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漁師町で生まれ育った洋祐さん。 子供の頃から父親のような漁師になると心に決めていて、父親や漁師達と一緒にいる時は海の話を聞いていた。 そんなある日、聞いた事のない言葉を耳にした。 「えべっさんが近々揚がるってさ」 「そりゃいいな。稼ぎ時じゃねえか」 父親が嬉しそうに肩を回している。 「えべっさんってなに?」 「七福神の恵比寿様よ。来たら豊漁間違いなし」 「なにそれ! 僕も神様見たい!」 父親らが顔を見合わせる。 夜遅くに来るし、大人しか見てはいけない。 もう少し大人になった