不動産探しと恋人探し

最近引っ越したいと思っていて、暇さえあれば不動産サイトを未漁っている。気になる物件は片っ端から内見もしている。
もちろんはずれも多い。私は今かなり格安物件に住んでいるので、家賃が上がってもいいから今より気分的に満足のいく部屋に引っ越したい。そんな中で家賃は上がるのにイマイチな部屋の内見に当たるとがっかりする。これはマッチングアプリで好みでない男性に会った時に酷似している。ひとつ違うのは、内見はサッと見て違うと言えるけど、マッチングアプリで出会った男性にはそんなことは言えない点である。
物件と人との違いである。生きとし生けるものにそんな残酷なことは言えない。お互いにだが。
この連休に同い年の男性に会った。私の体調が良くなく(寝不足で)最初若干気まずい雰囲気になったが、相手の機転の良さと私のなけなしのポジティブサイドでなんとか楽しい飲み会になった。
彼は職人業で、アプリのプロフィールはそれはもう軽いものだった。確かこの休みは空いているので誰かいないか、のような感じであった。
私もまさしくそんな気持ちだったので、おたがいやりとりもそれなりに、すぐに会うことになった。
お互いの中間地点にしたものの、彼はその地点の店をあまり知らなかった。私は正直若干のめんどくささを感じた。指定をしてきたのは向こうだし、なにかしら知っているのかと思っていたから。まあそんなことは慣れっこなので、適当にぶらついて渋い居酒屋に入った。わたしは仕事の疲れと軽い彼のプロフィールから、割と自分を解放してしまった。軽く今までの男性遍歴を語ったりなど。
その日かなり酔った。タクシーに乗る前にキスをした。彼は電車で、わたしはタクシーでそれぞれ普通に家に帰った。
次の日、彼からランチに行こうと誘いがあった。昼間の誘いは女子は嬉しい。二日酔いが結構あったが翌日も会った。
サイゼリヤで軽く食べて、(前日にそのようなやりとりがあったのでノリでサイゼリヤに)公園へ移動、話をしてまたキスをした。
彼はまっすぐ目を見て話をしてくる。私はどこか居心地が悪かった。気恥ずかしかった。彼は自分に自信があるんだろう。私は基本そのような男が好きだ。だがそのような男はうまくいかないこともうっすら知っている。
私の家で映画を観て、セックスした。彼はレスで前の彼女と別れたと言っていた。彼にとってセックスは大事なのだとさんざん言われていた。彼はその日私の家に泊まった。
翌日彼が帰る時、私はまた繰り返すのかと思った。セックスをして少し彼を好きになってしまった。というか好きでないとセックスはしない。またあやふやな関係で終わりそうだ。好きになるとしんどい。相手が自分をどう思っているのか知りたい。その気持ちがつらい。でも自分だってそんなに彼にぞっこんなのかといわれると違う。いま彼に真剣に付き合ってくれと言われても信用できないだろう。そもそも会って2日目だ。逆の立場で考えるとありえない。そうなるとなぜセックスしてしまったのかと後悔する。だけどやってしまったことは消せない。
何度間違えば気が済むのか。
どうにか自分の思う幸せに辿り着きたいものである。