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ミスチルの歌詞に教わる、アイドルとファンとの関係性

今回は、ミスターチルドレンのある楽曲の歌詞から、ファンとの関係性について考えてみました。

▼ミスチルとファンとの関係を表現した曲


「愛されて 優しくなれて その優しさゆえに愛されて 君と僕が そんなメビウスの輪の上を 笑いながら 寄り添って 歩けたなら」

ミスチルの楽曲「風と星のメビウスの輪」の歌詞の一節です。

ミスターチルドレンといえば、デビューから30年以上の間、日本の音楽シーンで広く長く愛されているバンド。

この曲は、そんなミスチルとファンとの関係を歌ったものだといわれています。

ちなみに「メビウスの輪」とは、細い長方形の紙の一方の端を180度回転させて、反対側の端と接着したもの。

イラストを辿ってみてほしいのですが、この形は始点も終点もなく、一方向にずっと進んでいるとやがて出発点に戻ります。

また、どちらが表でどちらが裏かも分からない、といった特徴ももっています。

そんなメビウスの輪を、お互いに影響を与え合って連動しているという視点から、アーティストとファンとの関係性を表現しているとしたのが、この曲なのです。

「愛されて 優しくなれて その優しさゆえに愛されて」

この主語はミスチルでも、ファンでも、どちらでも成り立ちますよね。

僕はこの曲をはじめて聴いたとき、素晴らしい関係性だなと感じた記憶があります。

▼アイドルとファンはメビウスの輪?


では、そんなメビウスの輪のような関係性は、ミスチルとファンにしか構築できないものでしょうか。

アイドルとファンとの関係性にも同じことがいえるではないでしょうか。

アイドルとファンの関係は、しばしば一方通行のものと見なされがち。

けれど、メビウスの輪をモデルに考えると、この関係は一方通行ではなく、実は相互的なものであるといえます。

たとえば……。

ファンがアイドルを推すことで、アイドルは変わり、その変化した姿を見てまたファンはアイドルを一層強く推す。

ほかにも……

アイドルがファンを魅了することで、ファンは笑顔になり、その笑顔を見てアイドルは一層ファンを魅了する。

といったように、お互いがお互いに影響を与えあっているのです。

また、先ほどいったように、メビウスの輪には始点も終点も存在しません。

つまり、ファンがアイドルを推すのが先でも、アイドルがファンを魅了するのが先でも、どちらでもかまわないということ。

どちらが先であっても、どちらにも影響があるからです。

先にアイドルがファンに影響を与え、その影響が循環してアイドル自身に戻ってくることもあれば、ファンがアイドルに影響を与え、それがファンに戻ってくることもあるのです。

▼応援が先でも後でも


僕は「二百度」というアイドルグループをプロデュースしているのですが、このグループのコンセプトは「挑戦する人を応援するアイドル」です。

そんなコンセプトを持つ二百度の活動において、ミスチルの「風と星のメビウスの輪」の歌詞に当てはめると

「(ファンは二百度から)応援されて 勇気を出して挑戦して その挑戦ゆえにまた応援される」

ともいえますし、

「(二百度はファンから)応援されて 輝きを増して その輝きゆえに応援される」

なんていうふうにもいえます。

そして繰り返しますが、メビウスの輪には、表も裏も始まりも終わりもありません。

つまり、先に二百度が応援してもいいし、逆にファンから先に応援してもらってもいい。

どちらが先でも、応援する側から応援される側になり、また応援される側から応援する側になり、となるわけです。

まさにメビウスの輪と同じで、始点も終点もなければ、表も裏もないという関係性。

久しぶりにミスチルの『風と星のメビウスの輪』を聴いて、二百度がファンとそんな関係性になるのが理想的だなと感じていました。

そんなアイドルグループ・二百度のXアカウントはこちら。
ぜひフォローして、応援してください! その応援がメビウスの輪のようになって、必ずいい影響を及ぼしますので。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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