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34 〈『ブラック』『レッド』『グリーン』〉2019.12/15(日)~袖ヶ浦フォレストレースウェイ 100kmサイクルマラソン⑥~

〈『ブラック』『レッド』『グリーン』〉
2019.12/15(日)
~袖ヶ浦フォレストレースウェイ 100kmサイクルマラソン⑥~

ゴールまでの距離は20kmを切っていたと思う。

『「てへっ」ガール』を振り切ってしまい、またも一人になってしまったトダは、またも一人になってしまう・・・。


脚は、かなり厳しい・・・。

いつ、両脚がツってもおかしくない状況だ・・・。

レースも終盤ということで、集団から落ちてきたのか、ソロで走っているライダーの姿もちらほらと見られる。

そんな時に見つけた。

黒いウェアにビアンキのフレームのライダー。『ブラックビアンキさん』と命名しました。

長身ながら細身の身体で、後ろから見ると、年配の方?なのかと予測。

この方のペースが丁度良い。気を抜くと千切られそうなペース。

『ブラック』さんは、『コミュニケーションゼロ』。

とにかく、淡々と走る。

先頭交代もしない。

トダは、とにかく、ブラックさんにしがみつきました。

(この方を逃してはいかん・・・。ある意味踏ん張りどころだ・・・。)

しばらく、二人旅が続く。すると、脚がつるまで乗っていた、『B.Sトレイン』に乗っていたライダー達が、バラけて前から現れた。

(あら?さっきまで、一緒に走っていた方々がバラバラになってるな・・・。何が起きている?集団のペースが上がった?もう、みんなも限界に来ているのか?)

集団内で見た顔もあったので、

ト「回しますか?」

と何人かに声をかけるが、反応が薄い・・・。

どうやら、みんな『虫の息』のようだ・・・。

そんな状況でも、反応してくれるライダーもいる。『レッドさん』と『グリーンビアンキさん』だ。(ブラックミッチャンターボもいました。)

『レッドさん』と『グリーンさん』と協調し、ローテーションを回す。『ブラックさん』は、力尽きたのか、気づいたらいなくなっていた・・・。

残りの距離を確認し合うと、どうやら、『レッドさん』と『グリーン』さんとは、同一周回のようだった。

ようするに、この3人の中で、先にゴールした者が上位となる。

ト「お!!残り周回もあと、三周くらい!?んじゃ、ラストは3人でバトルですね!!」

なんて、こと話ながら3人で笑いあっていた。

『レッドさん』はなんだか、よくしゃべる方。疲れすぎているのか、もう何を言っているのか聞きとれなかった

『グリーンさん』のフレームを見ると、誰かのサインが書いてある。

ト「そのサイン誰のなんですか?」

グ「▽○△□○・・・・。」

彼も疲れているのか、なんて言っているのかわからなかった・・・。

それでも、

「え~、凄いですね!!」(゚o゚;

なんて、反応してしまう自分も余裕ないんだよね・・・。

『ブラックミッチャンターボ』は、序盤で先頭集団で走れているので、トダをワンラップしており、一足先にゴール。

そして、いよいよファイナルラップに突入。

3人でのラストバトルが始まる。

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