町内会の脇役達②

②時田家、音来田家、熱血顧問

セカンド「よ〜い、ドン!!」(バンッ!)

町内運動会100m走が始まった。

ミニッツ「(よし。
瞬の奴しっかりやってるな。
うんうん。
いいぞ〜。)」
…。
セカンド「…。
(あ、六十男兄ちゃんの近くにケルビンがいる。
その近くに音来田ん家の応援団兄弟もいる。
暑苦しいのにウルサイ奴らも一緒だ。
六十男兄ちゃん可哀想。)」

…。

セカンド「げっ。ケルビンに音来田応援団。
ヘルツはまだ良いとして、デシベルはうるさい。
せめてケルビンはどうにかしてもらわないと。」

スタスタスタ…。

アウアー「(まだマラソンまで時間があるな。
…??
うげっ。
ケルビンにヘルツ、デシベル…。
六十男の近くに陣取ってる。
暑苦しい上にうるさい奴らだ。
迷惑だ〜。
…。
…。
よしまだ時間あるし、ちょっと注意して来よう。)」

アウアー「針鼠(しんちゅう)、雷運度(ラウド)。」

ヘルツ・デシベル「お、なんだひとまわりか。
どうした?」

ケルビン「お〜う、ひとまわり〜。頑張っているか〜!」

アウアー「(ボソボソ)。
頼むからケルビンと距離を取ってくれ。
奴が熱くなると見苦しい。」

ヘルツ「そんな事言ってもここは応援のベストポジションなんだぜ。
ケルビンはお前がどうにかしてくれよ。」

アウアー「おいおい、頼むよ。
そろそろマラソン始まるんだよ。
気い使ってくれ。」

デシベル「オレ、歌う!!」

アウアー「(あ〜。)
よし。
すいません、ジェット先生。」

ケルビン「お〜、どうした〜?」

アウアー「あちらのテントで磁所(じどころ)がマッサージしているそうですよ。
良かったら、
行ってみてはいかがでしょうか?」

ケルビン「お〜、そうか〜!
それは良い!ありがとう〜!」

ダッタッタッタッタッタ。

アウアー「…。すまん。磁所(じどころ)。」

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