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懇親会でのワイン

 多人数が集まる立食での食事会に参加する機会が多い。それも、どちらかというとホスト側である。そのような場合、ビール以外のアルコールを嗜んでいると言うだけで、こう頼まれるのだ。「ワインを見繕ってくれないか」
さあ困った。参加人数も必要な量も饗される食事もわからないまま、予算だけが振ってくるのである。じゃあどうするか? 飲んだことがあって美味いものに予算の半分、それ以外のものに予算の半分を使うという感じで銘柄を検討するのである。そして、次回のためにボトルラベルだけは残しておくのだ。写真はその名残である。

 孤立無援ではなく、他のワイン好きな方が運良くいる場合もあるので、そのようなときはワイン選びを手伝ってもらうこともある。そして経験則ではあるが、白よりも赤のほうがみな喜んで飲んでくれる傾向にある。白ワイン派のわたしとしてはなんともいえない気持ちがあるが、それは個人の嗜好を押し付けることになるので控えよう。とどのつまり、単品で美味しいワインを探すことが重要になるのだ。反面、ワインとのマリアージュはあまり期待できない。食事は大抵、出前の寿司かオードブルだからだ。ワインに合う食事を供してくれるお店は、ワインも一緒に注文できることが多いので、その場合はお任せである。

 かくして、飲んだことのない銘柄にチャレンジできる機会は増えるのである。写真の銘柄はたしか、ル・オー・メドック・ド・ジスワール(2014)、ポイヤック(2015)、レ・メゾニエ(2016)だったはずだ。全部フランスで固めたのは偶然である。この中ではポイヤックが美味かった。渋み、甘み、口当たりのバランスが良く、フルーティで心地よい。ただ飲んだのは去年なので、今飲むと"開き"すぎているかもしれない。

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