『夢をかなえるゾウ』で夢を叶えられるか(第2回)
はいはーい、みなさん、お元気?
特定秘密保護法で秘密を守られている男、塩沼 哲ですよ。
できる限り自分のことをオープンにしているつもりではいますが・・・ 秘密だってたくさんあるのです。
空白の時期も。
さて、今回は2回目です。
前回の課題は『靴をみがく』でした。
僕の靴はどれもくたびれてしまっていますが、感謝の言葉をかけながら磨いてあげたら、靴だけでなく、自分の気持ちも晴れやかになりました。
小説のほうはと言いますと、いまだに主人公は「靴みがきなんかで自分は変われるの?」とブツブツ言っています。
そこでガネーシャが言います。「ほなら、どないしたら自分は変われるっちゅうんや?」
どうやら、主人公は靴みがきのような地味な作業ではなく、何か成功の『秘訣』のようなものを教えてもらいたいらしいのです。
ガネーシャは言います。「たとえば、こういうのん?『成功するためには自分が働くのではなくて、お金に働かせなさい』みたいな?」
「そうそう!」と強く同意する主人公。
ガネーシャが続けます。「そんなのここに書いてあるで」と本棚から本を持ってきます。最近よく売れていると評判のビジネス書。本屋の棚にずらっと並べられていたので、勢いで主人公が買ってきたものです。「このページ見てみ」とガネーシャ。
「あ・・・」と主人公。
「付箋貼ってあるやん」ガネーシャが言うと、思わず顔が赤くなる主人公。
そのページには「お金に働かせる方法」がはっきりと書いてありました。
ガネーシャは続けます。「『秘訣』を知りたい、ということは、要するに『楽』したいわけやん?」
「それは『楽』して人生変えたり、『楽』して成功したいっちゅう『甘え』の裏返しやん?」
むむむむ。主人公は今日もまた言い返せません。
言われてみると確かに、成功している人はすべからく努力しているっていいますもんね。
考えさせられます。
さて、今回の課題です。
『コンビニでお釣りを募金する』
今回もまた主人公は「募金なんて意味あるの?」と駄々をこねます。
ガネーシャはジョン・ロックフェラー氏の例を挙げて説明しますが、腑に落ちない様子の主人公。
ちなみに、ガネーシャの言葉の中で一番印象に残った言葉はこれです。
「ええか?お金いうんはな、人を喜ばせて、幸せにした分だけもらうもんや。せやからお金持ちに『なる』んは、みんなをめっちゃ喜ばせたいて思てるやつやねん。でも、お金持ちに『なりたい』やつは、やれ車が欲しいやの、うまいもんが食いたいやの、自分を喜ばせることばっかり考えとるやつやろ。 ・・・まあ、でもそういう欲が悪いいうわけやないで。人間は自分の欲に従うて生きるしかないからな。最初はそういう、自分を喜ばせる欲をエネルギーにして進んでもええ。けどな・・」
「世の中の人を喜ばせたいっちゅう気持ちを素直に大きくしていくことが大事やねん。そやから寄付するねん。自分はとにかく人を喜ばせたいし、助けたい。そういう人間になることや」
だそうです。
それではまた次回(第3回で)お会いしましょう。
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