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#10. 尻博2021へ行ってきた

一先ず区切りとなる10回目の投稿。
1記事大体2,000文字くらいの量だけど、文章を書くことが思った外楽しく、無理なく続けられていて良い感じ。これからも週一ペースで続けたい。

さて、そんな今週は何を書こう...


そうだ、先週行った尻博について書こう。


尻博とはなんぞ?文字通り"お尻"にFocusした展示会(7/30を以って終了)で、今回初めて行く。

お尻かぁ。。。個人的なフェチとしては足が1番好きだけど、まぁ、お尻も正直実際めちゃめちゃ好き。何なんだろうね、あの安心感。特に好きなのはピタッとしたジーンズを履いている時のそれで、あのシルエット感が最高。元々"性"の事は全般好きで興味がある(卒論も性教育について書いた)けど、ストリップを観るようになりその幅が広がった気がするし、様々な"性"に関する活動、嗜好、形式、概念を知って、素直に楽しめるようになったと思う。(ストリップについてはこちら)

場所は秋葉原の第2東ビル。昭和口を出て右に進みすぐ。SOD女子社員酒場(Soft On Demand所属の女優さんが店員の居酒屋)の3つくらい横のビルで、1Fに「麺処 MAZERU」という二郎系の美味しいラーメン屋がある。

ビルに入り2階へ。のっけからインパクトある光景がお出迎え。

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入場料は1,000円。受付で支払いを済ませ中へ。会場は学校の教室より少し狭いくらいだったかな。中に入り先ず目に飛び込んできたのは、"自然の中のお尻"と、"日常に潜むお尻"。清流に触れていたり、台所での日常感や臨場感のある写真。その凛とした清々しい佇まいからは、純粋でダイレクトなエロが弾ける見事な質量を感じる。その主張の強さと潔さよ。入場して1分でお尻のポテンシャルの高さに気付かされる。

その他にも油絵やアクセサリー、人形、グッズ等様々な展示物があり、会場内にはモデルや製作者の方も在廊していた。展示物の横のスペースでは撮影会もやっていた。自分が芸事従事者でないからなのか、こういう活動を見るとシンプルに凄いなぁと思う。作品を通じて、自分とは全然違う世界に生きている人の鼓動に触れる瞬間はいつも楽しい。ぐるっと見て、monoさんの"hanasiri"という作品集を買った。お尻が花で豪華に飾りつけられており、色使いが鮮やかだった。

会場では写真や作品だけでなくDVDも販売されていた。AV的なものでは無く、様々なシチュエーションでのお尻を収めたもの。ブランコに乗る人、エレベーターに乗る人、ルームランナーで走る人の尻、尻、尻...その中で監督?写真家?の方のインタビューが流れており、それが真剣で熱かった。正確に覚えている訳ではないが大体こんな感じ。

「お尻とま○○が写ったら、お尻はま○○に持ってかれる。皆そっちを見る」

という話から始まって、

「ま○○には負けてしまう訳です。どうしても。でも僕は思うんですよ。お尻を殺すなって

と出て、その瞬間追加テロップで


Don't kill KETSU


と出た。

Don't kill KETSUってパワーワード人生で初めて聞いたわ。めっちゃ格好良くない?戦況不利な状況下、プライドを持ち、知略を駆使しGiant killingを目指すような心意気を感じた。理不尽や悔しい思いが沢山あったんかなぁとか、それでも自分の好きを突き詰めていく姿勢が渋いなぁとか、そんなことを考えながら見ていた。30分程で会場を後にし浅草ロック座(ストリップ劇場)へ向かったが、その間幾度となくリフレインするDon't kill KETSU...もうこの言葉を知れただけで今日はめちゃめちゃ良い1日だったと思える。

*****

以前SMの舞台を観た時も感じたけど、自分の性に素直なことって本来的に自然なことだと思う。SMの舞台は観客を呼ぶ興行なのでショーナイズされている"仕事"だけど、ただお金の為、出演する為、という理由だけでは多分やらない気がする。そして、別に嗜好や行為が特別なものでなければ"浅い"ということでもない。日常生活の中での、ハグが好き、キスが好き、そしてSEXが好き。悩むこともあるし、その深遠は分からないけど、そんなシンプルなことがシンプルに好きだったりする訳で。

これは何も嗜好や行為に限らないと思う。性認識や性自認についてもそうで、各々の"性"は人それぞれで、”マイノリティ”や”マジョリティ”の括りでラベル付けされるべきものでは無いし、"受け入れる"、"受け入れない"等のある種選別的な思想に晒されるべきものでも無い。"ただ在るものとして在る"という自然な存在。上下も優劣も善し悪しも肯定も否定もなく、人の数だけ内包されている千差万別な概念であり、自由で開放的である(べき)ものという捉え方をしている。あくまで自分はだけど。要は"人"対"人"としてどうですか、って話。

ただ、実生活の中で話しにくいこともあるし、何か自分を"解放"させることに戸惑いというか、どこか気恥ずかしい部分があったりもする訳で。それでも、様々な"性"を知ることは自分の新たな一面を知ることに繋がるし、何より堅苦しいことを抜きにしてシンプルに楽しい。

折角生まれてきたのだから、自分なりに"性"を追い求めて生きていきたい。これからも楽しくね。

End.

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