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恋に落ちる。(A面)

何も私の心を表現できているものはない。
何も心にしっくりくるものはない。

自分でも自分がわからない。
何かを感じているのだけど、
それを言おうとすると言葉に詰まる。

言えないのか、それとも言いたくないのか。
そこには私の知らない、もう1人の私がいて、
認めてはいけない、言葉にしてはいけない真実の私の心があって。
決して言ってはならないと、自分をせきとめている。

一度それを言葉にしてしまえば、もう止めることができないから。止める必要など本当はないのだと、知ってしまうのがあまりにも怖いから。

私は自分に決して嘘をついていない、知らないふりをしているだけだと、
苦し紛れの言い訳を繰り返す。

私は変化を恐れている。
そして、正直になることほど恐ろしいことはないと考えている。

その考えが正しいか正しくないかは別として、
本当の自分でいることを恐れているのだ。

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