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3つのバランスを取ること。

例えば、九州でいったら

「 BOOKS KUBRICK 」とか

「 MUJIキャナルシティ博多店 」とか

「 泊まれる図書館 暁 」とか


例えば、関東でいったら

「 青山ブックセンター本店 」とか

「 COW BOOKS 中目黒 」とか

「 Rainy Day Bookstore & Cafe 」とか


本に囲まれた空間に身を置くと
自分の頭の中が溶けていく感じがするのです。

お風呂に入ったときみたいに。

湯船にゆったり浸かって
身体中がじわじわとほぐれていくことで
「あれ、こんなに緊張してたんだ」

と気づいていくのと同じように
本棚にずらっと並んだ背表紙を眺めていると
「あれ、こんな常識にとらわれてたんだ」
といつの間にか
頭が緩くなっていくことに気づきます。

それって、たまらなく心地いいんです。
で、自分にとって必要な時間でもあるんです。

動物行動学者で
「 サッカー人間学 」という本を書いた
” デズモンド・モリス ” という人が
自著の中で3つの部屋について書いていました。

彼の自宅には
「 書斎 」「 アトリエ 」「 ジム 」
と3つの部屋があって
それぞれで行われることは
「 読書 」「 表現 」「 運動 」の3つ。

1日の中で
その3つの部屋に意識的に行くことで
自分全体のバランスを取っているということでした。

これ、すっごいわかるんですよね。

自分にとっての表現は
こうした文章を書くことや人前で話をすること
運動はボールを蹴ることなんですが
そのどっちかだけでも、その2つだけでもダメで
そこに読書が入らないと
やっぱりバランスが取れない。

かといって
読書ばかりになっていくと
感覚が言葉に支配されてしまって
感情が渦巻いてこない。

この3つのバランスを取ることで
自分の中のピントが合った状態になれて
いろいろなものが巡っていく感じがしています。

それは自分の内側の感覚的なことだけではなくて
予期せぬ展開やご縁などという外側のものも含めて。

だから自分の場合は
サッカーだけじゃダメなんだと思います。



まだ梅雨真っ只中の頃、かなり久しぶりに
六本松の「 蔦屋書店 」に行くことができました。

すべてのジャンルの本棚をチェック
気になった本を席に持っていっては
カフェラテを飲みながら、サラッと読んで。


『 個性を磨き続けると、役割が生まれる 』
                ー林家木久扇


『 書いてみて初めて見えるものがある 』

『 書くためには、よく見なきゃいけないの 』
                ー 塩野米松


『 私たちはみんな唄うからね。お母さんの唄もおばあさんの唄も、凄みと深みがあって、素敵で、とても私にはできないけれど、それが素敵だからといって同じ唄い方を今の私がやっても意味がない。ずっと唄い続ければ、歳をとって、きっとその時にできる。憧れて真似をするよりも、今は、私がこの年齢で、この経験の中で、そのままで、唄いたい 』

『 いつでも正確に同じように演奏できるのは、それはそれで素晴らしい能力かもしれないけれど、諦めた。それよりも、間違いが発火点となって、こんなことも可能なのか、こんなこともやってしまってよかったのかと、今まで気づいていなかっただけの、ありのままの世界に飛び込めるほうが僕の人生にはよい 』
                ー 高木正勝


帰りに車内で聴いたラジオ番組
「 Weekend Jazz 」の音は心地よすぎたなぁ。



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