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雨の日とハイボール

 夏の終わりを感じられる気温になってきたが、雨続きなのはいただけない。北九州のあたりはひどい大雨になっているようで、どうかひどい災害にならないように祈るばかりである。そう、雨というか低気圧になるとテンションも下がってしまうので本当にいただけない。駄文でも書いて気を紛らわせよう。

 というわけで先日Yさんから北陸土産としていただいた、「ハリークレインズ・ハイボール」缶を開けるとしよう。国産ウイスキーが見直されすぎて高騰する中、そんなに多くの蒸溜所のウイスキーを飲んだわけではないので、これは単純に楽しみである。そういえば「ハイボール」の語源はなんだろう。まさか綴りどおりの high-ball ではあるまい、と思っていたら、諸説あって、その中でも英国でのゴルフに由来するhigh-ballが有力視されているようだ。詳しくはwikipediaでも書いてあるし、サントリーのページにも書かれている。そうなるとたしか「酎ハイ」は「焼酎ハイボール」の略だから、ウイスキーを焼酎に変えて割り材が炭酸なだけである。それらにフレーバーをつければ、レモンハイやウーロンハイになる。あれ?じゃあ「レモンサワー」は? と思ってこれも調べると、割り材が炭酸水ではなくサイダーやトニックウォーターを使うと、サワーという呼称になるようだ。けれど、「~ハイ」と「~サワー」にはあまり違いはないようで、定義もないようだ。ひょっとすると地方的な呼び方の問題もあるのかもしれない。

 まあそれはともあれ、目の前にあるのはハイボールである。一口飲んでみる。かなりの苦味、そしてラフロイグのようなスモーキーさがある。後味はクリアで、鼻に抜けるドライさがある。ハイボールにしてこれくらい風味が残されているとなると、元はかなりスモーキーであろうと推測できる。サントリーの「山崎」や「響」を飲み慣れてきた舌には新鮮な刺激だ。単体でも飲めることは飲めるが、つまみが欲しくなる。最初は「うに風味さきいか」を準備していたが、ちょっとドライすぎて合わない。日本酒の辛口とはまた違う"ドライさ"なので、舌に残るアデノシン一リン酸を流すには少し苦すぎるてらいがある。苦味があって甘みやふくよかさが無いので、それを足せるものがないか家探ししたところ、チョコレートが見つかったのでこれと合わせてみる。これは有りだ。ただ、贅沢をいうならミルクチョコではなくビターチョコかカカオの高い%のチョコレートが欲しいところだ。そういやこれくらい苦いとレーズンバターでも合いそうだ。適当にWeb検索すると、コンビニで買えるポテトサラダなんかも紹介されていた。なるほど。たしかにこれも良さそうだ。幸いまだ2缶ある。明日はポテトサラダを試してみよう。

HARRY CRANES Craft Highball
 https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/products/highball.php


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