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いのちが動いている

水彩の学びを続けています。

しばらくの間 植物を描く機会が多かったのですが、植物画はシュタイナー学校では5年生の学びにあたります。観察を通じて 季節の空気感を感じたり、宇宙の法則に気づいたりしながら世界を知っていきます。

植物を描く上で 木のフォルムが描けたあとに 根っこから木の上の方に向かって、赤系の色を描きあげていく工程がよくあります。

木に熱を入れるイメージ、枯らしていくイメージ、萌える息吹のようだったり 時々でさまざまな導きがあります。

わたしは赤を入れる行為が 少し苦手でした。赤が入らない方が、色合いが好きなことが多かったのです。赤を入れると力強くなりすぎる感じに折り合いがつかなっかったのかもしれません。

それが今日、行ってみたかった大山の鏡成の原っぱをお散歩していた時に、赤い色が草木の中の生きる力となって、植物のなかを動いているということに はっと気がついたのです。

新緑の頃は赤も控えめに黄緑とは交わらず寄り添っているようなのが、夏近づいてくると、緑と溶けあって深い色合いへと変貌していく様子がありありと感じられたのです。

わかりにくい喜びながら、ひとり深く感じ入った気づきでした。

写真は春の冷たい空気が残る中での桜の木。少しづつ温かな空気も満ちてきている、、そんな頃。

画面の微妙な色合いがわかりにくいのですが、薄く溶いた淡い淡いピンクの気配も描いています。

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