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聖フランチェスコのおはなし

ミカエル祭を終えて、10月になりました。

2年生中心のきんのたねのクラスでは、聖人のおはなしをはじめる時期と感じていました。自分のなかの動物的な少しおろかな部分と 清らかな、世界のために働いていけるような心をもつ部分の両方に共感して、それぞれの調和に思いを寄せてくれたらと、イソップのおはなしなどを春から聞いてきた子どもたちをみて、どんなおはなしがいいのか、いつ始めたらいいのか、考えていました。

そして、何不自由なく育って騎士となり、戦いに赴くさなかの夢の声に従って自分の生きる道を探しはじめた、アッシジの聖フランチェスコのおはなしを取り上げることにしました。

戦いに行くことをやめたフランチェスコはどうやって生きていったらいいか、悩み暮らします。ある日神の声を聞き、神の家である教会を蘇らせることを始め、ひとりもくもくと石を運び、教会を直しはじめます。はじめは笑っていた人たちのなかから、ひとりまたひとりと、仲間が増え始めます。ぜいたくをせず、困っているひとに寄り添い、どんないきものにも心をこめて接すれば思いはきっと通じるのだと説き、森の小鳥たちまで フランチェスコの言葉に耳を傾け歌いさえずったというおはなしをしました。

話し終えると ひとりの子が「おはなしがみじかすぎる!」と訴えてきました。フランチェスコが大好きになってしまって、もっともっと、フランチェスコのおはなしが聞きたかったのです。

みんなの画面の輝きは、愛と感謝にあふれたフランチェスコのこころのようです。

さいごに羊毛の小鳥さんを作りました。それぞれの色とりどりの、かわいい小鳥さんができました。

フランチェスコのことを、自分でつくった小鳥さんをみて思い出してくれたら。

また別の逸話も取り上げていこうと思っています。


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