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それって本当にプレーヤーファーストになってる?指導は忍耐。教えたがりはアウトですよ

写真は現地より届いたアジア競技大会のマスコットたち。スペシャルな感じはしないけど、ん?とか思わされるマスコットよりは可愛いし、安心感があっていい。

さて先日、目も当てられないような指導をされている方を目の当たりにし、またある方のブログでも不安を覚える内容を見かけた。

前者はまあ試合中ルールも守らず試合中コーチングしまくったり、怒鳴りまくったり。本当に見るに堪えない。
大会の表彰式前に勝者ペアを前に「なんであんな弱いのに負けるのかな」と言ったような発言をしたり。
指導者云々の前に人としてどうなの?という感じ。その本人がどうなろうと知ったこっちゃ無いがそこにいる子どもたちが可哀想だ。しかしもうどうすることも出来ないのだけど。

これこそ私が撲滅したいアホな指導者、「少年サッカーで怒鳴り散らしているオヤジ」と同義の対象だ。

後者はまだ全然いいのだけど、本当の意味でプレーヤーファーストになっているのかが疑問。でももしかすると一見こちらの方が良く見える分、タチが悪いのかも知れない。

後者の方は今絡んでいる仕事上、いずれ接点があるかも知れない。その時にはしっかりと、面と向かって話をするつもりだ。

さて、どのような内容だったかというと、コーチに就任した直後に大きな目標を打ち立てた!というものだった。
一見とても良い。大きな目標を立て、そこに向けて頑張ろう。目標は大きな方がいい。ふむそれもその通り。

しかし肝心の選手たちの意志はどうなのだろうか?コーチの1人よがりにはなっていないのだろうか。
そこが一番気になった。

前提条件となることは様々ある。例えば高校の強豪校であれば既に日本一を目指して入ってくるため選手の目標設定は不要かも知れない。もしくは既にそのような事が顧問の先生に要望され、勝つことが前提になっているような場合などなど。
ただ、今回の内容からするとどうもそのようにも思えないのだ。

自分としてはコーチを初めて既に3ヶ月程度経つが、技術的な事は何1つ教えて無くて、基本的に「熱中症になるからちゃんと休め、水分とれー」くらいしか言ってない。
練習は一緒に入る事はもちろんあるけど、自分からは何も教えていない。しかしこのところ徐々にアドバイスを生徒たちから求めてくるようになってきた。ここまで時間をかけて信頼関係を築いてきたのだ。まだまだ、まだ我慢だけど。

教えたがる人が本当に多い。何事も本人たちが望んだ時が最も学習効果が高いのに、すぐ教えてしまう。答えを与えてしまう。
魚は釣ってあげてはダメで、釣り方を教えてあげなければいけない。道を聞かれたら道を教えるのではなく、地図の見方を教えてあげなければいけない。

しかも、これって決して大人だけでも無く、子供同士でもそう。まだ友達同士なら大人に言われるより聞きやすいのかも知れないけど、とにかく教えたがる。試合の時なんかは顕著で、チェンジサイドの時に皆で寄ってたかってアドバイスして。(この時のコーチングの可否についてはまた今度)
試合の合間に皆から色んな事言われたってそれ通り出来るわけも無いのに。伝えたい気持ちは分かるけど、大人子ども関係なく人は教えたがってしまうものなんだよな。
コートに入った選手たちを信じて、しっかりと応援に務めるべきだと思う。

何を伝えるか、より不要な事を何を言わないか。緊張状態の選手たちに対して如何に最小で最大の効果を出すアドバイスを出来るか。こちらも常に研究を続けなければいけない。正解は無いし、その都度都度、正解になるべき事も変わるから。

そうした事を考え十分な時間をかけた上で、先日ようやくMTGで選手たちに「皆はどういうチームにしたいの?」と言う話が出来た。
その場で回答は要らないので、是非チームで考えて答えを教えて欲しいと伝えた。もちろん、楽しくワイワイやる!でも構わないし、絶対に強くなる、勝ちたい、でも何でも構わない。こちらは生徒の意志を尊重したい。
ただ、勝ちたい、と言った時にそれに応えられる準備はある。都道府県優勝レベルであれば十分に指導できる。全国優勝となるとまた数段レベルの違った話になるけど。

その上で、自分としては皆の気もちが優先なんだけど、出来れば強くても弱くてもどちらでもいいから周囲から応援されるようなチームになって欲しい、と伝えた。
応援される、と言うことは色々な要素が詰まっているので、その時には自ずといいチームになっているはず。

さらにその上で皆の状況を見ていて、本心から来年度東京の優勝を狙ったら良いのでは?という事を伝えた。(中学は東京に全国一がいるからひとまず2位にしよう!はは)関東大会とかに行けたらひとまず良いのでは。

生徒たちからどのようなチームにしたいか、答えを聞くのが楽しみだ。決してコーチが独りよがりで目標を決めるようなチームにはしない。
あくまでも選手たちが第一。何にせよこれからが楽しみだ。一緒に頑張っていこう!

もちろん、私のやり方が正しい訳ではない。しかし、間違いのない実績を積んだ名監督達に指導を受けて、自分でも日々研究して考えている。感情的だったり、自分の経験則だけに沿った指導よりは確実にいい、と断言出来る。
そしてこうしたより良いと思う指導法を確立し、広く知らしめていく事も自分の1つの使命だと思っている。道はまだまだ長い。

サポートしていただける方には大感謝!是非よろしくお願いします。