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2020.01.22 #216 ライブ配信後記

今回のバナーに登場した「シェフ」は横手にお店を持っているのですが、その方が「北上線は(利用客が少ないから)廃止になるんじゃ?」と仰っていたのが、実際に乗車するまで気に掛かっていました。

たしかに、昼間は3時間おきぐらいにしか列車が来ないことから、お世辞にも盛況ではないことは窺い知れます。しかし、実際に列車の先頭に立って前面展望を撮影していると、随所で線路のメンテナンスが行われていることが判ります。枕木をコンクリート製に交換したり、バラスト(線路の下に敷く石)を入れ替えていたり。
そして、そのよく手入れされた線路を、そこそこ軽快なスピード(少なくとも、並走する道路を走るクルマに負けない程度)で走り抜けていきます。肝心の乗客は、岩手県側(北上ーほっとゆだ間)では「少ないけれども皆無ではない」程度に乗り降りがあります。秋田県側は、冬季通過する駅があったりと、確かに存続を危ぶむレベルのようですが。

どういうことか。JR東日本は「北上線を積極的に生かす」つもりであり「廃止など考えていない」ということです。
思い出していただきたいのは、過去に他線が不通もしくは工事で運転休止となった際、この北上線が代替ルートとして使用されてきたこと(一例を挙げると、秋田新幹線工事のために田沢湖線の特急が運休した際は、北上から秋田まで「秋田リレー号」なる特急を走らせたことがありました)。つまり、旅客数の多寡だけでその路線の存廃は決まるものではないということです。

今回のライブ配信は、そうしたことを再認識できた時間でもありました。

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