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昨日はマサと佐藤くんと退勤したのちゴールデン街に繰り出した。

むかーしむかし、一度だけ道に迷ってゴールデン街に繰り出した事がある。
あの時はカラオケで島唄を歌ってるコーカソイドが最後のサビのところで繰り返しだから消して良いよと途中で歌うのをやめたせいで鮮明に憶えている。

ゴールデン街はぱのしい。

でもゴールデン街が楽しいんじゃなくて、我々3人が楽しいのだと話しながら帰った。

友達と3人でいると結構頻繁に、消えてなくなりたい衝動に駆られる。
そういえば昔からそうだ。疎外感を感じる訳ではなく。映像を通して自分を見ている様な余所余所しさが襲う。

違う角度から自分を見てしまう。そして昔、木石岳という友達と何が一番怖いかと言う話になった時に恥だと彼が言っていたのを思い返す。
彼は非常に文学な人間だから、言葉の使い方がきっと上手だと思っているし、当時ヴィトゲンシュタインの話もしていて、何故?と思う事が哲学だとか簡潔に話していた事も関係して、恥というのがその時の今年の漢字みたいになっていた。

つまり仲の良い友達3人でいると恥ずかしさが増えるのだ。関係が深いと鏡の様になってくる。鏡の法則ってやつかもしれない。さとうみつろうさんとかが言ってるあれである。

4人になると恥ずかしさは消える気がする。2人の時もない。
3人の時はある。

3人で行動するのは非常に難しい。だから私は3人でバンドするとすぐ解散しそうになる。

3という数字はけっこう昔から不思議である。

小学校一年生の時に新聞紙で作ったマイクスタンドは脚が3本だったし、2本だと立たなくて3本だと立つというあの時の衝撃も結構忘れられない。

4本にしたらどうなったんだっけな。

とにかくそれで私はその時ASKAさんになれた。

彼らは2人組だった。

ASKAさんの声はグラデーションである。

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