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動画「献花(FLOWER OFFERING)」の感想と考察

前回の「オレンジロビンソンの奇妙なブログ」に続いて、フェイクドキュメンタリー「Q」の動画を見ましたよ。

 少しだけ、「あれ?」と思う箇所があったので、ごく短めに感想や考察を書いていこうと思います。ネタバレ含みます。

どんな動画?

 フェイクドキュメンタリー形式の動画で、地方の制作会社が取材中に出会った、単身赴任中の男性"Sさん"が遭っている、不気味な現象を取材した内容です。
 そのSさん宅のドア前に、たびたび仏花が供えられていて困っている、というので、いったい誰が何のために行っているのか?取材班が監視カメラを設置して探ります。詳細は動画にて。

考察:監視カメラが気になる!

 取材班は、マンション内のSさん宅のドアのそば、頭上の位置に監視カメラを設置します。2週間ほど映像を採取したあと、取材終了とカメラの設置継続について、Sさんと対面で会話するのですが、取材班が去っていくときの監視カメラの映像の角度が、当初とは明らかに変わっているのです。
 カメラ設置から監視期間の映像については、Sさん宅のドアと上下階へ続く階段の一部が見える角度でした。しかし、取材班が去っていくときの映像では、同階の向かいにある部屋のドアが映る角度になっていたのです。
 これは、向かいの部屋のドアを映す意味と、献花される場所を隠す意味のどちらにも取れます。
 そもそも、監視カメラを粘着テープで固定している時点でおかしいとは思っていたのですが、これは意図的な角度変更と考えています。
 Sさんは、自身でカメラの角度を調整したのではないでしょうか。取材班は、あくまでも「献花する人物、怪しい人物は写っていなかった」と言っただけなので、角度変更を承知していたのか、取材終了後を待って角度変更したのかは不明ですが、目的はなんだったのでしょうか。

考察:Sさん背後の黒い影

 取材終了を報告するために、取材班がSさんに対面しますが、その際にSさんの背後に真っ黒な人影のようなものが写り込んでいます。10分14秒から15秒の間のコマなどが分かりやすいと思います。以前にSさん宅を訪れた際には映っていないので、献花を抑制したことで出現するようになった、と考えるのが妥当なのですが、献花が影の存在や出現を抑制していたのか、あるいは「部屋から出ないように」閉じ込めていたのかは分かりません。
 あれは一体…。もしかすると、献花に巻かれていた写真のあの人の霊なのでしょうか。誰にも見えていない、あの黒い影がSさんに悪い影響を与えてしまい、最終的に転居することになったのかも知れません。つまり、異変は部屋の外から部屋の内部に変わっていたが、Sさん自身が口外を憚るような事態、あるいは全く知覚できない事態だった、ということです。

最後に

 前回が写真をメインに据えたお話で、今回も不気味な写真が小道具として出てきましたね。ここまであまり気にしていませんでした、ちょっとしたつながりみたいな匂わせを隠しているんでしょうか。そういうのを見つけるのも、ひとつの楽しみ方になっていいな、と思います。ではまた(了)

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