見出し画像

MTG質問箱まとめ 2023/03/06-03/12

そろそろここの序文も変えてしまってもいいかなと思う MTG質問箱(https://twitter.com/testing_box)および 多人数箱testing_multibox( https://twitter.com/testing_box_m )の中の人の1人です。ツイッターでの回答では書けなかった解説を中心に、過去ログのまとめとして機能していければなあと思います。なお画像はAI生成したものなので特に元ネタとかはないです。
 記事を記載するにあたり、実際にツイッター上で受けた質問文をそのまま流用しているとは限りません。文法上の違いや表現、挙げられた条件に対してわかりやすいようにカード名としての具体化を行っている場合があります。ご了承下さい。


質問:『追加の土地のプレイ』について質問です。《ムル・ダヤの巫女》を再度出した時には回数は増えない(総数で2回)と思うのですが《ムル・ダヤの巫女》A、《ムル・ダヤの巫女》Bと2体場にいる場合は回数は増えるのでしょうか?

回答:はい。その場合はプレイできる土地は2枚増えて3枚までプレイできます。すでにあなたがこのターンに土地を1枚プレイしていたなら、あと2枚をプレイできます。

追記:1+「プレイできる土地の枚数を増やす能力や効果」が、現在プレイできる土地の枚数です。そして、これまでにプレイした土地の枚数を引いた枚数が、まだプレイできる土地の枚数です。例えば質問の状況で土地をすでに2枚プレイしていて、その状態で1体の《ムル・ダヤの巫女》が戦場から離れた場合、もう土地をプレイすることはできません。これは現在プレイできる土地の枚数が、1+1=2枚だからです。


質問:同じのクリーチャーに《ハイエナの陰影》と《蛇の陰影》がエンチャントされています。この状態で《神の怒り》が解決された時、上記の2つのオーラは両方ともはがれてしまうでしょうか?

回答:いいえ。2枚のうちどちらかの置換効果を適用します。結果、適用しなかったほうの1枚の族霊鎧がついたままで残ります。


質問:基本地形を5種類すべてコントロールしている状態で 《断片無き工作員》を唱えました。これの続唱で《力線の束縛》が公開された場合、これのコストは版図能力により減少していますが、この《力線の束縛》を唱えることはできるのでしょうか?

回答:いいえ。唱えるためのコストがどうなろうとも、そのカードのマナ総量は変わりません。従って質問の場合は《力線の束縛》のマナ総量が6なので、《断片無き工作員》の続唱では唱えることはできません。


質問:《イズマグナスのミジックス》をコントロールしています。私は経験カウンターを得ていません。この状態で、《稲妻》を唱えました。《イズマグナスのミジックス》の能力が誘発しますが、その能力がスタックに乗っている時に、更に別の《稲妻》を唱えると、再度能力が誘発して最終的にカウンターを2つ得ることはできますか?

回答:はい。可能です。まだ《イズマグナスのミジックス》の能力は解決されていないので、2枚目の《稲妻》を唱えた時点でも、《イズマグナスのミジックス》の能力が誘発する条件を満たしています。


質問:伝承カウンターが2つ乗って2章までの能力を得た《ウルザの物語》を《演劇の舞台》でコピーしました。
この場合、このコピーは伝承カウンターは乗っていない状態で《ウルザの物語》の2章までに得られる起動型能力を持っていますか?

回答:いいえ。《ウルザの物語》のI章とII章能力の解決によって得た「{T}:{C}を加える」などの能力は、コピー可能ではありません。質問の場合は伝承カウンターが置かれていない《ウルザの物語》のコピーになり、かつ、《演劇の舞台》由来の能力を持ちます。

追記:《ウルザの物語》のI章及びII章能力によって、これは起動型能力を得ます。これは継続的効果(第6種)によるものなので、コピー可能ではありません。


質問:《ウルザの物語》のコピーである《演劇の舞台》に3つ目の伝承カウンターが乗り、III章能力が誘発後、解決前に《演劇の舞台》由来の能力で《平地》のコピーになった場合、III章能力の解決後に、このコピー《ウルザの物語》は戦場に残るでしょうか?

回答:はい。もうそれは英雄譚ではないので、生け贄に捧げられることもありません。


質問:《硬化した屑鉄喰らい》と《迷宮の頭蓋爆弾》をコントロールしています。 《迷宮の頭蓋爆弾》のドロー能力のコストに《硬化した屑鉄喰らい》から生み出したマナを充てました。この時、《硬化した屑鉄喰らい》の誘発型能力で《迷宮の頭蓋爆弾》を指定できますか?

回答:あなたの選択によっては可能です。《迷宮の頭蓋爆弾》の起動を宣言し、マナ能力を起動する段階で《硬化した屑鉄喰らい》の能力を起動してマナを加えます。このときに《硬化した屑鉄喰らい》の能力が誘発しますが、まだスタックには積まれません。その後《迷宮の頭蓋爆弾》のコストを支払います。これで能力の起動が完了し、その後にプレイヤーが優先権を得る際、これまでに誘発していた《硬化した屑鉄喰らい》の能力がスタックに積まれ、ここで対象を選ぶことになります。つまり《迷宮の頭蓋爆弾》はもう墓地にあって選べます。


質問:相手がコントロールし、オーナーである《聖カトリーヌの凱旋》が死亡したときに、誘発型能力に対応して《魂標ランタン》で相手の墓地を追放しました。この場合、《聖カトリーヌの凱旋》の誘発型能力はどうなりますか?

回答:Gatherer(リリースノート時)からの引用になりますが、上から6枚を裏向きに追放します。そしてそれらは追放領域にあるままで戻ってきません。(「そうしたなら」という条件は満たしていません)


質問:自分が《軍旗の旗手》をコントロールしている状態で、対戦相手が《軍旗の旗手》以外を対象に《稲妻》を唱える宣言をしました。 この場合、唱える事自体の巻き戻しを許さずに《軍旗の旗手》に対象を変更させる裁定は適正でしょうか? また、この裁定はルール適用度の差異(一般・競技など)で変わりますでしょうか?

回答:いいえ。対象の指定が適正でないことは「よくある誤り」です。そのような場合は。通常は行動の巻き戻しを行って正しくゲームを続行できるようにします。基本的にはどのルール適用度でも変わりません。(実際のイベントではジャッジの指示に従ってください)


質問:ソーサリーはメインフェイズにスタックが空の時に唱えられるという認識ですが、例えばアップキープに《至高の評決》を追放している《呪文捕らえ》を除去した場合、インスタントタイミングでソーサリーを唱えられます。これはどのルールによるものですか?

回答:呪文や能力の解決中に「呪文を唱える」という指示があるためです。(CR608.2g)さらにいうなら、質問にある例では《至高の評決》はインスタントタイミングですら唱えられていません。プレイヤーが優先権を本来は得ない状態で、呪文や能力の解決により唱えています。


質問:《グリッサ・サンスレイヤー》の攻撃に対して、《強請る大入道》2体でブロックした場合、《強請る大入道》は2体とも接死により破壊されるでしょうか。

回答:相手の選択によります。戦闘ダメージの割り振りの際に、接死を持っている発生源からのダメージは1点以上であれば致死ダメージとみなされます。つまり1体目の《強請る大入道》に1点、2体目に2点と割り振ることができます。これにより2体とも破壊することができます。

追記:1体目にすべてのダメージを割り振っても構いません。(ただ、普通はそうしないでしょう)


質問:《突撃鎧》を装備した《ドロスの魔神》がいる状態で、対戦相手のアップキープ開始時に《突撃鎧》の効果でコントロールを譲渡した場合、《ドロスの魔神》のアップキープ開始時能力は発動しますか?

回答:いいえ。もうすでに「アップキープ開始時」は過ぎ去っていて、誘発するには遅すぎます。


質問:プレイヤーAの終了ステップ中にプレイヤーBがコントロールする《ルフ鳥の卵》を対象に《稲妻》が唱えられ、墓地へ送られました。この時、能力はプレイヤーA・Bどちらのターンの終了ステップに誘発しますか?

回答:トークンを生成する能力は次の終了ステップの開始時に誘発します。つまり、今(Aの終了ステップ)ではなく、次の終了ステップの開始時(Bの終了ステップ)に生成されます。


質問:《ファイレクシア化》をつけた、パワーが10であるクリーチャーを、《投げ飛ばし》のコストにして唱えた場合、対象先のプレイヤーは感染で倒せますか?

回答:《投げ飛ばし》によるダメージの発生源は《投げ飛ばし》です。つまり、クリーチャーが感染を持っていても、《投げ飛ばし》には無関係です。


質問:《面晶体の掘削者、ザダ》のみを対象とする呪文を《否認》などで打ち消しても《面晶体の掘削者、ザダ》のコピー誘発はしますが、《偏向》などで《面晶体の掘削者、ザダ》以外に対象を変更された場合はコピー誘発はしますか?

回答:すでに《面晶体の掘削者、ザダ》のみを対象にした呪文を唱えた時点で、もう能力は誘発しています。その後に呪文が打ち消されたり対象が変更されても、もう能力はすでに誘発しているので無関係です。


質問:《火と氷の剣》を装備している《灰色熊》がいるときに《激しい叱責》が戦場に出た場合、《灰色熊》のプロテクションは失われるがPTへの修正はそのまま、という処理であっていますでしょうか。また、《激しい叱責》が出たターン中に《火と氷の剣》を戦場にいる別の《灰色熊》に装備し直した場合、プロテクションを得るという処理であっていますでしょうか。

回答:はい。共にそのとおりです。失われるのは、タイムスタンプが《激しい叱責》より遅い《火と氷の剣》によって得られたプロテクションです。



質問:《クローサの掌握》を、コストの支払い時に《ファイレクシアの塔》を起動して《ゲラルフの伝書使》を生け贄に捧げで唱えました。
この場合誘発した不死能力と《クローサの掌握》のどちらから解決になりますか? 

回答:不死能力からです。唱えた《クローサの掌握》がまずスタックに積まれ、その後から不死能力がスタックに積まれます。

質問:では、この状態では、対戦相手は対応して呪文を唱えたり、マナ能力でない起動型能力を起動出来ない状況になるでしょうか?

回答:はい。刹那を持つ呪文、《クローサの掌握》がまだスタックにあります。


質問:《純剣のパラディン、マジー》をコントロールしている状態で、《カティルダの曙》が戦場から墓地へ送られました。この場合《カティルダの曙》を《ドーンハルトの殉教者、カティルダ》として追放領域から唱えることは可能でしょうか?

回答:はい。可能です。


質問:自ターンに自分のパワー1のクリーチャーが死亡した後に《死蔵の世話人、死零》を唱えて戦場に出しました。終了ステップ開始時に先程のパワー1のクリーチャーは戦場に戻りますか?

回答:いいえ。パワーが1以下のクリーチャーが死亡した時点で《死蔵の世話人、死零》は戦場にいなかったので、それの能力も誘発しません。


質問:《厳粛》をコントロールしています。私が《天界の収斂》を戦場に出した際に、即時に《天界の収斂》が誘発し「ライフの総量が最も多いプレイヤーがこのゲームに勝利する」ことになりますか?

回答:いいえ。アップキープに誘発する能力の解決中に、カウンターが0個であるかどうかを参照します。


質問:《Transmute Artifact》の解決時に、《ダークスティールの城塞》を生け贄にして《罠の橋》を探しました。{3}を必要としますが、このマナを《ライオンの瞳のダイアモンド》の起動で支払うことはできますか?

回答:《Transmute Artifact》の解決中にマナの支払いを要求され、マナ能力を起動することができますが、この状態ではインスタントを唱えることはできません。つまり、《ライオンの瞳のダイアモンド》を起動することもできません。


質問:APが《集団意識》をコントロールしているときに、APが《最後の賭け》のような「あなたは〜」や対象のプレイヤーをとっていない追加ターンを得るスペルを唱えたとき NAPにコピーされるスペルによって追加ターンを得るのはAPとNAPどちらでしょうか?

回答:NAPが呪文のコピーをした、そのコピー呪文のコントローラーはNAPです。つまり、そのコピー呪文によってターンを得るのは、コントローラーであるNAPを指します。


質問:私は《山》を5枚、3マナのアーティファクト、《鉄のゴブリン、スロバッド》をコントロールしています。手札から《金属製の巨像》を唱えることはできますか?

回答:はい。《金属製の巨像》を唱える際に、唱えるためのコストは{3}軽減されます。その後、マナ能力の起動の際に《鉄のゴブリン、スロバッド》を起動して3マナを出し{8}を支払うことができます。


質問:墓地にこのターン戦場から墓地に置かれた《夜の騎兵》があります。《目覚めた潜伏工作員》を《夜の騎兵》のコピーとして戦場に出し、何かしらの手段で《潜伏工作員》が死亡した場合、誘発した能力で《潜伏工作員》自身を再び《夜の騎兵》のコピーとして場に戻すことは可能でしょうか。

回答:はい。可能です。


質問:《魂の管理人》と《正義の戦乙女》をコントロールしている状態で、《祝福されし者の声》を唱えて戦場に出しました。この場合、それぞれの誘発型能力の解決はどうなりますか?

回答:《魂の管理人》と《正義の戦乙女》の能力は同時にスタックに積まれるので、あなたが解決する順番を選ぶことができます。例えば先に《魂の管理人》の能力を解決するようにスタックに積むと、《魂の管理人》の能力によってライフを得て、《祝福されし者の声》の能力が誘発し、それの上にカウンターが1個置かれます。その後、《正義の戦乙女》の能力が解決され、あなたは3点のライフを得るでしょう。


質問:《幽体の船乗り》の上に《海駆けダコ》で変容しました。その後、《とんずら》でそれをフェイズ・アウトした場合、《幽体の船乗り》と《海駆けダコ》のどちらに+1/+1カウンターが乗ってフェイズ・インするのでしょうか。

回答:それは1個のカウンターが置かれている合同パーマネントの状態でフェイズ・インします。(どちらか片方に置かれているのではありません。)


質問:《ドロスの魔神》の油カウンターを取り除く効果が誘発したタイミングで同カードをフェイズ・アウトさせた時、 ・油カウンターが1個以上乗っていた場合、取り除きもせず敗北もしない ・油カウンターが0個の場合敗北する という処理で合ってますか?

回答:はい。誘発型能力の解決時に《ドロスの魔神》自体が戦場にない場合、戦場にあった直前の状態を見ます。つまり油カウンターが置かれていたなら敗北はしません。油カウンターが置かれていなかったなら、敗北します。


質問:《ルアダッハの女王オーリナル》と《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》,《栄光のドミヌス、モンドラク 》,《スクレルヴの巣》の4枚をコントロールしています。 アップキープの開始時に4体の猫トークンを生成できますか?

回答:はい。3枚の置換効果はあなたが適用する順番を選ぶことができます。《ルアダッハの女王オーリナル》→《栄光のドミヌス、モンドラク》→《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》の順で適用することで、猫・トークン4体を生成することができます。

追記:置換効果を以下のように適用しています。
ファイレクシア・ダニ・トークン1体を生成 →ファイレクシア・ダニ・トークン1体と兵士・トークン1体を生成 →ファイレクシア・ダニ・トークン2体と兵士・トークン2体を生成 →猫・トークン4体を生成


質問:戦闘後メイン・フェイズで《副陽のスフィンクス》の能力の誘発解決後、《大群の怒り》を唱えて解決しました。 この場合先に行われるのは、開始フェイズと戦闘フェイズのどちらでしょうか。

回答:より後に追加されたフェイズが次に来ることになります。質問の場合、
戦闘後メインフェイズ(今) →追加戦闘フェイズ →追加メインフェイズ →追加開始フェイズ →終了フェイズ
となります。


質問:イニシアチブについて教えてください。

回答:以下のスライドを参照してください。
https://docs.google.com/presentation/d/1c_GQut7pYUbDHbdYZT-yKSrBAbgtOKM5cgYRjXX9ADc/edit?usp=sharing


質問:アップキープ・ステップで《野生の言葉》を2回起動して、ドロー・ステップのドローを置換しました。そして《森の知恵》の能力を解決し、追加で引いた1枚を置換しました。結果的に1枚だけカードを引きましたが、戻すべきカードは何枚ですか?

回答:「このターンに引いたカード」を2枚選びライフの支払いをするかどうかを選びます。このターンに1枚しか引いていない場合、その1枚を選択し、同様にライフを支払うかどうかをそれについて選びます。


今回のまとめは以上です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?