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即位礼正殿の儀にみる色合わせ

29年ぶりという即位の儀。

前回も生きていたはずなのに、その時の記憶は全くなく、きっと日常の中で気にすることもなく過ごしていたのだろうな。

日本人ですし、歴史や政治にも一定の興味もありますから、皇室についても簡単な評価はできなくて、いろいろと思うところはあります。が、今回はビジュアルに示されるものを中心にじっと見ていて、歴史のなせる色ってすごいなと思ったので記録として。

装束は、紫なのかなと思っていましたが、天皇陛下は茶色を着ていました。高貴な色なのですね!結構驚きましたが、黄櫨染(こうろぜん)というものだそうで、この色は天皇しか身に着けることのできない禁色といわれるものだそうです。

宮殿松の間に作られた、高御座(たかみくら)の台座の紫のカーテンからみえる黄櫨染。

皇后さまの十二単は、いまだにこの格好をするのかという不思議な感覚もありますが、通してみていて百人一首を一枚ずつめくっているようなかんじがしました。十二単の色合わせはカラーとして美しい。こちらは御帳台(みちょうだい)という台座だそうです。

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