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木村哲郎 作曲作品

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木村哲郎作曲作品を紹介します。
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音楽うた物語「ごんぎつね」

新美南吉の有名な童話「ごんぎつね」を音楽うた物語として2022年に作曲しました。 「ごんぎつね」は、ほとんどの国語教科書に載っているそうです。きっとほとんどの方が、一度は読んだことがあるのではないでしょうか。この「ごんぎつね」は、はじめ童話雑誌「赤い鳥」で発表されますが、主宰の鈴木三重吉が多く修正をしています。私たちが教科書で読んだのは、この鈴木三重吉の編集したものだそうです。新美南吉が書いた草稿(オリジナルの原稿)は、三重吉編集のものと比べると、だいぶ物語から受ける印象に違

「ちいさい言語学者の冒険」~吹奏楽のための~

私の指導させていただいている「ママさんブラスビート」から委嘱いただき2020年1月に完成しました。 ママさんブラスビートから作曲依頼をいただいたのが、2018年の秋ごろだったと思います。ママさんブラスの活動を考えると、作曲のテーマはやはり、子どもを中心にしたものがいいと思い、子どもの頃に読んだ本を読み返したり、あらたに児童書などを調べていました。そんな中で広瀬友紀さんの「ちいさい言語学者の冒険」という本に出会いました。 この本は、ちいさい子どもさんが言葉を覚えていく際に起

「ボートを漕ぐおばさんの肖像」~女声合唱のための~

辻征夫さんの詩集「ボートを漕ぐおばさんの肖像」から5つの詩を選び、作曲しました。幻想的にあらわれる「おばさん」との対話・・・、という説明があっているのかわかりません、説明するのが難しいです。しかしとてもパワーのある詩だと思います。「かぜのひきかた」で辻征夫さんの詩と出会い、付曲させていただきました。次は「ボートを漕ぐおばさんの肖像」を作曲したいと思い、それから8年後ぐらいに作曲しました。めずらしく手書きの楽譜に完成日付が入っておらず、作曲年が不明です。おそらく2005年か20

音楽うた物語「木馬がのった白い船」

※見出し画像は、Pixabay を利用しています。 https://pixabay.com/images/id-3732128/ 立原えりかさん原作の童話に作曲させていただいたこの作品は、私にとって最初の音楽物語です。手書き譜に、2000年3月4日に完成と書いてあるので、25歳の時の作品ということになります。私が主宰をしていた「アンサンブルテオリア」の第2回公演で初演されました。古くなってしまった公園の木馬と、子どもたちとの別れの物語。立原えりかさんのこの美しい物語に心を込

音楽物語「去年の木」~朗読と木管五重奏のための~

2020年8月中旬に、森の五重奏団クラリネット奏者の大藤豪一郎さんからご連絡いただき、この新美南吉の童話「去年の木」を作曲する機会をいただきました。2020年10月1日東京ガーデンパレス「お茶の水ホワイトチャペル」にて、原 きよ(朗読)さん、森の五重奏団(木管五重奏)のみなさんによって初演されました。演奏時間約10分。 仲良しの小鳥と一本の木。再会を約束しましたが、木は切られて運ばれて行ってしまいます。小鳥は、木を追いかけていくのですが・・・ コロナウィルスの影響で思

「ジュラルミンの雲はオレンヂの匂いがする」~混声合唱とピアノのための~

28歳の若さで亡くなった沖縄の詩人、克山滋(1920-1949)の 遺稿集「白い手袋」(大見謝恒一郎編)の中から4つの詩に付曲しました。 沖縄出身ということがあるのか、そのシュールレアリズムの詩の言葉たちは、どこか沖縄の空気や温度を感じさせ、また当時の若者の持つ空虚感、 心の葛藤などをも感じさせるものがあります。 楽曲は、少人数の混声4部合唱を想定して書かれています。 第3曲「星條旗」、第4曲「虚飾の青春」は連続して演奏されます。 2015年に作曲、合唱団ごまちゃん、作曲者の

再生

Tetsuro Kimura: Etude 2021 03 21

寒さ、静けさ、澄んだ空気といったイメージをピアノ曲として作曲しました。 動画は、Pixabay を利用しています。 https://pixabay.com/videos/id-7328/ https://pixabay.com/videos/id-2362/ https://pixabay.com/videos/id-1225/ https://pixabay.com/videos/id-2506/ https://pixabay.com/videos/id-7327/ https://pixabay.com/videos/id-22378/ https://pixabay.com/videos/id-34145/