くだらない、

アタシはペットみたい。人生において。
誰かの帰りを待つ。しっぽを振る。
手のひらで愛されてる時や熱を一身に感じるときにのみ生きてる実感が宿る。それ以外は余興のようなものでしかない。あたし一人で生きていける自信が無い。楽しみとは、やさしさとは、あたしはあたしの哲学の中にいて苦しんでもがいて、あなたのいない日々をどう生きるのかというところから物事を始めていきたいのに。
恋をすると心底ダメになる。
全ての趣味や生きがいが完結してしまう。
いつかを夢みてラブソングを聴く。
恋愛映画を見る。小説を読む。
重ねる記憶が愛おしかったり、あなたを思い出したりする。それだけでいい。
あたしは自分の情緒をブンブンと振り、衝動的な何かを湧き起こさせてくれるもののみに重きを起き、
日常的に習慣化されたものなんてご飯を食べて吐き出すことのみだ。どうしたらいい。どうやって生きていけばいい。いつのまにか甘ったれていて、本当に何かを大切にしたり、身を削ってでも守りたいものなんてなひとつ無くなってた。緩めた手のひらから塩水に見捨てられた砂がパラパラと砕けてすり抜けてくみたいに。それだけだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?