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どうして編集者がアイドルグループを起ち上げたのか?

今回は、改めて「どうして編集者がアイドルグループを起ち上げたのか?」について書いていきます。

ここで説明している考え方は、転職したい人にとっては参考になるはず!

▼周りの編集者が凄すぎて勝ち目がないと悟った

さて。

大学を卒業して出版社に入ってから2019年末まで、会社はいくつか変わったものの、ずっと出版業界で編集者をやっていました。

その間、小説、ビジネス書、コミックエッセイ、タレント本、実用書など、幅広いジャンルの本を手がけていて、中には10万部超えや、映像化、大きな賞を受賞した作品もあります。

最近、丸善ジュンク堂書店主催「書店員が選ぶノンフィクション大賞 オールタイムベスト」というのに過去の担当作がノミネートされていました!

誰も言ってくれないんで自分で言っちゃいますが、そこそこ売れている本を作っていたんです!

なのですが、僕の周りには僕とは比べ物にならないほど優秀な編集者が多くて、毎年10万部とか、30万部超えとか、けっこう当たり前に聞く話。

ある時期から「みんなすごすぎて、もう勝ち目がないな」と感じるようになりました。

それに加えて、年々本が売れなくなっているし、人口減少もあるし、出版業界はますます縮小していくと考えたら、僕程度の編集者が一番マズイことになるだろうと、かなりの危機感を抱きました。

このまま出版業界で編集者を続けていても、近いうちに退場を言い渡される未来が見えてしまったんです。

▼次の仕事は、3つの要素を満たしているものに

とはいえ、出版や編集とまったく関係ないことをゼロから始めるのも大変だし、新しい分野に入っても、そこで勝てなかったら出版業界にいるのとあまり変わらない。

なので、次の仕事では以下の「3つの要素」をすべて満たしている仕事をしようと決めたんです。

その3つとは、

  1. 編集者が極めて少ない

  2. これまで培ったスキル、経験が活かせる

  3. 興味がある、好きなこと

です。

1つずつざっと説明していきますね!

まず1つめの「編集者が極めて少ない」。

優秀な編集者には勝てないから出版とは違う分野に移るのに、そこにも編集者がたくさんいたら、移る意味がありません。

たとえば、雑誌でライターをやっていた人がwebのライターになったところで、同じような人がたくさんいるからあまり意味がないのと同じようなもの。

なので、とにかく編集者がいない所にいこうと決めたわけです。

▼引退後にタクシードライバーになる力士

つづいて2つめの「これまで培ったスキル、経験が活かせる」。

新卒からずっと本の編集をやっていたので、ある程度の編集スキルと経験は蓄積されています。

それがまったく活きない分野に行くと、新人としてのスタートになる。

たとえば、相撲の力士が引退後、タクシードライバーになっても、力士としての経験もスキルもあまり活かせず、もったいないですよね。

それよりも、力を使う仕事をしたほうが、力士としてのこれまでがきちんと活かせて、大きな結果を出せるはず。

このように考えて、編集というスキルや経験が活きてくる仕事を探しました。

最後の3つめは「興味がある、好きなこと」。

これ、一番大切かもしれません。

ここまでの1と2を満たしている仕事があっても、それが嫌いだったり、どうしても興味が持てないものだったら、きっと続けられないでしょう。

僕がここまで本に携わる仕事を続けられたのは、なんだかんだで本を読むのが好きだったというのが大きい。

だから、絶対にこの3つめも満たす必要があるんです。

ちなみに、僕がアイドルに関して興味があったのかといえば、ムチャクチャなアイドルオタクだったわけではないんですが、アイドル運営をしようと決めるよりもだいぶ前にAKB、ももくろのライブは行ったことあったし、AKBや坂道グループのドキュメンタリー映画もほぼ見ていたので、全日本人の上位1割に入るくらいは興味あったのではないかと!

▼3つが重なったのがアイドルのプロデュース

このように、編集者が少なくて、編集というスキルと経験が活かせて、興味がある分野という要素がすべて重なっているものを探しました。

その結果、見つかったのが「アイドルプロデュース」だったんです。

こういった理由から、僕はアイドルグループを起ち上げることに決めました。

実際に動き出したのが5月で、オーディションをしてメンバーも決まり、いよいよ本格的にレッスンも始まります。

そんな新アイドルグループ「二百度」について、今後も発信していくので、よろしくお願いします!

また、ツイッターアカウントも作ったので、そちらのチェックもぜひ!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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