見出し画像

情熱の真っ赤な薔薇を。

綺麗な涙だったなぁ…

先日、エリア伊都U-11の新人戦があり
自分はBチームのアシスタントコーチとして帯同。

グループリーグ2試合を戦い
0-2、0-5で敗れ、残念ながら予選敗退でした。

でも、とてもとても価値のある2試合に。

「自分にはこれができる!」というものを
まだ持てていないメンバーがほとんどなので
試合でも受け身になってしまうことが多いのですが
この2試合では相手に対して思いっきり
向かっていくゲームができました。

もちろん、そこでの技術や判断は
もっともっと上げていかないとです。

でもまず大事なのは
その姿勢でプレーをして
自分自身を思いっきり解放してみること
その自分で何ができて、何ができないかを知ること
そして何より、噴き出した感情で身体を満たすこと。

喜びだけじゃなくて、悲しみであってもいい。
「深い感情」を体感することが大事だと思うのです。

その感情がきっと
自分を次のステージに導いてくれるだろうから。

ブルーハーツの『情熱の薔薇』の歌詞に



答えはきっと奥の方

心のずっと奥の方

涙はそこからやってくる 

心のずっと奥の方

情熱の真っ赤な薔薇を胸に咲かせよう

花瓶に水をあげましょう

心のずっと奥の方



とありましたが、まさにその通りだなと。
うん、深い感情は心のずっと奥の方からやってくる。

そういう部分で、楽しみな子がひとり。

1試合目は
出場することができなく落ち込んでいて
2試合目は出場したものの
ミスを連発して何もできなかった " Y君 " 。

終わってから
みんなでミーティングをしたときに
「初めての公式戦に出てみてどうだったか」
ひとりずつ意見を言ってもらいました。

負けてしまった悔しさと
解放できた喜びが入り混じった意見が出てくる中
Y君は手をあげられず、最後のひとりとなりました。


「 Y、どうだった? 」


こちらの問いかけに少しの間を置いて


「 もっ……… 」


あまりに小さく聞こなかったので
ごめん、もう一回いい?と聞き直すと



「 もっともっと上手くなりたい… 」



そして、涙が溢れ出しました。

彼の心のずっと奥の方で
何かが動き始めた瞬間だったんだと思います。

これからが楽しみです、ほんと楽しみです。

それは、Y君だけでなく
深い感情を体感した他の子たちも含めて。

情熱の真っ赤な薔薇を胸に咲かせていこう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?