アンケート調査

先日、Xで日本語教師の皆さんに、自分の日本語熟達度が例の参照枠でいうところのどのレベルの相当するか尋ねてみました。結果、132名の方に回答していただき、以下のようになりました。

これ、私にとっては意外な結果でした。確か3年くらい前だったと記憶してるんですが、欧州で教えてらっしゃる先生にCEFRのCレベルは母語話者でも少ないと伺っていたからかもしれませんが、日本語教師のうち約80%の人がCレベルというのはなかなかの数字です。

ちなみに某GPT氏に「CEFRのC1, C2レベルの人はだいたい母語話者の何%ですか」と質問してみたところ…**********************************************************************
CEFRのC1およびC2レベルは、非常に高い言語能力を示します。これらのレベルに達するためには、言語を流暢に話し、高度な文章を理解する能力が必要です。一般的に、C1およびC2レベルの達成には、母語話者でなくても高い言語能力を持つことができますが、具体的な割合は異なる場合があります。
一般的には、C1およびC2レベルの達成者のうち、母語話者の割合は比較的少ないと考えられています。多くの場合、外国語を習得する人々がこれらのレベルに到達します。具体的な割合は地域や文化によって異なりますが、おおよそC1およびC2レベルの達成者の母語話者の割合は10%未満と見積もられることがあります。**********************************************************************
とのこと。

この結果を見て、日本語教育関係者はどう思うのか…気になるところです。
時期が時期だし(良い悪いではなく)何かしらの学びのきっかけになってほしいなとも思います。いろいろと掘り下げ方によっては、今後の教育のあり方を前向きに検討できるかもしれません。

ちなみに、私自身が考えたのは以下の3点。

①どこかに母語話者であればCレベルという思い込みがあるのではないか
②そもそも「できる」はどう判定するのか
③これに「生成AI」「複言語複文化」が絡んでくると言語教育はどうなるのか

①については「日本語教育の参照枠」の理解が今後どう進むのか気になります。
②は評価の問題。A〜Cレベルにおける判定可能性とそのグラデーションの問題とも言えますが、そもそも判定可能なのか?可能であるとすればどこで線引き(妥協)するのか?といった疑問もあります。
③は、今後の大きな課題…どうなるんでしょうね。

乱文、失礼しました。

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