StarTrek: Picard #9 の感想など

※ネタバレ含むことになると思います

 てっきり、今回でDS12に行ってトラブルが発生して単独で母星に行く展開だと思っていたら、ワープコンジットの出口が母星だったんですね!ピカードが頑張って総司令と交渉した意味…まあ、ロミュランの計画が明るみに出ただけでも効果はあったと思いたいです。
それと、前回の感想に「小型船」と書きましたが、ロミュラン艦隊の船って、全部ウォーバードなんですか!どんだけの規模よ!タルシアーの人数!
(以前のエピソードでは"バード・オブ・プレイ"だったのに、今回はウォーバード…同じ機体ではない、ということ?)

 ナレクはソージを敢えて逃げられる状況下に置いたのかと思っていましたが、全力で攻撃してきましたね。あの容赦の無さは殺意こもってますよ。そしてピカードの危機には必ず現れるセブン・オブ・ナイン。今回は戦闘機ではなく、再生キューブごと来ました(笑)しかし母星から飛来した謎の巨大花。アンドロイドのみならず、有機体を最大限に利用した兵器を開発しているということでしょうか。それにしてもエr…美しい兵器。

 不時着したソージの母星"コッペリウス"でスタートレック恒例のファーストコンタクト展開。こういうのもっと見たかったなあ。一見穏やかそうに見え歓待も受ける一行と、裏に潜む本性のコントラストが醍醐味のファーストコンタクト展開、大好きです。

 え、スン博士いるじゃない!と思いきやヌニエン・スン博士の子供のオルタン・スン博士でした。TNGには出ていませんよね?データシリーズやスン博士シリーズを演じるブレント・スパイナーも健在で喜ばしい限りです。親によく似たマッド・サイエンティストぶりを発揮して、アンドロイドに魂を捧げる血統なんですかね。

 ジャナの姉妹であるスートラは明らかに異質。アンドロイドでありながらヴァルカン人の精神融合を体得しているなんて、マドックス博士が造ったのは完全機械のデータと違う、有機体ベースのアンドロイドなんでしょうか。そういうことなら、ダージやソージが人間そのものとして、周囲に違和感を持たれなかったことも納得です。

 そういえば精神融合ってヴァルカン人の秘儀でしたよね?いつのまにロミュラン人が…幾度か触れてきましたが、やはり今作のロミュラン人はヴァルカン人の要素が濃い目に混じっているように感じます。

 今のところナリッサは生死不明ですが、ナレクは生存から脱出。無垢なアルカナをナレクに殺させているあたり、スートラが秘める陰謀はオルタン・スン博士の思惑をも超えている感じです。有機体の脅威を煽るために家族とも言えるアルカナを平然と犠牲にして、迫るロミュラン大艦隊を利用して「他に手段はない」という状況を作り上げました。そもそも、ナレクはただ逃されただけで、アルカナを殺した張本人はスートラ、という可能性だってあります。

 結局、全員を救うことはできません。スートラとオルタン・スン博士をこのままにすると有機生命体が絶滅します。かと言ってスートラを止めると、アンドロイド全員とピカード一行はロミュラン大艦隊にコッペリアごと消されそうです。アンドロイドの未来も絶たれます。ピカードは迫る死のタイムリミットとも闘いながら、ジュラティにスパイになってもらったりエルノアやセブンに守ってもらったり、ナレクと手を組んだりしてソージだけは救う手立てを考えてくれるだろうと思います。最終回、期待しかありません!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?