エナジーハーベストの技術について
エナジーハーベスト(エネルギーハーベストということもある)とは、環境発電ともよばれ、太陽光や温度など、様々な自然界のエネルギーを回収し、電子回路の動作のための電源とする技術である。
この技術は、太陽光パネルなどのエネルギーを回収できるもの(ハーベスタと呼ばれる)から得たエネルギーを、コンデンサなどに充電し、機器を動作させるものだ。
エナジーハーベストを採用するメリットは以下の通り
電源・電池や配線が不要になる
ACアダプタを何十個も置くのは現実的ではない
電池交換がいらない
何か所も電池交換しなければならない、というのは一定のストレスになる
小型かつ長寿命化が(比較的)しやすい
長寿命化しようとすると、どうしても大型化しやすい
この典型例はスマホだろう
エナジーハーベストを採用することで、
もちろん、この設計は面倒
ただし、エナジーハーベストの欠点としては、以下の事項が挙げられる
動作環境に一定の制約が生まれる
環境のエネルギーを利用する以上、常に一定のエネルギーが取れるわけではない。したがって、「この環境では全く動作しなくなる」などの制約が生まれる
高価になる場合がある
とりあえず脳死で電池入れとけば良かった設計とは異なり、DCDCの搭載など何かと部品が必要になる場合がある
近年これも安価になってきましたが
間欠動作しかできない
消費電力を少なくするため、間欠動作しかできない
したがって、複雑な動作はほぼ不可能
実際電池を使ってもそれほど寿命が変わらないことがある
なぜエナジーハーベストができるか?それは部品が省電力化されたため。つまり、電池を使えば長持ちする
エナジーハーベストのジレンマと勝手に呼んだりもしている
現実問題として、機器には寿命がある。特にコンデンサは最も早く劣化するといわれる
大きさの制約がない場合、大容量電池を使ってもそれほど寿命が変わらない場合もある
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