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販促品(ノベルティ)でボールペンを選ぶときにまず考えるべき2つのこと

販促品(ノベルティ)でボールペンが使われることはとても多い。私も仕事でよくもらう。圧倒的にもらう。社名やブランド名をプリントするだけだし、大量に配るにあたっての単価も抑えられるし、賞味期限もないし、保管に必要な範囲も想定しやすい。

あまりに汎用的であるがゆえに独自性が出しにくいのだが、販促品の本質は宣伝効果につなげることであり、それはつまり、そのボールペンの社名を何度も・何人もの目に触れさせ、脳に記憶させ、マインドコントロールさせ、なにかあれば「あの会社はどうだろう?」と思わせることにこそ目的があり、ゆえに配って終わりではなく、堂々と使い倒してもらわないといけない

と考えた時に、どうやって宣伝対象の文言をプリントするかというデザイン的要素はもちろんあるのだけど、それ以前に見落とさないで欲しい基本的なことがある。

販促品のボールペンはカッコよさ、ではなく、使うことがイヤじゃないことと、書きやすさ、この2つをまず考えるべきだと思う。

かっこいいペンを追い求めていながら、カッコよさではないところへのアプローチは珍しいことだけど、今回はそこの大切さ。

例えば、三菱鉛筆のジェットストリームを配るとする。書きやすさはクリアしてる、これは周知の事実。

では、使うことがイヤじゃないこと、こちらはどうだろう。次の画像を見てほしい。そして見ながら文具屋で自分が買うときのこと、まわりの人が買う姿、自分が持ち歩き人前で使う姿を想像してほしい。

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ぱっと見で右の2本(ピンクと黄緑)は、使い手の性別や趣味という点で使われない可能性が明らかに左の2本より高く感じませんか?ということ。
もちろん気にしない人はかなりいるんだけど、そうではなくて、気にする人によって損失する機会があるということ。

つまりイヤじゃないというのは万人受けする確率が高い色や形を選ぶということ

そこにもう少しこだわれる要素があるなら、特に宣伝対象のデザインへのこだわりを傷つけないようにしたいなら、この2つを満たせる上で少し物にこだわってみるといいのじゃないかな、と思う。

最後に、私が思う良い例がこちら。

画像2

これはVOLVO STUDIO AOYAMAでもらったゼブラのブレン。ブレンは、先日、文具界のパイオニアサイト(?)である「文具のとびら」で行われた「2019年Bun2大賞」で大賞に輝いた今年の人気ボールペン。

書きやすさはもちろんクリア。そして、この主張しないシンプルでイヤな点がないデザイン、まさに要件クリア。さらにVOLVOのデザインへのこだわりも害していない。

ちゃんとVOLVOの担当部門が考えて選んだんだな、て思う。こういう小さな気を利かした働きが回り回って大きな効果につながるはず。

要するに、自分がもらっても使わない物は販促品に選ばない方がいいと思いますよー、という話でした。

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