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2021.02.26 #221 ライブ配信後記

JR津軽線の終点、三厩駅の位置。
はじめは疑問だったんですよね。
なぜなら、三厩の集落からわざと逸れたところに駅があるんですから。

実際に降り立ってみて撮った画をバナーに使ったわけですが、線路の向かう先は龍飛崎ではなく山の向こう側。なんと、鉄道敷設法では、山越えののち津軽鉄道の津軽中里駅へつながる(そして、五所川原へ至る)路線が想定されていたのですよ。おそらく、県道286号線(ひば峡道)と似たルートで山を越え、小泊から南下し十三湖の北岸を内陸側に回り込み、津軽中里へ至ったことでしょう。ゆえに、三厩駅は「山越えする気満々の位置」に設置されたという。
結局は幻に終わった「津軽半島一周線」ですが、仮に実現したとしても早々に廃線になったでしょうね。青函トンネルと貨物輸送の絡みで、新中小国信号場以南は生き残ったとしても(津軽鉄道側は、金木以北も生き残れたかどうか)。

閑話休題。
来月のダイヤ改正で、キハ40系がとうとう引退となります。同じく秋田支社管轄の五能線と一蓮托生ということで。新車(GV-E400系)が導入されてもダイヤは従前のとおりというのが疑問だったのですが、

「ワンマン運転開始で、駅での客扱い時間=停車時間が増えるだろうから、性能アップにより発生した余裕時間は、そちらへ振り向けるのでは?」
「速度アップとなると、信号や踏切など大がかりな手直しが必要になるので、ローカル区間ではそこまでやれないのよね」

といったコメントを頂戴しました。なるほど。速達化もそうそう求められてはいないし、よしんば速達化のために設備改修を行っても、それによるリターンは少なかろうとなると、「今までどおりのダイヤでいいよね」という結論に至るのでしょう。

そして、ラストには「東北新幹線グランクラス」を持ってきました。
元々、東北新幹線の未乗区間(盛岡ー新青森)をつぶす予定だったので、どうせなら「最後のお楽しみ」にしてしまおうという腹づもりでした。あと、盛岡駅での「はやぶさ・こまち 併結シーン」も生で見たかったので、あえて「最速ではない、盛岡駅で併結のある」列車を選んだ次第です。
北陸新幹線のグランクラスも体験済みでしたが、こちらの方が室内は落ち着いた雰囲気。飲食メニューは東北各県を産地とするものでまとめられていました。乗車時間が長い分、ゆったり呑み食........時を過ごすことができました。唯一、ここぞとばかりにデジタル機器の充電に勤しんだがために、お世辞にも優雅とはいえない座席回りになってしまったのが悔やまれるところです。

といわけで、ここまで6回続けてきました「東北完全制覇」シリーズは、来週と再来週(来週だけになるかも)はお休みをいただきます。次回配信日が確定しましたら、鉄談Facebookページ・鉄談Twitter・そしてここでお知らせいたします。

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