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自慢話対応完全マニュアル【飛立未鳥著】

飛立未鳥さんの『自慢話対応完全マニュアル』を読みました。


”自慢話”って難しいですよね。

何気なく会話していたつもりだったのに、実は相手から「自慢話」をしていると思われいて、陰で悪口を言われたり、

単純に相手の自慢話がめんどくさかったり、と。


『自慢話対応完全マニュアル』は、そんな自慢話の対策法を話し手、聞き手の両側から解説した一冊です。

さっそく要約いきます。


【要約】

・自慢話への聞き手の反応

自慢話を”聞かされている”人は、以下の3つの反応を示します。

・怒り
・通常
・賞賛

問題になるのは、「怒り」ですね。


「自慢話」が話されているとしても、お互いにネガティブな感情にならなければ問題はないわけです。

聞き手の反応が「通常」「賞賛」の場合は、ふつうの会話、もしくは楽しい会話をしているだけなのでOKですね。


聞き手の反応が「怒り」のときは問題です。

その場合の解決策をご紹介します。


・「自慢話」への聞き手の対策

自慢話を聞かされていてうっとうしいなあ、と感じる場合は、相手の話を自慢話でない通常の会話に変えてしまえばいいだけです。

例えば、友人から「俺の年収は800万円だよ(ドヤ)」という話を聞いたとします。

そのときに自分が年収300万円で、収入にコンプレックスを感じている場合は、友人の話が「自慢話」になります。

しかし、自分の年収が1億円で、収入に満足がある場合は、友人の話はどうなるでしょうか。

ただの話です。すごいね、頑張ったね、で終わりです。


さらに、自分が自給自足で貨幣経済の外で生きているとします。

そうすると、もはや友人の年収の話は異世界の楽しい1つの物語に過ぎません。

つまり、自慢話というのはマイナスの比較によって成立すると言えます。


心理的には、優越感か劣等感です。

優越感も劣等感も味わわない場合は、「自慢話」が成立しません。


「比較しない」

このことが「自慢話」そのものの存在を消してしまう1つの方法なのです。


・「自慢話」への聞き手の対策3選

『自慢話対応完全マニュアル』が教えてくれる「自慢話」への聞き手の対策は以下です。

・比較媒体を排除する
・数字ではなく質を高める
・自分に自信を持つ


詳しくは本書を読んでいただきたいのですが、これらは「比較をしない」ための手段です。

とにかく比較しなければ「自慢話」は生まれません。


・話し手の対策

また、『自慢話対応完全マニュアル』が教えてくれる”話し手側”の対策は以下です。

・相手
・話し方
・タイミング

相手の状況、人生を十分に考慮し、ネガティブにならない話し方をする。

これが重要です。


相手がコンプレックスを抱えてないか、ネガティブな感情に支配されていないか、そんなことをしっかり観察します。

また、マウントを取る、というような欲望を相手に押し付けてはいけません。


本書においても最後には、

・話し手は欲望との戦い
・聞き手は嫉妬との戦い

ということが語られています。


【感想】

私自身、「比較しない」ことは重要だとこれまでも十分お伝えさせていただいています。

・他人と比較しない
・妄想の自分と比較しない
・社会的価値観と比較しない

人間が生まれてから死ぬまで、ずっと魂は成長しています。

多くの経験を得ながら、私たちは常に学び続けているのです。


過去の自分と比べたら、絶対に成長しているのが人間です。

でも、人と人を何かのモノサシではかった瞬間に、上下が生まれます。


サッカーが上手い人もいれば下手な人もいる。

それはサッカーという世界の中の話です。


運動が得意、計算が得意、なにも得意じゃない。

世の中には色んな人がいます。それをいちいち比べて落ち込む必要はありません。

『自慢話対応完全マニュアル』

繰り返し読みたいと感じた一冊でした。

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