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2021.03.12 #222 ライブ配信後記

185系の定期運行終了で盛り上がった(?)首都圏ですが、私はその何ヶ月か前に「お別れ」を済ませておりました。その模様を今回のライブ配信ではお届けいたしました。

1979年デビューの117系。
1981年デビューの185系。

前者が未だ(全車ではありませんが)健在どころか、改造車「WEST EXPRESS 銀河」まで登場させ、まだまだ使う気満々なのに対して、後者は早晩全廃されることになっています。とはいえ、国鉄型車両を鬼の仇の勢いで駆逐してきたJR東日本にしては、40年生き残って天寿を全うするというのは貴重な存在といえるでしょう。

デビュー当初は転換式クロスシートという「急行以上特急未満」なアコモデーションこそ、のちにリクライニングシートに交換されましたが、決定的に乗客の評価を落としたのは「音」だったのではないでしょうか。
開閉可能な窓とその劣化によるバタバタ音、床下からのモーター音その他機器音........鉄道好きならば「萌え」要素ですが、一般のお客さんからすると「うるさい、特急料金払ってこれかよ」と評価を下げる要因になります。加えて、かつての「スーパービュー踊り子」や現在の「サフィール踊り子」との天と地ほどの差も、お客さんが寄りつかない理由になったでしょう。

それでも今まで生き残れたのは、その「中途半端さ」ゆえの「使い勝手の良さ」にあります。新幹線大宮暫定開業期間中の「新幹線リレー号」を皮切りに、「新特急(まさに、急行以上特急未満)」という新ジャンルを作り出し、首都圏近郊の行楽輸送や「通勤ライナー」など、ガチの特急車を投入しにくいすき間を埋めていったのが、185系が長生きできた理由だと思うのです。

明日(3月15日)からは、リフォームされたE257系が新たに「特急 湘南」として走ることになります。今まで「ライナー」を使っていたお客さんは、果たして乗り続けてくれるでしょうか?

余談ですが、今回「第七夜」からは、タイトルに「+α」が付いています。この旅では、東北の未乗区間だけでなく、首都圏の未乗区間も制覇していきます。「ホームライナー小田原21号」乗車も、東海道貨物線の未乗区間(羽沢横浜国大/横浜羽沢貨物駅ー東戸塚駅)を乗りつぶすためでありました。「葬式鉄」が盛り上がる前にお別れできて、よかったと思っています。

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