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ニシキフウライウオとカミソリウオ
冬をスタートにするか春をスタートにするか、あるいは新暦・旧暦を考慮するかで、シーズン期間に関する意見が別れるところではありますが、例えば1〜3月を冬と考える年初をスタートするパターンと4〜6月を春と考えて、ここをスタートとするパターンに別れます。もちろん、南北に長く太平洋岸と日本海岸がある日本ですから、場所によって月の季節感が違いますし、人によってもその感じ方は違うと思います。
一般的には「春夏秋冬」と言いますので、日本らしい「年度」を尊重した春をシーズンのスタートとする方がしっくりくるのかも知れませんね。
なので、今シーズンはまだ終わっていないので、今シーズンの話として考察します。
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表紙の画像は、浅瀬で1月の初旬までダイバーを楽しませてくれたニシキフウライウオです。12月の上旬には、まだ抱卵していたので、かなり長い間同じ場所にいたことになります。
私が観察したニシキフウライウオは4個体で、カミソリウオは5個体です。他にも確認できなかった情報のみの個体も合わせると、今シーズンは12個体が観察されました。これは三保真崎、観察史上最多の個体数になります。
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ペアのカットは同じ個体です。ペアと言っていますが、形体から両方ともメスだと考えます。繁殖が終わると雌雄のペアは解消され、オスは単体でいるパターンが多く、メスはこのように同性でのペアリングのパターンがあります。今回は、観察個体数に恵まれたので、n数は少ないですが、その範疇において考察ができました。
さて、ここでカミソリウオと呼んでいる魚は、本当にカミソリウオなんだろうか?キャプションにも示しているように、単に透明感が失われたニシキフウライウオの老成魚なのだろうか。
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