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参議院選挙の直前だからこそ選挙制度改革を考えてみた

久しぶりの投稿です。
今回は選挙制度改革について考えてみました。

一票の格差について

衆議院選挙や参議院選挙で長年の問題となっている1票の格差問題。
一票の格差とは「一票の格差(いっぴょうのかくさ)とは、同一の選挙の選挙区間で有権者数あるいは人口数が異なっていることで1票の価値あるいは選挙区民一人ひとりの価値が異なっていることを指摘する言葉。報道機関では「1票の価値」とも表現され、裁判所の判決文や総務省発表資料等では「投票価値の較差」「投票価値の不平等」とも表現されている。」(Wikipediaより引用)
つまり「地域格差が生じる」ことで、1票の価値が変わってしまう事が問題です。
<一票の格差の例>
A県の有権者が200万人、議員定数が2だった場合。
B県の有権者が800万人、議員定数が2だった場合。
このような状況だと、議員数が同じなので、A県の場合は「100万人に1人」。B県では「400万人に1人」です。
A県から見れば「1票の価値・重みがB県と比べて3倍」と言えますし、B県から見れば「A県の1/4」になってしまいます。
投票した人は同じなのに、選挙結果へ与える影響の価値が変わってしまうため、大体の目安としては「2倍」と言われています。
例えば極端に人口の少ない地域があったとして、その地域の代表である議員と、人口が10倍もいるような地域で選ばれた議員を比較すると1対1です。(クリエイト転職より引用)
衆議院では格差解消に向けて進展みられますが、参議院では各議員の事情や政党間の利害の対立もあって進展していないのが現状です。

議員の数は増やしていいと思っている(ただし参議院のみ)

細田衆院議長「議員増やしてもバチ当たらない」定数削減に疑問

細田衆議院議長が議員増やすべきだとの発言で野党から批判が上がっていますが、私は別に議員を増やしてもいいと思っています。
2016年の記事になりますが、日本の国会議員数は世界の中では6番目の多さです。しかし、100万人あたりの国会議員数を調べると154ヶ国中135位ということで意外と少ないほうなのです。

現在国会議員数は衆参合わせて710人(2022年7月からは713人)とのことですが、あと30~40人くらいは増やしてもいいと考えています。単純に考えれば議員数が多いほうが国民の多様な意見を国会に反映されやすいですし(理想論ではありますが)。
ただ、衆議院の定数は削減して参議院の定数は大幅に増やすべきだと考えています。
とある現参議院議員がおっしゃってましたが、衆議院議員は任期が4年と短い上に解散もあるのであまり深く政策に関われず、当選した年はお世話になった方々にお礼参り、そして3年目に入るといつ解散してもおかしくないので今度は当選するためのお願いに回ることで忙しいそうです。
一方参議院議員は任期が6年と長い上に解散もないので政策にじっくり取り組めるとお話されていました。
そうしたことから私は衆議院議員を今の465人から400人に削減し、代わりに参議院議員を今年7月からの248人から350人に増やすべきです。
また参議院議員選挙は合区や特定枠を設けていますがそれらを廃止して地域ブロック別にするべきだと考えています。

そこで考えた衆議院議員総選挙と参議院議員選挙の選挙制度改革

そこで一票の格差是正のために私が考えた選挙制度改革はこちらになります。

令和3年10月31日執行 衆議院議員総選挙の有権者数を元に算出
衆議院 議員定数400議席
小選挙区比例代表並立制(現制度を維持)
小選挙区制
最小の鳥取県の有権者数465379人を1区として都道府県ごとに与えられた選挙区数を元に1票の格差を2倍未満に押さえる。小数点以下は切り捨て。
    選挙区   
北海道 9 
青森県 2 
岩手県 2           
宮城県 4  
秋田県 1  
山形県 1  
福島県 3  
茨城県 5 
栃木県 3  
群馬県 3
埼玉県 13
千葉県 11
東京都 24
神奈川県16 
新潟県 4
富山県 1
石川県 2
福井県 1
山梨県 1
長野県 3
岐阜県 3
静岡県 6
愛知県 13
三重県 3
滋賀県 2
京都府 4
大阪府 15
兵庫県 9
奈良県 2
和歌山県1
鳥取県 1
島根県 1
岡山県 3
広島県 4
山口県 2
徳島県 1
香川県 1
愛媛県 2
高知県 1
福岡県 9
佐賀県 1
長崎県 2
熊本県 3
大分県 2
宮崎県 1
鹿児島県2
沖縄県 2 
計 205選挙区
比例代表
全国区拘束名簿式195議席(現在の比例代表制ある比例地域ブロックを廃止し全国区に移行)
合計400議席

参議院議員定数350議席
地域ブロック別方式
北海道、北東北(青森・秋田・岩手)、南東北(宮城・山形・福島)、北関東(群馬・栃木・茨城・埼玉)・南関東(神奈川・千葉・山梨)、東京、信越(新潟・長野)、北陸(富山・石川・福井)、東海(静岡・愛知・岐阜・三重)、近畿(滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪・兵庫)、山陰(鳥取・島根)山陽(岡山・広島・山口)、四国(香川・徳島・高知・愛媛)、北九州(福岡・大分・佐賀・長崎)、南九州(熊本・宮崎・鹿児島)、沖縄。
山陰ブロック有権者数1025365人を1ブロックとしてブロックごとに1票の格差が2倍未満に押さえる。小数点以下は切り捨て。

ブロック 半数改選 合計議席
北海道 4議席 計8議席
北東北 2議席 計4議席
南東北 4議席 計8議席
北関東 11議席 計22議席
南関東 13議席 計26議席
東京  11議席 計22議席
信越  3議席 計6議席
北陸  2議席 計4議席
東海  11議席 計22議席
近畿  16議席 計32議席
山陰  1議席 計2議席
山陽  4議席 計8議席
四国  3議席 計6議席
北九州 6議席 計12議席
南九州 3議席 計6議席
沖縄  1議席 計2議席
半数議席95議席 総数190議席

比例代表
全国区非拘束名簿方式(現行制度と同じ)
半数議席80議席 合計議席160議席
計350議席

参議院はもっと注目してもよいはずだ

正直参議院は衆議院よりも下に見られている傾向があります。
首相輩出も参議院議員からは一度も出ていません。(自民党総裁選で参議院議員が出馬したことはありますが)

しかし、参議院議員は6年と任期が長い上に解散もないから政策にじっくり取り組める利点があります。なので私は参議院にはもっと注目してほしいと思いますし、今回の選挙でもっと国民の皆さんが関心度をあげてほしいと思っています。

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