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善と悪だけではなく

9月さいごのきんのたね(1,2年生クラス)が終わりました。
ミカエル祭の翌日ということもあり、お日さまのひかりが少なくなっていくいまの時期に こころに勇気の灯をともすことができるような日になったらと思い、聖ミカエルのドラゴン退治のおはなしを語りました。

元話は、参考にしている本からのもので、去年も同じ内容のおはなしをしていたのですが、さいごの、ミカエルの力を得て 騎士の剣が竜を倒しました、というところに不満を感じる子どもが現れたのです。

「りゅうがかわいそう。きしがしねばいい」
「描いたひかりのつるぎは、竜をたおしているのではなくて、わるい空気でいっぱいないろを描いているだけ」
混乱しながら、すこしづつ、思いをことばにしてくれました。

死んでしまっている概念にとらわれて、いまを生きるこどもたちに寄り添えていなかったことに気づきました。

ここ数日、このことを考えていましたが、これからは二極化の時代ではなく、いかに調和のみちを探していくかということが問われているということに、いま思い至っています。
よきことのなかにも悪はあり、悪しきのなかによいこともある。そして、次の時代への潮目の変化がかんじられるいま、気づかれていなかった感覚が表に現れてきたことを、子どもが気づかせてくれたのでしょう。
わたしのなかに根強くのこる教育のゆがみが、こうやってときどき顔を出しますが、気づけたところで再考しながら進むことしかできません。。子どもたち、気づきをありがとう。剣は 切るだけではなく つなぐことができることがわかりました。

もういちど、いろの体験を考え直してみよう。
数字の「3」についてもまた近々、みんなと一緒に向き合ってみたいな、と思っているところです。


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