東北完全制覇(第二夜)その①「JR東日本 北上線 快速 北上→横手」

JR東日本の未乗区間、最初に片付けるのは北上線です。奥羽山脈を横断する路線に踏み込むのは、2010年冬の「陸羽東線・陸羽西線・米沢線」以来。駅ナカ温泉「ほっとゆだ」を筆頭に目を引く要素もありながら、なぜだかここが最後まで残ってしまいました。

かつては「横黒線」と名乗っていた北上線。「横」は「横手」ですが、「黒」は「黒沢尻」、現在の北上市の一部を成す地域です(「北上線」に改称されたのは1966年)。全通したのは1924年と早く、東北本線と奥羽本線を結ぶ東西路線の中でも線形がよかったことなどから、貨物列車や特急・急行列車も多数設定されていました。東北新幹線開業後も、山形新幹線・秋田新幹線の工事に伴う迂回路として利用されたり、現在も不通時の迂回路として重宝されています。

旅客需要は東側(北上ーほっとゆだ)の方が旺盛で、西側(ほっとゆだー横手)は東側の3分の1ほど。快速の通過駅(小松川、平石、矢美津)はいずれも西側ですし、冬期は全列車が通過するのも西側の駅(平石と矢美津)。横手在住の知人が「北上線は(利用者が少ないから)廃線になるんじゃないか?」と言っていたのも宜なるかな。

ただ、2000ゼロ年代には、岩手県と秋田県の協力で、SL列車やトロッコ列車も走らせたりしています。JR東日本的にも、先述のとおりの存在価値がありますので、廃線になることはないでしょうが、再度活性化を施す余地はあろうかと思います。横手も秋田県南部の主要都市ですので、北上線を使って東北新幹線との連接度合いを高める(∵横手市は山形新幹線と秋田新幹線のすき間にある)とか、活かしようはまだあるはずです。

※訂正とおわび※
動画の中で「大荒沢信号所跡」となっているのは、「大荒沢信号『場』跡」の誤りです🙇

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?