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ビックリしてしまった小学3年生の言葉。

なかなか見ることができていなかった
エリア伊都の小学3年生の試合に帯同してきました。

会場は、今津運動公園。

綺麗な芝生のグラウンドと
いびつな山が遠くに見える風景が
外国にいるような気持ちにさせてくれて
初めて来たときから大好きな公園です。

試合の参加者は
お盆中ということもあり少なめで
3年生6名と、助っ人2年生3名の計9名
試合は、5-2で勝ち、1-6で負け、0-6で負けでした。

試合が終わって集合したときに
みんなに質問をしました。


「 今日の試合でどんなことができた?
 どんな小さなことでもいいよ。
 今から一人ひとりに聞くから考えてね。
 じゃあ、思いついた人からいこうか 」


この質問をした理由は
最後の2試合で大敗してしまったことで
悪かったところばかり考えてしまいそうなので
良かったところにも目を向けてほしかったから。

で、それをみんなでシェアして
「よし、また頑張ろう」としたかったから。

あともうひとつ理由があって
これはこの試合に限らずのことなんですが
終わった試合の振り返りをするときに
できなかったところばかりを思い出しては
それができるようにしますって
展開になることが多いから。

できなかったことを認識して
できるようになっていくことは
もちろん大事ですが
できたことを認識することも
同じくらい大事じゃないかなと。

その子の中が、揺るぎない自信や
自己肯定感でいっぱいだったとしたら
できなかったことの認識だけでも
もしかしたらいいのかもしれないですが
(なかなかいないと思いますが…)
そうではないなら、できたことを認識して
自信を貯めていくことも必要だと思うんですよね。

特に、否定の多い日本の環境では。

ちなみに
ブラジルやコスタリカの指導者は
子どもたちを追い詰めるような言い方や
アプローチをすることはほとんどなく
できたことを見つけては思いっきり肯定したり
できなかったら励ましたりする言葉がほとんどです。

そんなこんなな理由で
子どもたちに質問をしたのでした。


「 相手を連続でドリブルでかわせた! 」


「 ワンツーで相手を抜けた! 」


「 失点もしたけど
 相手のシュートを何本も止められた! 」


などなど
思いついた子から順々に答えが出始めました。

そのときのこちらのルールは
否定することなくちゃんと受け入れること
答えがアバウトなものだったときには
具体的になるような質問を投げかけること。

みんな楽しそうに、話したり、聞いたり。

ただ、暑さにやられて
最後の試合しか出られなかった2年生が
なかなか答えられずにいました。

性格的にもシャイで
みんなの前で答えるのがまだ苦手な子なので
自分から「どんなことができた?」と促しては
答えるまでゆっくりと待っていました。

その沈黙に、ソワソワし始める周りの子たち。

そこで
ふと聞こえてきた言葉にビックリしてしまいました。

答えられない2年生に向かって
3年生の " れいと " が優しく、こう呟いたのです。


「 いいよ、ゆっくりで。
 考えるスピードはみんな違うからね 」


そして、2年生の子は
ちょっとだけ答えられたのでした。

いやぁ、スゴい、めっちゃ感動。

こういう素敵な感性
もう、どんどんと育んでいってほしいです。


         ↑ れいと


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