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微笑みを返す Pt.1

点と線があれば、人の顔に見えてくる。
単純な図形の組み合わせに脳が勘違いをしてそう認識してしまう。

テープエコーの歴史的名機を模したこの機械は、モデルとなった実機のテープの走る動きを擬似的にLEDで再現したらしい。顔に見えるようデザインしたのも意図的なのだろうか。

自動車のライトや某スニーカーの先端部など、そんな特徴のある部分を顔に見立てて語られるモノは少なくないように思える。愛着がわいて俺は好きだ。表情を発しているようで、見ているだけで楽しくなる。

歳を重ねると、どうしても避けられない事象として、顔にシワが発生する。
"シワ"と聞くとネガティブなイメージが先行しそうだが、それは決して悪いことだけではない。シワは普段どんな思考や行動をしているかを語らずとも表現してくれるツールや証なのだと考えている。長い肩書や名刺なんかよりも、よっぽどその人を表現しているんじゃないかとすら思っている。

笑いジワが出来ている人と話すのが好きだ。楽しい事や明るくポジティブな感情を重視して過ごしてきたのだろうか... 蓄積したその感情が"シワ"として表出したのだろうか...と、勝手に想像する。笑いジワを備えている人は、正の感情の比率が高く、表情筋も靭やかで笑顔の為に発達しているのでは。

叙情的な効果を足してくれるこの機械。音も好きだけど、実機の質感を彷彿させる塗装も凝ってて良かったな。頑丈だし、癖のある操作感もメカいじりっぽくて楽しい。ピッキング次第でクランチ程度に歪むので、味付けとしてオススメ。

しかし、訳あって友人に託してしまった為、今はもう手元には無い。

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OLYMPUS E-M5/M.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 Macro

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