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サスティナブル暗黒森林論

先日台湾から帰国した際に東京駅からJRで帰宅していた時、ふと周りを見渡すと見慣れた景色で非常に落ち着いたんですね。
数時間前は周り外国の人ばかりだったのに、ここは日本人ばかり。
そこでバッと眠気に襲われたんですよ。帰ってきたなぁと思いまして。
でもそこでふと思うとそもそも東京は私のマイホームではないじゃないですか。
私は名古屋の片田舎から上京してきた身でありまして、んじゃその東京という駅には何か思い入れがあるのか、と。
いや全然ないじゃないですか。
それであれば、何をもって帰ってきたなぁと感じたのかと。
周りが日本人ばかりだから?いや東京でも周りが100%日本人て環境は常ではないじゃないですか。
周りの人間ではない、とすると周りの環境なのか、このJRの電車の中だから、かと。
いやそれも違って、JRなどの車体はそのうち諸外国で再利用とかされているじゃないですか。
これがトヨタの車であればそれは外国でも起こりうる環境であって、その際に私は日本に帰ってきたなぁと思うのかと。
いやそれはまた違う。
であればこの感覚のトリガーは一体なんなのかと。
この空間をホームと認識したトリガーはなんであるのかと。
周りを見ることで日本語の広告、色味、音やらの情報からここが日本かと認識してしまうのかもしれない。
私は情報によって認識させられているのかもしれない。。。
この情報社会において私は生活するたびに情報に晒され、脳に情報をインプットしていく、その情報をもって脳が誤認識をしてしまった場合私はいとも簡単にマインドコントロールされてしまうのではないだろうか。。
反対に暗黒空間では、情報が全くゼロの時には私はどのような判断をするのだろうか。。
「サスティナブル暗黒森林論」を本日はここに提唱します。

暗黒森林論
三体Ⅱを読破した。

私の好奇心をくすぐる文革時代の中国の空気感は一掃され、2012の方舟、ブレードランナーの高層ビル群、アイランドの白スーツ、マッドマックスの砂漠地帯、ガンダムの宇宙戦争などの映画を参考に想像を膨らませた。
三体Ⅰよりさらに飛躍したぶっ飛び世界観だ。中でもやばいのは水滴との戦闘シーン。
50ページにもわたる文量ですが体感5分。
一瞬ですぎる。
ここを読み切りたくて友人の連絡を30分無視した。
すぐに行けるのにスタバでコーヒー飲んでた。ごめん。
次は三体Ⅲでまた上下巻あるんですが、マジで手が伸びねぇ。
どうせまた時間を取られるのが目に見えている。
この三体Ⅱで提唱されている暗黒森林論がぶっ飛び内容。
宇宙人はいるのかもしれない。

フェルミのパラドックスというものがある。

https://sorae.info/astronomy/20221215-fermi-paradox.html

人類はここまで発達しているのに宇宙人は姿を現さないのはなぜか。

現在人類は月の旅行を計画するほど恒星間移動が可能になってきた。
それなのに現時点でまだ宇宙人は人類に接触をしてきていない。
なぜか?
宇宙人はいないから?この広い宇宙で生命体は人類だけとおもえるか?
そんなはずはない。
宇宙人はすでに接触してきている?UFOは、、いる。。。?
この矛盾に対しての一つの解が「暗黒森林論」である。

「宇宙は暗黒の森だ。あらゆる文明は猟銃を携えた狩人で、幽霊のようにひっそり森の中に隠れている。そして、行く手をふさぐ木の枝をそっとかき分け、呼吸にさえ気を遣いながら、いっさい音をたてないように歩んでいる。そう、とにかく用心しなきゃならない。森のいたるところに、自分と同じく身を潜めた狩人がいるからね。もしほかの生命を発見したら、それがべつの狩人であろうと、天使であろうと悪魔であろうと、か弱い赤ん坊であろうとよぼよぼの老人であろうと、天女のような少女であろうと半神のような男の子であろうと、できることはひとつしかない。すなわち、銃のひきがねを引いて、相手を消滅させること。この森では、地獄とは他者のことだ。みずからの存在を曝す生命はたちまち一掃されるという、永遠につづく脅威。これが宇宙文明の全体像だ。フェルミのパラドックスに対する答えでもある」

三体Ⅱ 下巻

宇宙社会において他者を発見した場合、それは自身にとって友好的か悪意があるのかを判断することはできない。
悪意があるのであれば自身の生存のために殲滅するほかない。
仮に友好的であってもその他者が逆にこちらを悪意があるのではと判断している可能性もある。
両者ともに友好的であることを確信することは不可能。
そのため先に引き金を引くべき。
つまり宇宙社会において他者に存在を知られるのは生存の危機であるので、地球外生命体は人類に接触してこない、のである。

煽り煽られ暗黒森林論
仕事で運転をしながら都内及び関東圏はたまた日本全国津々浦々運転をするのですが、時たまに後ろから爆速で煽りを受けることがある。
私はすかさず道を譲る。
即座に車線変更をできない場合は法定速度を守った上で加速し、そして道を譲る。

トヨタの煽り運転への注意喚起のCMがある。
煽り運転をする側の心情も正直わかる、煽られた側の気持ちもわかる。
だがテンパったら危険だ。
どちらも何かしらの事情があるのかもしれない。
車という他者とのコミュニケーションが断絶された暗黒社会では煽りとクラクション、パッシングしかアクティブなコミュニケーション手段しかないがその前に相手の心情を推し量る心の余裕が必要である。
煽り煽られた場合の暗黒森林論を殲滅という解で解決してしまうのはあまりにも乱暴で生命体の知能智数で算出されたとは思えぬ。
愛がないね。

サスティナブル暗黒森林論
三体Ⅰ〜Ⅱを読んで仕事のサスティナブルについても思いを巡らした。
三体では400年後の地球外生命体とどのように対峙するかが描かれる。
中でも海軍の章北海は戦闘機関においての対処方法を迫られる。
なんせ相手は地球文明を滅ぼしにくるのだから。
ここにおいて人類は段階的に戦略を組み立てる、高度な戦闘能力を手に入れた段階、戦闘能力の開発段階、戦闘能力の開発の基礎段階など、、。
例えば章北海は忠誠心において非常に長けているため最前線での役割を担うことを望む。
そのため技術開発の基礎段階ではこれ以上目標達成において役割がないと判断した場合200年先への凍結を選択する。
この目標達成における段階的な戦略の組み立てはあまりにもSDG’sの17のゴールに近い。
我々日本は現在2030年に2013年度比46%のGHG排出削減目標、さらには2050年の実質排出ゼロを目標値に設定しているようですが、これはあくまでも段階的な目標立てであり、この目標に沿って今何ができるのかを考えるべきであるらしいのです。

そう、私が2050年に活躍できる能力を持ち合わせていたらこの令和で闊歩するよりも人体凍結でもして20年先に飛んでいって方がいいのです。
そこまでにこの世界は危機的状況であるのだ。
そうわたしはここ令和にあえてとどまっているのである。
ではこの目標を達成できない場合私たちは地球外生命体に殲滅されてしまうのでしょうか。

Day after tomorrow
NETFLIXでローランドエメリッヒのデイアフタートゥモローが見れます。これは地球温暖化によって地球が未曾有の災害に見舞われる映画です。

なんだかんだ初めて見たんですが(たぶん)、ディザスタームービーの最高傑作と思います。2012よりこっちの方がおすすめ。
自然VS愛、それでも人類は愛をもとめるのか!?となります。
今となっては使い古された話かもしれませんが20年前です。
今も全然見れます。
2050年に上記カーボンニュートラル世界が実現できない場合は地球はこうなってしまうのでしょうか。
その時に私たち人類は、、、みたいなことが言いたいわけではありません。
SDG’s関連のゴール目標は比較的具体的ではあるんですが、それを達成できなかった場合どうなるかということについてあまり多く触れられてはいません。
そりゃそうだわかんねぇもん。
このDay after tomorrowでは氷河期の再来となり、また地球は活動を始めます。
つまり元に戻るのです。ただその際には多くの犠牲が伴います。
アメリカの北部は氷河大陸となり、アヴェンジャーズのサノスよろしく指パッチン状態です。
ただ地球は元に戻ります。
なんせこれは氷河期の”再来”なので。
三体世界でいう恒紀が訪れるのです。
では宇宙規模でSDG’sを見るとこれは危機的状況なのか?ということを思うわけです。
あくまでも地球上での人類活動において危機的状況にあるわけで、地球においては周回期であり、いずれまた元に戻るのかもしれません。
はたまた宇宙規模で見るとちっぽけな太陽系惑星の一つの地球が一時的に氷河期になるだけで宇宙規模では些細なことなのかもしれません。
ではこれはサスティナブルなのか?
もちろん持続可能です。
つまり危機的状況でもございません。
ただ人間活動においては危機的状況であることには変わりはありません。

KEEP THINKING

WEB漫画でバイブルを見つけてしまった。
パンクロッカーが発言する「できる範囲でできることをやろう」。
もやもやした感情への一つの解としての言葉である。
サスティナブルがどうとか、人道危機がどうとか、被災地がどうとか、考えると頭いっぱいですが「できる範囲でできることをやろう」なのです。
できる範囲でできることをやっていきます。
そのために令和にとどまっているのでわたしは。

BDJ
Keep thinking作中にあるガザ不買リストについて調べた。

BDJという活動集団がヒットした。
中にはイスラエルのジェノサイドの反対運動として消費者への該当企業不買運動を発言しています。
でも最初に攻撃されたのはイスラエルじゃなかった?
ガザでジェノサイドなんておきてるの?ってまたわからないことが出てきたので、調べました。
結果的にこの不買運動には参加しません。
ガザでジェノサイドに類似する人道危機が発生しているのは事実です。
ただイスラエルもテロ集団と判断することはできないです。
むしろ現在自国のイスラエルとテロ集団と認可されたヒズボラとの戦闘状態にも陥っています。
この時点ではどっちが悪いとかは言えません。

経緯を把握するのには中田敦彦YOUTUBEが非常に参考になります。
ここはちょっと長いので参考にした内容のみ引っ張ります。
あとは自分でしらべてください。
中田敦彦のYOUTUBEは経緯をわかりやすくまとめていますが、今後の見通しのところがクローズアップされやすいのでどちらかに偏らないように注意が必要です。

人道危機を起こしているのはイスラエル軍であってスーパーサミットでの消費活動がこれに関連するとは私は到底思えません。
なので不買運動には参加しません。
ネガティブな不買活動で反対を表明する行動よりも、アクティブな人道支援をすると表明している企業を応援するという形を取りたいと思います。

2024/10/01
ジョー・サッコの「パレスチナ」と岡真里さんの「ガザとは何か」を読みました。かなり理解が進んだので一旦上記は取り消したいと思います。

#9910
ではできる範囲でできることとは何かと考えて、結果行動できていないじゃないかともやもやしていたのが先週木曜日。
群馬の館林を運転していたら、動物の死骸をみつけた。
目に入った瞬間居た堪れなくて、何もできることがないなとすごく嫌な気持ちになって気分が一気にダウンした。
一旦気持ちを抑えるためにネットで検索したところ#9910を見つけた。

これは国土交通省の緊急ダイヤルなのですが道路の異常を発見した場合はここに連絡すると対処してくれるそうです。
対象には動物の死骸も含まれます。生命の死を見つけると非常に居た堪れない気持ちになります。
でもそれを対処するのは私の役割ではありませんし、そんな権限を持っているわけではありません。
私は知的生命体かつサラリーマンなのでルールに基づいて行動していくまでです。
ここでできることは通報して対処してもらうことです。
それだけですがそれしかできません。
ただこの通報で心が軽くなったかと言われても、答えはNOです。

サスティナブル暗黒森林論
暗黒森林論とは宇宙社会学においては他者を殲滅することが解であったが、それは生命体のサスティナブルに基づく考え方であった。
このサスティナブルとは目下、人類でも議論されている内容ではあるが、それは人類側のエゴかもしれない。
地球規模では特段サスティナブルではなく現状の人間活動の延命処置なだけかもしれない。
さらには宇宙規模ではそれはマジでどうでもいいことかもしれない。
ただそれで今の課題を投げ出すのは知的生命体の生存するという命題を放棄していることと同義だし、私はできる範囲でできることをしていくのである。
そう、これが私の「サスティナブル暗黒森林論」(BGM:情熱大陸)


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