医療機関や医師の処方クセや特徴や人間性が分かっておりますので、コミュニケーションコストは高くはありません。(でも低くもありません)

今回のAmazonファーマシーの際には委託を受けた調剤グループの薬局は2500店で全国で6万件ある薬局の約4%ですので、かかった医療機関と薬局の距離遠かったり、関係が浅いところに処方箋が行くことになり
・処方のクセがわからない
・患者さんのクセもわからない
・医師のクセもわからない
という非常にコミュニケーションコストが高い状況で始めなくてはなりません。
そういったときのコミュニケーションコストを下げる一つが疑義照会アプリだと考えております

無料ですのでぜひお試し下さい

YouTubeでの疑義照会アプリについて書いておりますので

これは私個人の薬局に申し訳ないと思う気持ちから個人の課題解決のためにつくったサービスですので無料で公開しておりますのでぜひお使い下さい
実際の運用などをご覧になりたい先生や企業様ぜひ見学も受け入れておりますのでご用命ください
ぜひご連絡お待ちしております
メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)




今日はここまで


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