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#2 ウチに向かう時間。

ろん君へ
  
どうも、けんちきです。
おたより、ありがとうございました。

なんか、往復書簡よいね!
おたより来るの嬉しいー、元気でるわー(笑)いよいよやり取りがスタートした感じがとてもウキウキします。お返事書かなきゃー!

その前に、てつなぐについても少し触れてみます。

さて、往復書簡#1 にてろん君も少しだけご自身の活動紹介をされていたので、少しだけ僕も書きます。(往復書簡を見てくれる人を意識してるw)

『てつなぐ』は2013年に立ち上げました、もうすぐ7年。長崎のまちなかより数分、崇福寺電停から少し歩き、石段をのぼったところにある築100年くらいの古民家に、パートナーのかおること息子くん、3人で暮らしています。

主な事業として、無料・申し込み不要・誰でも来られる、こどものたまり場・大人のはなす場『かっちぇて』という場を、住みびらき(自宅開放)の形で開いてきました。(現在は自宅と活動の場所を分けるべく、新拠点の整備をしています。)

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詳しい紹介はそのうちタイミングが来たら書きたいと思いますので、代わりと言ってはなんですが、
 
ボクの大切な友人の一人でして、
けんちゃんこと「小林健司」さんが、
たまり場『かっちぇて』について書いてくれた記事を、よかったらここでリンク紹介させてください。 

(△引用:小林健司のブログより)
 
けんちゃんは滋賀県にて『スペースひとのわ』って小林ご夫妻で手作りした自宅ログハウスを拠点に、ことばや暮らしにまつわることをやってます。
  
そんな彼は、『てつなぐ』の活動を応援したいということで、お金ではなく、文章の寄付って形で一緒に場づくりをしてくれたのです。
ほんと僕たち夫婦にとって宝物のようなブログの記事です。
  
面白い人なんで、ろん君にもそのうち紹介したいなぁ。(実はつくるメンバーの森くんは我が家で会っているなり)
  
自分たち以外の人が場について書いてくれるのって、
ほんとありがたいよなぁ。ろん君もつくるの事、いろんな人に書いてもらってるよね。
 
自分たちだけではわからない、意外な一面を教えてもらえるし、
 
自分じゃ見ることのできない背中や頭の後ろを触ってもらって、見えない表情を見てもらって、自分の輪郭がはっきりしてくる感じです。ほんとありがたや。

【てつなぐのページご紹介】
てつなぐ フェイスブックページ 
てつなぐ オンラインショップ (←少し前に作ったんだよ)

紹介はこんな感じで、おわり。
 
***
 
さてさて、本題に戻りまして、
ろん君が前回のおたよりで触れてくれた、
 
「最近どんな過ごし方をしてるか?」ってことについて。

内(うち)に向かう。  

 
うーんいろいろ浮かんだんだけど、
いやぁ、新型コロナのことがあるからさー、
外出したり人と逢うってことを控えてしまって、
なんか考えごとする時間が多かったような気がします。
 
一人で家の中で考えすぎると鬱々しちゃうわー、
まずいまずい(汗)  
 
このひと月、世の中のいろんな事が大きく転換していくのを感じていて、
 
自分はどう生きたいんだろう?
家族とどう過ごしていきたいのだろう?
と改めて考え始めました。
 
暮らしの中に当たり前にあったものが失われて、
気づくものがありますね。
 
自分にとっては、
いろんな人と出逢って、気持ちをはなしたり(話し・放し)、
人のことばを聞き受けたりすることは、
ほんと大切な営みだったんだなって、しみじみと感じています。
これは今後も自分には外せないのだと思います。 
 
そして、
開いてきた場はこれからどうしようか、
と頭を捻っていました。
 
たまり場『かっちぇて』が今までのやり方では、不特定多数の人たちが集まる感じは難しいかもしれない…

今まで関係性を紡いできた人たちとは少人数でも会えるだろうか…

最近会えてない小学生のあの子元気にしてるかな、とかモヤモヤと。

変わるものは何?変わらないものは何?
手放すものは?新しく産み出せるものは?
  
今まで描いてたものを少し描き直す作業に入りました。自分の内側と対話をしている日々です。
 
これから自分が自分に起こしていく変化を、きっと往復書簡のやり取りの中でまたお伝えするのかなって思います。
 
ろん君は『つくる』の場づくり、これからどう考えてるのかな、今度また聞かせてください。
 
***
 
ほんで、このひと月で具体的に暮らしの中で動き始めたこともあったよ。

家(うち)に向かう。

 
その1 畑を耕した。
 
ろん君たちも畑をやってたけど、僕らもお庭に久々の畑をつくることにしました!ちゃんと次年度植える種も採れるように、固定種在来種の苗や種を使うことにしたよ。以前より、家(自分たちの暮らし)に気持ちが向いてきているように思います。

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(△ ニャンコのしずくも耕すの手伝ってくれてる~!かわいい~)

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(△ と思ったら、トイレし始めた(笑)巨大なトイレになるとマズイ~)

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(△ 野良猫(&うちの猫w)対策でネット張ったなり)
 
始めようと思ったきっかけは、
 
ろん君も書いていたように、
コロナ禍の中で少しでも食糧が作れることが
安心につながると思ったのが一つ。
                            
もう一つは、
うちの息子くんが、これからの時代を生きていくために、食べ物を育てたり、ものづくりをしたり、自分で手がけて生み出す感覚を、暮らしの中で自然に得ることができたらいいなぁって思ったから。 

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考え方を子どもに教えるとか押し付けるのではなくて、暮らしの中の風景に当たり前にあったら、思うんだよね。
 
言葉で伝えるとかではなくて、大人自身が取り組んで、背中を見せるってシンプルなやつ。
 
ってことで今後の暮らし方は少し変化しそうです。
夫婦共に長野の山村留学で働いてた時の経験が呼び起こされて、身体が喜んでいる感じです。
  
 
 その2 古家の整理をしてた
 
たまり場『かっちぇて』の新拠点の古家・アトリエの、残置物の片付けや整理をちょこちょこやってました。もう一軒の我が家です。

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戦後活躍した長崎の画家:小川緑さんの自宅・アトリエだから、不要物と共に資料もたくさんあって。
いろんな人に力は借りつつ、それでもなかなか進んでなかったんだけど、家族3人で通いながら少しずつでもやっております。
やっと気持ちを古家に向けることができてきました。

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(△アトリエって感じでしょ)
 
不要物が減っていくにしたがって、
お家の中の景色がスッキリしてきて、
お家のちょっと先の未来の景色が浮かんでくるね。
 
ここはこうしたい、あそこはああしようって。
スペースが空けるってのはほんと大事。

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(△どんなスペースに生まれ変わるかなぁ)
 
頭の中もゴミゴミしてたら、なんも進まんもんね。
 
このおたよりを書いて、想いが吐き出せて、読んでもらって、そうやって自分の中の空いたスペースに、
新しいことが飛び込んでくる感じがあります。
 
お家も心の内側も似ているなぁ。 

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(△大勢で片付けできないのは寂しいですが茶飲み友達が増えましたw)
  
  
忙しいことを理由にしてなかなか進めてこなかったコト達が、このコロナ禍によって動きはじめていて、なんか不思議な感じ。
 
外出や人と逢うことを控えるから、気持ち的になかなか大変ではあるけども、自分の内・家(ウチ)に向かう大事な時間になっています。
 
最後まで読んでくれてありがとうでした。
 
 
てつなぐ けんちき 


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