亀へのリバースオモプラッタを画像付きで解説する記事
♪まわれまーわれメリーゴーラウンド
フフフフーン フフフフーフン♪
こんにちは。見切り発進でうろ覚えの歌を歌い出す男こと沼田です。
前回のヌマロック4号の解説記事が意外と好評だったので懲りずに技術解説記事をまた書きます。
今回は亀へのリバースオモプラッタです。
沼田とリバースオモプラッタ
沼田が初めてリバースオモプラッタを見たのは確か2013年の関東ジュニアの準決勝だったはず。60kgか55kgに出てた地元の先輩が亀の相手の腕を脚に絡めてクルクル回ったと思ったら相手がタップして「なんじゃありゃ???」ってなった記憶が。
軽量級の先輩が使ってた事もあって「重量級には使えないんだろうな」と勝手に思い込んでたのですが、大学に入ってから好き勝手に柔道してるときに試しにやってみたら、これが意外と重量級にも掛かるんですよね。
結局、体重の乗せ方と腕のコントロールさえ覚えてしまえば相手へのプレッシャーが体重が重いほど強くかけられるという利点があるんですね。
今は相手が怪我しない程度に乱取りでも使う技になってます!!
解説とポイント
ということで早速解説していきます。今回は相手の右腕を取るように解説しています!
まず、相手の斜め正面に亀の相手の帯と後ろ襟を握ります(赤の丸)。
その時に自分の足の位置は三角を狙う場合は、右足は相手の頭と左肩の間で左足は右腕のやや外側が一般的ですが(緑の線)、今回は右足は相手の頭の正面、左足は相手の右腕の外側に置きます(青の線)。
この時に左足が相手に近すぎると、腕を伸ばされて防御されるので注意です!
三角の仕掛けの容量で相手を引き出して、自分の左足を相手の右腕に引っかけます(赤の丸)。画像を見れば分かるように、相手の正中線(青の線)よりも右側に自分の体はあります。この時に相手の左肩(緑の丸)の上に自分の重心が乗るように体重を掛けています(緑の線が肩と重心との距離)。
相手の腕が自分の腕にしっかり引っかかったら、可能であれば左足首を膝の裏に掛けて三角ロックをします(赤の丸)。ただし、これはしなくても技が完成することがあるので手順を省くことも多いです。ただし、腕がすっぽ抜けるリスクを少しでも下げる場合は三角ロックをしてください。
この時の重心は相手の肩の上に乗っています。まだ相手の肘が前に曲がっているのが見えてます(青の線)。また、練習の時は落ち着いて技を掛けるために相手左肩方面を真っ直ぐ見ることをお勧めします(黄色の矢印)。
相手の腕が絡まっている事が分かったら相手と同じ方向を向きます(赤の平行線)。自分が向きを変えることで先ほどまで前側に曲がっていた相手の腕が今度は後ろ側に曲がります(青の線)。
ここがめっちゃ重要です!
相手の同じ方向を向いたときに、相手の腕(赤の線)と自分の足(青の線の位置関係が若干変わります!
相手の前腕に自分の足首を当てるのが理想になります。この位置が深すぎると相手が腕に力を入れやすくなって耐えられてしまうし、浅すぎるとすっぽ抜けます。画像の赤と青の十字が出来る箇所がテコの原理で相手の肩を極める一番適切な位置関係になります。
相手の腕にテコの原理を効かせながら自分の左の肩口から右斜め前に肩抜き前転をします。自分の目線は右を向きます。赤の矢印の方向に自分の左腕をリードしてあげると回りやすいです。前回り受け身のように回転するイメージですね。
その時にありがちなのが相手の体に自分の体が被さってしまうミスです。相手の外側に回転するので自分と相手の体は被らないようにしましょう(青の線が相手と自分の体の位置関係)。
回転中はバランスを取るために右手を畳に付けます。青の線のとおり肩口から入っているので畳に左肩と左耳が着いています。
自分の足はしっかりと前方に振り被るようにコントロールします(黄色の矢印)。
回転終盤には自分が上を向いたあたりで相手が肩のプレッシャーに耐えられずに前転します。(赤の矢印が自分の目線、青の矢印が相手の目線。自分の方が先に回転して相手はそれに付いてくる。黄色の矢印は相手が耐えきれずに前転するときの足の方角)。
このように自分の方が相手よりも先に回転する事によって強制的に相手を前転させて押さえ込みに繋げます。
双方前転し終わった直後は画像のような体勢になります。自分の足は相手の腕から離れていません(赤の丸)。そして相手の腕(緑の線)の上に自分の腕(青の線)が来るように上体は起こしておきます。
自分の腕を相手の顔の向こう側までテイクオーバーさせて(赤の線)、体側で相手の頭の上にプレッシャーを掛けます(青の線が相手の正中線、丸が顔)。
左手は相手の帯を、右手はズボンの右股のあたりを持って相手を制します。
相手の右脚を抱えられれば抱えます(赤の丸)。その時に相手の脚に側頭部を付けると安定感が増します(青の線。中央の短い線は頭との距離)。
これで完璧に押さえ込みです!!
ちなみに、この後にもう一回前転すると相手の肩が壊れちゃうので絶対にやめましょう。
軽量級の選手も重量級の選手も是非使ってみてください!!
「”世界一危険な国”から世界の舞台へ。ホンジュラスで柔道指導と普及を目指す!」
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