MTG質問箱まとめ 2023/01/16-01/22

(今回は過去ログです)
どうも。過去ログを取り出すのに一苦労しているMTG質問箱(https://twitter.com/testing_box)および 多人数箱testing_multibox( https://twitter.com/testing_box_m )の中の人の1人です。ツイッターでの回答では書けなかった解説を中心に、過去ログのまとめとして機能していければなあと思います。
 記事を記載するにあたり、実際にツイッター上で受けた質問文をそのまま流用しているとは限りません。ご了承下さい。
 また、現在のルールに照らし合わせた回答になっているため、ツイッター上のログとは文章が異なっている場合があります。こちらもご了承下さい。


質問:《ダークスティールの突然変異》がつけられているクリーチャーがあります。《啓示の刻》が解決され、このオーラとクリーチャーが同時に破壊される場合、クリーチャーは破壊されますか?

回答:いいえ。クリーチャーと《ダークスティールの突然変異》は同時に破壊されますが、クリーチャーは破壊不能なので破壊されずに残ります。
追記:《ダークスティールの突然変異》自体は破壊されます。


質問:《ケイヤ式幽体化》がつけられているクリーチャーがあります。《啓示の刻》が解決され、このオーラとクリーチャーが同時に破壊される場合、クリーチャーは戦場に戻りますか?

回答:い。同時に破壊されても、エンチャントされていたクリーチャーが破壊されたので、《ケイヤ式幽体化》の能力が誘発します。


質問:《契約武器》を装備した《さまようもの》が攻撃し、《契約武器》の能力を解決しました。これによりドローした《引き裂かれし永劫、エムラクール》を公開しました。公開後に、修整が入る前に《稲妻》で《さまようもの》を除去することは可能ですか?

回答:いいえ。カードを引いて公開し、それのマナ総量ぶんの+x/+x修整が入るまでが一連の誘発型能力です。公開されたカードを知ってから対応することはできません。

追記:通常、呪文や能力の解決中に、プレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動したりすることはできません。この質問では、能力の解決中に修整値を「見て」から対応することはできません。


質問:《焦熱団のユルロック》と《血の取引者、ヴィリス》をコントロールしています。《語りの神、ビルギ》による「ターン終了時まで失われないマナ」がマナ・プールにあると、それはクリンナップ・ステップの終了時に失われ、《焦熱団のユルロック》によってライフを失い、《血の取引者、ヴィリス》の能力が誘発すると考えられます。 この《血の取引者、ヴィリス》の能力はいつスタックに積まれますか?

回答:すでにクリンナップ・ステップは状況起因処理などが存在しない状態で終了しています。つまりクリンナップ・ステップは追加されず、誘発した能力は次にプレイヤーが優先権を得る時点(=アップキープ・ステップ)でスタックに積まれます。

追記:これによりマナが失われれるのはクリンナップ・ステップが終了する時点です。つまり、CR514.3aにあるようなスタックに積まれている誘発型能力も、状況起因処理もありません。つまり追加のクリンナップ・ステップが新しく始まることもありません。そして誘発した能力は次にプレイヤーが優先権を得る時点、つまり次のターンのアップキープ・ステップにスタックに置かれることになります。


質問:《ガイアの眼、グウェナ》によって加えたマナで《飢餓の潮流、グリスト》を唱えることはできますか?

回答:はい。唱えられた《飢餓の潮流、グリスト》はクリーチャー呪文なので、このマナを支払うことができます。


質問:《永遠神ロナス》を《よりよい品物》の生け贄にして起動しました。《永遠神ロナス》の能力はいつ解決されますか?

回答:《よりよい品物》の能力がスタックに積まれた後、その上に《永遠神ロナス》の能力がスタックに積まれます。《永遠神ロナス》の能力を先に解決したあと、《よりよい品物》を解決することになります。


質問:《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》の能力でライブラリーの一番上から呪文を唱える際に、被覆持ちの自分のクリーチャーのカウンターを取り除く事は可能ですか?

回答:はい。可能です。取り除く先のクリーチャーを対象にとるわけではないので、被覆を持つクリーチャーからでもカウンターを取り除くことができます。


質問:《黄昏をもたらす者、ロドルフ》で攻撃し、相手の《セラの天使》にブロックされました。絆魂により私はライフを得ますが、《黄昏をもたらす者、ロドルフ》の破壊不能は間に合いますか?

回答:いいえ。破壊されます。あなたがライフを得た後で《黄昏をもたらす者、ロドルフ》の能力が誘発しますが、それを解決する時点ではもう《黄昏をもたらす者、ロドルフ》は戦場にありません。


質問:過去に『ワールドウェイク』では《ウギンの目/Eye of Ugin》にエルドラージという、当時では存在しなかったクリーチャー・タイプが記載されていましたが、多相持ちのクリーチャーは当時でもエルドラージというクリーチャー・タイプを持ちましたか?

回答:総合ルールに記載された時点で、そのクリーチャータイプを持つと判断させるでしょう。プレリリースなど、まだ総合ルールが改訂されていない場合、ジャッジの判断に従ってください。


質問:《不屈の護衛》で他のクリーチャーを選んでいない場合も、起動型能力で生け贄に捧げることは可能ですか?

回答:はい。可能です。そして、その能力を解決しても、選ばれたクリーチャーがいないので何も起きません。


質問:《鏡割りの寓話》の第2面である《キキジキの鏡像》に対して《不死なる悪意》を唱えたターン中に、その《キキジキの鏡像》が死亡した場合、どのように処理されますか?

回答:特に「変身した状態で戦場に戻す」とも書かれていないので、それは第1面の《鏡割りの寓話》で、タップ状態で+1/+1カウンターが追加で置かれた状態で戦場に戻ります。


質問:戦場の再生能力持ちクリーチャー1体に盾カウンターが1つ載った状態で《神の怒り》が解決された後に、盾カウンターを失ったそれを対象に《殺害》が唱えられた場合、再生は可能でしょうか?

回答:はい。可能です。「《神の怒り》による破壊に対しては再生の盾を適用できない」という効果になります。


質問:ステッカー・シートを11枚以上準備し、ゲーム1とゲーム2で公開する10枚を変更することは可能でしょうか?また、1回戦目の第1ゲームと、2回戦目の第1ゲームで、それぞれ公開する10枚を変更することは可能でしょうか?

回答:いいえ。構築戦では事前に登録したステッカーシート全てを公開し、そこから3枚を無作為に選択します。これは各ゲームごとに行えます。


質問:《精霊への挑戦》を唱えて解決されたあとに、白のクリーチャーAを戦場に出しました。このクリーチャーAは、《精霊への挑戦》の効果を得ることができるのでしょうか?

回答:いいえ。《精霊への挑戦》の解決後に戦場に出たクリーチャーは、プロテクションを得ません。

追記:呪文や能力の解決によって特性を変更する効果は、解決の時点で影響を及ぼすオブジェクトが決まります。つまり質問の場合、《精霊への挑戦》の解決の後に戦場に出た白のクリーチャーには、プロテクションはつけられません。


質問:《Chains of Mephistopheles》で、「これによりカードを捨てた場合、そのプレイヤーはカードを1枚引く。」の「カードを1枚引く」部分で、《Chains of Mephistopheles》の「プレイヤーが各ターンの自分のドロー・ステップに自分が引く最初のカードを除いて、そのプレイヤーがカードを引く場合、」が機能しないのはなぜなのでしょうか?

回答:最初のイベント(カードを1枚引く)ことを置換しているので、もうそのイベントは《Chains of Mephistopheles》により置換済みであるからです。

追記:1つのイベントに対して、1つの置換効果は、1回しか適用されません。


質問:「ツリーフォーク」を指定した《金属ミミック》を2体コントロールしています。この状態で《小走り樫》を唱えて戦場に出しました。カウンターがいくつ置かれて、トークンはいくつ出ますか?

回答:結局《小走り樫》は+1/+1カウンターが2個置かれた状態で戦場に出ます。そして《小走り樫》の能力が1回誘発します。


質問:対戦相手が《トレストの使者、レオヴォルド》をコントロールしています。私が《死の重み》を《トレストの使者、レオヴォルド》を対象に唱え、それを《石成エンジン》でコピーしました。一連の行動で《トレストの使者、レオヴォルド》の能力は何回誘発しますか?

回答:2回です。《死の重み》を唱えたことで1回、コピーが作成されたことで1回誘発します。


質問:《魂の洞窟》を戦場に出し、クリーチャー・タイプを選んだ後で《血染めの月》を戦場に出しました。 《魂の洞窟》は山になりますが、後になんらかの呪文や能力で《血染めの月》を破壊した場合、《魂の洞窟》の指定したクリーチャー・タイプは再び反映されますか?

回答:はい。《血染めの月》が戦場に出ても、すでに《魂の洞窟》で選ばれていたクリーチャー・タイプの宣言がなくなるわけではありません。従って《血染めの月》が戦場から離れたなら、宣言された状態に戻ります。


質問:《イリーシア木立のドライアド》をAPが唱えて解決した後、APが《森》をプレイしました。ここでNAPはインスタント除去は使えず、APは追加の土地を安心してプレイできる、は正しいでしょうか?

回答:はい。《森》をプレイしたあと、優先権はAPに戻ります。そこでAPがさらなる土地をプレイすることができます。

追記:土地のプレイはスタックを使用せず、優先権は移動しません。


質問:《集合した中隊》を解決して、《エルフの戦練者》と《ドゥイネンの精鋭》が同時に場に出た場合、生成されるトークンの数は何体になりますか?

回答:《エルフの戦練者》が1回、《ドゥイネンの精鋭》が1回誘発するので、合計2体のトークンが生成されるでしょう。


質問:《第三の道の創設》の第III章で墓地の《大地割り》を唱えた場合、《大地割り》を解決する時点で《第三の道の創設》自体はスタックを用いずに場を離れた後という認識であっているでしょうか?

回答:はい。《大地割り》を唱えた後、《第三の道の創設》のIII章能力の解決が終了し、《第三の道の創設》は墓地に置かれます。その後、スタックにある《大地割り》が解決されます。


質問:自分が毒カウンターとエネルギーカウンターを所持している状態で増殖を行い、自分のカウンターを増やすことを選びました。その場合自分のエネルギーカウンターのみを増やす事はできますか?

回答:いいえ。増殖を行うことを選んだオブジェクトまたはプレイヤーに対し、そこにあるカウンターを全て1個ずつ増やします。各カウンターごとに増やす/増やさないという選択はできません。


質問:《凶暴な見張り、ガーゴス》と《陽気な呪文盗み、アイヴィー》が戦場にいる時、《凶暴な見張り、ガーゴス》を対象にオーラ呪文を唱え、《陽気な呪文盗み、アイヴィー》の誘発型能力でそれをコピーし《陽気な呪文盗み、アイヴィー》を対象とした時、 最終的に《凶暴な見張り、ガーゴス》の「あなたがコントロールしているクリーチャーが呪文の対象になるたび〜」の誘発は何回誘発しますか?

回答:《凶暴な見張り、ガーゴス》に対して唱えたオーラ呪文に対して1回、《陽気な呪文盗み、アイヴィー》の誘発型能力の解決時にコピーされたオーラ呪文に対して1回、それぞれ誘発します。


質問:何らかの効果でトランプルを持った《復活した太古、リース》が飛行を持った1/1のクリーチャーにブロックされた場合 ダメージ割り振りにおいてブロックしたクリーチャーに2点のダメージを割り振ることは可能ですか?

回答:はい。可能です。

追記:トランプルを持っていたとしても、タフネスを超えてダメージを割り振って構いません。


質問:《思考の器》をコントロールしています。対戦相手が《核の占い師、ジン=ギタクシアス》を場に出しました。 この場合自分の手札上限は7-7で0でしょうか?

回答:あなたの手札の上限はなくなるので、最大枚数が7枚減っても特に影響はありません。言い換えると、あなたは手札を好きなだけ持てます。


質問:例えば対戦相手の相棒が《呪文追い、ルーツリー》にも関わらず土地ではない同名カードが2枚入っていたり、スタンダードの対戦をしているのにローテーション落ちしているカードがデッキに入っていることを確認したりした場合プレイヤーはどのような対処をすべきでしょうか?

回答:もしそれが店舗などでの大会において起こったことなら、ジャッジを呼びましょう。


今回の過去ログまとめは以上です。


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