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この季節ならでは

 今月、と言っても今日で終わりですが、2週続けてレアな生物に遭遇しました
 甲殻類に興味のない方には見向きもされませんが、遭遇率が低いこの手のエビは水温が低い時期とは言え、割りと人気(需要)があります
 今シーズン最初の遭遇は25cmほどの大きさのヤツシロガイの貝殻を背負ったアカボシヤドカリでした
このヤドカリも三保真崎では珍しい種ではありますが、ハンドボールほどの大きさがある貝殻には圧倒されました、加えて撮影時には全く(期待はしていました)気がつかなかったペリクリメネス・ダルダニコラ(Periclimenes dardanicola)が3個体も付いていたことです

アカボシヤドカリに3個体のダルダニコラ

 向かって左側の貝殻に付いている2個体は気が付いたのですが、SNSにアップして知人のガイドさんから指摘されるまで、反対側のハサミ脚の横に付いている個体には気が付いていませんでした
 気を良くした私は、翌週も同じエリアに行って、捜索すると労せずして3個体のダルダニコラに遭遇しました、この時も撮影時に意識できたのは1個体のみで、後の2個体は現像時に気がつきました、もちろん居ることを前提に撮影をしているので、確認はできる程度の画像にはなっていると思います

多分アカボシヤドカリの貝殻の右内側につくダルダニコラ

 まずはこの個体に遭遇して撮影し、ほんの1mほど離れた場所で、泥に埋まった状態のやはりアカボシヤドカリに付いているのを確認して撮影しました

向かって右とセンターに各1個体

センターの個体は、水中では見えていませんでしたが、被写界深度の範囲内にいたので、多少のピンの甘さはありますが、画像では確認ができると思います
本日もトライしようと思ったのですが、潮が逆で(止まると思ってエントリーしたのですが)望む場所に行けませんでした
ペリクリメネス・ダルダニコラ(Periclimenes dardanicola)は比較的、ヤドカリに付くイソギンチャクのあるケスジヤドカリやソメンヤドカリ、サメハダヤドカリを好んで(ある意味、指向性があって)選択的に共生していると思っていましたが、イソギンチャクがないイシダタミヤドカリや今回のアカボシヤドカリなどでも観察できることが分かりました
なので、これからはイソギンチャクが付いていないヤドカリに関しても、チェックを怠らないようにしてみます

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