鉄道用語「建築限界の拡大」とは?1分でわかる意味を解説

以前の記事で、鉄道の建築限界を紹介しました。建築限界内は一切ものをおくことはできません。その建築限界ですが、カーブ区間、いわゆる曲線においてどのように変化するでしょうか?今回は建築限界の拡大について解説します。

建築限界の拡大

下の図は直線区間の建築限界を表しています。ではここからカーブ区間に入るとどのように変化するか見てみましょう。

建築限界の拡大_直線

下の図は直線区間に赤線で曲線区間の建築限界を張り付けてみます。

建築限界の拡大_直線+曲線

曲線になるとセンターから右側が飛び出していることがわかります。その反対側はへこむことになります。どれくらい飛び出して、どれくらいへこむのかは実務上はCADで算出することが多くなりますが、数式でも算出することができます。

曲線区間の拡大

さらに、カーブ区間ではこの赤枠の建築限界に対して余裕をみなければならないと「土木構造物に関する実施細目(規定)第7条」で定められています。その余裕は下の図のようになります。

建築限界の拡大


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