見出し画像

顔を上げて進もう

仕事が次々に増えていくとき、正直焦る。片付ける前に次の依頼が入り、次の課題が見つかる。ますます厳しい納期のものが増える。

つまり、計画していた作業を中断して他のことをしていると、更にその先の細い道へ誘い込まれ、その先にまた新しい想定外の道がある。そんな状況だ。元の道で何をしていたのか?何を運んでいたのか思い出せなくなる。

遠くへ来たなあと、思いつつ、元の道に仮置きした荷物を早く取りに戻らなきゃって思うが、ふと三つのことに気づいた。

枝分かれしながら見つけたり引き込まれたりする道には、勿論戦わなければいけない相手もいるが、味方も潜んでいるということがひとつ。

歩いたり走ったりして新しい景色を見ていると、一本道を進んでいたときよりも広い地図の中を歩いているから、俯瞰できる丘に上がっていることもあり、力が自然に強化されていたりするということが二つ目。

そして三つ目は、俯瞰した結果、最初の道の先が行き止まりだと気づいたり、他に進みやすい道があると気づいたりするということだ。

まだまだ俺も蛸壺の中にいるのかもしれない。でも、一本道だけを歩くより楽しいやん。力つくやん。仲間も増えるやん。

道を見失わないように、あちこちに道標をつけながら、いつでも戻れるようにしながら、行けるとこまで行こう。きっとどの道を進んでも、だいたい同じ方向に向かっている。置いてきたままの荷物を、気の利く仲間が運んでくれたり、いざとなれば乗り物で助けに来てくれる仲間も見つけられたりするに違いない。

だから楽しそうに歩こう。辛そうにしてたら同情しかされない。休みなさいと足を引っ張られるだろう。楽しげにしていれば、伴走してくれる人も現れるに違いない。

下を向いていたら、木の上の美味しい果実も見落としてしまう。

きっと今、強い突風のような追い風が吹いている。突き進むのみ!何とかなる。

そう思うことにして、明日も楽しもう。明日は、突風に煽られた果実がポトンと落ちてくるに違いない。楽しい道があると思えば、明日も歩ける。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?