遊馬 テト

シナリオライターとして活動しています。 普段は仕事としてやっているため、楽しく書くことってあまりないなぁーと思ってnoteで面白いとか関係なくただ書きたいことを書いていけたらなと思っています。 スキ、フォローをいただけると嬉しいです。

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マガジン

  • 思いついたままに書き綴る千文字小説

    ただ思いついたままに書き綴っています。 設定、プロットなど用意せずに書き始めていますので、支離滅裂な部分やツッコミどころが多くなっています。 何も考えず、自然に思いつくまま、登場人物が動くままの空気を感じていただければと思います。

  • にゃんだふるっ!

  • 気まぐれ小説

  • シナリオ集

最近の記事

桜の散る季節、空に上る思いが雨となって降り注ぐ

大好きだった先輩に告白もできず、恋心だけが膨張する。 そうして何も出来ないまま、卒業の季節を迎える。 今にも破裂しそうな恋心を胸に秘めながら先輩を見送る。 思い出に残るのは、きれいに咲き並ぶ桜と先輩の後ろ姿だけ。 こんな物語がよく語られる季節。 私の失恋もこれくらいきれいなものだったらよかったのに…… 私の失恋物語は桜の咲く季節、ではなくて桜の散る季節 3年間付き合った彼氏から、突然の別れ話を切り出された。 「俺さ、好きな子ができた。だからごめん……」 負けず嫌いな私

    • 思いついたままに書き綴る千文字小説

      【手紙】 中学の時に書いた私宛の手紙、授業で書かされて、嫌々書いていたことは覚えている。 おそらく文面はめちゃくちゃ、どうでもいいようなありきたりなことしか書いていない。 人に言われて書いた文章なんてそんなものだ。 ただ文字でマスを埋めていく。 マスが埋まれば完成。 簡単な話だ。ただ埋めればいい。内容なんてなんでも良いのだから。 そんなひねくれた感情で私宛の手紙の封を切る。 拝啓 わたし これを読んでいる私は30歳になった私かな? 『まだ生きていますか?』 私はすご

      • インターネットで通じる大切な人たち

        #はじめてのインターネット 私がインターネットで初めてやったことは、オンラインゲームでした。 右も左も分からない私はチャットで「はい」と打つのにも3分位かかっていて、今から考えると、よくもまぁ、こんな私とチャットをしてくれていたなぁーと感じます。 その世界で知り合った人たちとは10年以上の付き合いになりますが、未だになんでも言い合える大切な存在として付き合っています。 インターネットでの付き合いだからこそ、何でも言い合える友人として付き合っていられるのかな…… 何の

        • 気まぐれ小説『雨降りケロちゃん』

          子供の頃、雨の日に晴れを探して冒険に出たことがある。 あの頃の私は、近所で誰かが悲しい思いをしているから、雨が降るのだと思っていた。 悲しんでいる人を助けたら雨はやむのだと、本気でそう信じていた。 雨の日はお気に入りの黄色い長靴と、カエルの目がついた傘をさして、悲しんでいる人がいないかパトロールした。 そんな事を数ヶ月続けていると私は近所で有名になった。 『雨降りケロちゃん』近所の人からそう呼ばれるようになっていた。 雨の日に、カエルの傘をさして「悲しんでいる人はいないで

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        • 思いついたままに書き綴る千文字小説
          6本
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        記事

          天使の奏でる狂乱曲

          桜の花びらが舞う国道沿い 人気の多い国道沿いには不釣り合いな少女が立っている。 舞い散る桜のようにきれいなピンク色のロリータ服 彼女の周りだけがまるでタイムスリップしたような不思議な雰囲気を出していた。 異様な光景に見える人もいるだろう。 だけど、俺には彼女が天使に見えた、国道沿いの天使とでも呼んでおこうか。 しかし……まさか彼女が……天使ではなくて、悪魔だったなど誰が想像できただろう。 不思議な雰囲気を出す少女に見とれてしまっていた俺は、長い時間、彼女のことを見つめ

          天使の奏でる狂乱曲

          Wish Upon a Star(メイドと主人の恋心)

          *今回はセリフのみで構成しています。あえてト書きなども入れていませんので、二人の心境や行動をセリフから読み取っていただくとより楽しめると思います。 登場人物 星見 ルナ(16歳)メイド               本編(ル)と省略 大宮 ツバサ(17歳)ルナが仕える屋敷の一人息子    本編(ツ)と省略 あらすじ 母親がメイドとして仕事をしていた大宮家、ルナは幼少の頃から母の付添で大宮家に出入りしていた。 しかしある日、急な病に倒れるルナの母。 身寄りのないルナを大宮

          Wish Upon a Star(メイドと主人の恋心)

          思いついたままに書き綴る千文字小説

          『声の行方』 「あの! わたし……は……っ」 まただ、また最後まで言えなかった。 私の声はいつも途中でどこかに行ってしまう。 こんなんじゃ……いつまでたっても…… もっとがんばれ! がんばって声を出すんだ私! いくら心のなかで励ましても、私の声は形をなさずに消えてしまう。 「今日もだめだったねぇー。紬(つむぎ)」 茶化すように声をかけてきた彼女は友人の叶(かなえ) 「またあしたもがんばぁー、はっはぁー」 これは彼女なりの励まし方。 不器用だけど、心底優しい叶 私

          思いついたままに書き綴る千文字小説

          気まぐれ小説『入会試験その1』

          あなたはご存知だろうか? ある裏路地の高架下にひっそりと佇む会員制のBARがあることを…… 一部のオカルトマニアの人達からは聖地と呼ばれているほど怪しい場所だ。 外見はいたって普通のBARなのだが、そこを訪れるお客たちが奇妙なのだ。 ある人は両手いっぱいのひまわりを抱えていたり、ある人は服の着ていないマネキンを抱えていたり、その他にも様々なものを抱えて入っていくお客たちが目撃されている。 このBARの名前は『ホエールミラ』特に変わったというほどでもない。 有ってもおかし

          気まぐれ小説『入会試験その1』

          思いついたままに書き綴る千文字小説

          1000文字小説01/28(木) 『あたらない天気予報』 本日の天気は晴れ、午後から少しだけ曇るでしょう。 俺の横を歩きながら、そうつぶやくのは幼馴染の美雨 肩まで伸びた茶色がかった髪を左右に遊ばせながら天気予報を放送する 俺にしか聞こえない、俺のためだけの放送だ。 嬉しいとかそういうわけではないけど…… しかし美雨の天気予報は全く当てにならない…… 当たることより外れることのほうが多い。いや…… 当てる気がないのだと俺は思う。 先日の話をすれば理解してもらえるだろ

          思いついたままに書き綴る千文字小説

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          2021/01/27 さぁさぁ皆様お立ち寄りー 寂れた商店街に人集りを作る威勢のいい声 さぁさぁ奥さん見てってよー 威勢のいい声を発するのは30代後半くらいの男性 おっと、そこのべっぴんさんー そうそうあんたのことだよ。 見てってよー。 まったく調子のいい褒め言葉で女性を中心に集めていく。 ある程度人が集まったところで彼は実演を始めた。 今日のお客さんは運がいいねぇー。 今年一番のとっておきだよー 今年一番? まぁ、そうだよね。 今日は1月14日 今年が始まってま

          思いついたままに書き綴る千文字小説

          思いついたままに書き綴る千文字小説

          2021/01/26 空が真っ赤に染まり、雲が焼けた。 一瞬の出来事だった。 その一瞬が、私達、人類の生活を大きく変えた。 『西暦3167年』 ちょうど今から167年前 西暦3000年に起きた大規模な災害 未だに解明されていない謎の現象が私達の空を焼いた。 そう、文字通り空だけが焼けた。 「そらー、ご飯よー」 美味しそうな匂いと共に母親の声が私を夕食へと招待する 読んでいた本を名残惜しそうに閉じて本棚へと戻す。 「ふぅっ」と現実へ戻るため息をついてから「はーい、少

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