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ヨジャチング

ヨジャチング。
ヨジャ=「女」、チング=「ともだち」。
だから、ヨジャチングは「女ともだち」「彼女」。
ガールフレンドである。
G-FRIEND。
そう、K-POPガールズグループのG-FRIEND。
日本のKポファンは略して「ヨチン」というらしい。

韓国エンタメニュース「Kstyle」のLINE@に
「速報!G-FRIEND、それぞれの道へ メンバー全員の契約終了を発表」
というニュースが入った。

えー、好きだったのに!
まだそんな、落ち目って感じでもなかったろうに。
急すぎんか?

とは言え、自分がKポにはまっていたのは、もはや数年前。
愛聴していたG-FRIENDの2枚のアルバムは
いずれも2016年のものだった。

ああ、2016年なんだ。

この間、ツイッターで
「2016年のK-POPを一部まとめてみました」という動画が流れてきて
冒頭のヨジャチングに食いついたばかりだった。

曲もパフォーマンスも勢いも、やっぱいいな、かっこいいな、
でも制服やハイソックスは違和感だな、
日本によくある幼稚なアイドル志向におもねるような路線だったんだな、
せつな系のメロディも、ひと時代前だな、と感じていた。

ちょっと前だと思っても、もう5年もたってるんだね。

ちなみに当時、自分は「INFINITE」のファンでめっちゃ入れ込んでいたが
自分の熱が冷めた頃には、メンバーが一人去り、二人去り、
事務所社長の暴言が聞かれ、メンバーもあらかたいなくなり、
解散する間もない、さみしい末路となった。

ファンになった当時は、追いかけるのが超たのしかった。
K-POPって動画や写真がYouTubeやツイッターにバンバン出るから
日本と韓国と離れていても、何をしているか、
どんな番組に出て何を言ったか、おもしろいように分かるのだ。
その代わり売れっ子になると空港に行ってもテレビ局の収録に行っても
人が押し寄せて、撮られて、さらされて、たいへんそうなのだが。

日本でも、CS放送のKBSなどで韓国の歌番組を見られるので
推し以外のアーティストも多数みることになる。

同じような顔やスタイルの、同じように激しい感じの、一糸乱れぬ群舞をするグループがものすごくたくさんいて、どう考えてもたいへんそう。

そんな中で光っていたのが、ヨジャチングだった。

メロディアスな曲、美しい顔、強いまなざし、揺れる黒髪、
清純そうなスタイルで一糸乱れぬ速いダンス、象徴的な振り、
かっこええんだわ。
顔と名前は一致しないし、歌詞の意味も分からないけれど。
韓国では人気で、日本でもそのうち知られるだろう、と思っていた。

しかし、同じころに、チアラッベイベ、チアラッベイベ♪と元気に歌ってたTWICEが頭角を現し、日本でTTダンスが大流行し、
そのうちBLACK PINKみたいなかっこいい系、世界目指す系が席巻。
G-FRIENDの話が日本で聞こえてくることはほとんどなかった。

同時期のグループに、Apink、ラブリズ、オーマイガール(好き)とかいろいろいたなぁ。流行りすたりが激しく、今や日本で聞こえてくるとしても過去のいじめの醜聞だったりして、ほぼ認知されることなく忘れ去られる。

ヨジャチング。
確かに私も2016年でとまってた。

はたから見れば短いような気がするが、
デビュー前の研修時代があり、デビューして、華々しくスポットを浴びる一方で、他のグループがどんどん台頭していく流れのなかで、走り続けていくには、じゅうぶん長い年月だったのだろうなぁ、と想像する。

トップの写真は、韓国の輸入盤CD。
2つだけで、こんなに盛りだくさん。
3rdミニアルバム「snowflake」とかって、分厚い写真集にトレカ、きれいな装丁のボックスに入っているのは当たり前で、ぜんぜんミニじゃなくて、
「LOTS OF LOVE」はもっと分厚い写真集、ピクチャーカード5枚、封筒に封をされた中にメンバーの直筆手紙の印刷したもの+トレカ2枚、めっちゃおしゃれな装丁のボックスに入ってて、その豪華さに驚く。

「INFINITE」も輸入盤はもっとでかい箱にでかいポスターがついてたりしてモリモリだった。韓国のエンタメ市場がそうなんだろう。
とびぬけて値段が高いわけでもない。
おしゃれのレベルが高いので、デザイナーさんとか印刷会社さんとか、どんだけ働いて、レベルが高いものを、速く大量に納品しなければいけないんだか。

ヨジャチングは解散しても、
ヨジャチングという言葉の意味はG-FRIENDで覚えたし
「Rough」と「NAVILLERA」は定期的に聞きたくなるから
iPodから消さないよ。

くそかっけー。ほんとに泣ける。



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