MTG質問箱まとめ 2023/02/27-03/05

たしかこの週末は横浜に行っていたような MTG質問箱(https://twitter.com/testing_box)および 多人数箱testing_multibox( https://twitter.com/testing_box_m )の中の人の1人です。ツイッターでの回答では書けなかった解説を中心に、過去ログのまとめとして機能していければなあと思います。やはりテーブルトップはテーブルトップの醍醐味がありますね。
 記事を記載するにあたり、実際にツイッター上で受けた質問文をそのまま流用しているとは限りません。文法上の違いや表現、挙げられた条件に対してわかりやすいようにカード名としての具体化を行っている場合があります。ご了承下さい。


質問:ライフが25のプレイヤーが《集合した中隊》を唱え、《正義の戦乙女》を2体戦場に出しました。 戦乙女の能力がすべて解決されたあとは、このプレイヤーのライフはいくつになるのでしょうか?

回答:それぞれの《正義の戦乙女》の能力がスタックに積まれます。1つ目の解決時に4点のライフを得ます。この時点でライフは29点なのでそれぞれの《正義の戦乙女》は+4/+4の修整を受けます。そして2つ目の解決時に8点のライフを得ます。


質問:私が《概念泥棒》をコントロールしている状態で《一日のやり直し》を唱えました。解決した時にどうなりますか?

回答:あなたと対戦相手がカードを7枚引く際に、代わりにあなたが14枚のカードを引きます。その後、あなたのターンであるなら、ターンを終了します。


質問:《太陽の栄光、オターリ》の能力で、攻撃している状態のトークンを生成しました。 このターン、それ以外のトークンで攻撃を行っていない場合、《太陽の先兵、ネヤリ》によって追放されているカードをプレイできますか?

回答:いいえ。「攻撃している状態」で戦場に出たクリーチャーは、「攻撃したとき~」の能力を誘発させません。それは攻撃クリーチャー選択ステップで攻撃クリーチャーとして選ばれたときに誘発します。


質問:対戦相手が《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》をコントロールしています。 私が毒性1を持つファイレクシアン・ダニ・トークン2体で対戦相手に戦闘ダメージを与えた場合、対戦相手が得る毒カウンターの数はいくつでしょうか?

回答:ダメージの結果として毒カウンター2個を得るのでそれが半分になり1個になります。


質問:私は《アヴァシンの仮面》とそれを装備したクリーチャーをコントロールしています。 このクリーチャーのコントロールが対戦相手に移動した場合、このクリーチャーを呪文の対象にとれるのは私か対戦相手のどちらでしょうか?

回答:装備しているクリーチャーは呪禁を持ちます。このクリーチャーは今は対戦相手のコントロール下にあります。つまりこのクリーチャーはあなたの呪文や能力の対象になりません。


質問:《ゴブリンの考古学者》や《ゴブリンのドカーン物取扱者》の能力で、能力の解決前にそれらを手札に戻すなどして「コイン投げに勝った場合は効果を解決し、負けた場合はペナルティ無し」といった使用は可能ですか?

回答:はい。可能です。

追記:これらのカードは、能力の解決時に、能力を起動したそれ自体が戦場にいなくても問題ありません。


質問:サイドボードにある相棒カードをデッキに間違えて入れないようデッキのカードと違う種類のスリーブに入れようと考えたのですが、これは不正行為になりますか?

回答:それだけではなんの違反にも当たりません。ただ、相棒を含むサイドボードのカードは、マッチ中にメインデッキのカードと入れ替えて使うものなので、同じスリーブに入れておくことで中身を入れ替える手間が省けるでしょう。

追記:ゲームで使用しているデッキのカードのスリーブは、同じものを同じ向きで使用し、他のデッキのカードと区別がつかないようにしておく必要があります。相棒はゲーム内に持ち込んで使用するので、最初はサイドボードにあったとしても、メインデッキのスリーブと同じものを使用するとよいでしょう。


質問:《最後のトロール、スラーン》はテキスト内にキーワード能力の呪禁と記載されてません。では《魂剥ぎ》の探査コストに《最後のトロール、スラーン》を使用した際に、《魂剥ぎ》は呪禁を得ることはできますか?

回答:カードの正式なテキストはオラクル・データベース ( https://gatherer.wizards.com/Pages/Default.aspx ) に従います。《最後のトロール、スラーン》の現在のテキストは呪禁能力になっているので、《魂剥ぎ》の探査能力で追放すると、これは呪禁を持ちます。


質問:《厳粛》が戦場にある状態で、《待機》を唱えた場合、追放されたクリーチャーはどのような処理になるでしょうか?

回答:《厳粛》は戦場にあるクリーチャー、アーティファクトなどにカウンターが置かれなくなります。追放領域にあるクリーチャーにはそのままカウンターが置かれます。つまり、《待機》の指示通りのことが行われ、《厳粛》は無関係です。


質問:《解き放たれた繁栄》《ビヒモス呼び、ルナーディ》をコントロールしています。その状態で《ハイドロイド混成体》をX=5で唱えました。この時、これの上に何個+1/+1カウンターが乗って戦場に出ますでしょうか?

回答:解き放たれた繁栄》と《ビヒモス呼び、ルナーディ》の誘発型能力は同時にスタックに積まれます。どちらの能力を先に解決するかによって結果は変わります。

先に《解き放たれた繁栄》を解決したとすると、Xが倍の10になります。そして《ビヒモス呼び、ルナーディ》の能力で追加で8個(12-4=8)カウンターが置かれた状態で出ます。つまり、18個のカウンターが置かれます。

解決順を逆にすると、追加で3個(7-4=3)カウンターが置かれた状態で出ることになった後でXが倍の10になり、13個置かれた状態で出ます。


質問:AP《エスパーの歩哨》のパワーが0のときに、NAPが《選択》を唱えた際、0マナを支払わないことを選んでドローさせることはできますか?

回答:はい。要求されたコストが{0}でも、支払わないことを選択できます。


質問:対戦相手が《激情》の戦場に出た時の効果で《継ぎ接ぎ自動機械》のコピーとなっている《幻影の像》と《羽ばたき飛行機械》を対象にしました。
その後、対戦相手は《継ぎ接ぎ自動機械》の護法コストを支払わなかった場合、《激情》の能力はどうなりますか?

回答:護法能力の解決時にコストを支払わなかったので、《激情》の誘発型能力は打ち消されます。


質問:《歩哨竜、ミーリム》を対象に《二科目専攻》を唱えたら、《歩哨竜、ミーリム》のコピーは合計2体でますか?

回答:はい。先に《二科目専攻》によるコピーが解決され、戦場にトークンとして出ます。その後、オリジナルの《歩哨竜、ミーリム》が戦場に出て、すでに戦場にあった《歩哨竜、ミーリム》トークンの能力が誘発します。これにより《歩哨竜、ミーリム》トークンがもう一つ出ます。


質問:《地獄の樹》が何らかの呪文や能力でクリーチャーでなくなっている時、自身の起動型能力で対戦相手のライフと地獄の樹のタフネスを入れ替えようとした場合、入れ替えが発生して相手のライフは0になるのでしょうか。

回答:交換するべき値がないので何も起きません。


質問:《瞬間の味わい》によって得た追加ターン中に、《副陽のスフィンクス》で追加の開始フェイズを得ました。この追加フェイズ内のアンタップ・ステップは飛ばされますか?

回答:はい。この追加ターンの間は、アンタップ・ステップを飛ばすので、仮に追加のアンタップ・ステップをそのターン中に得ても、代わりに何もしません。


質問:《ヘドロの怪物》によってスライムカウンターが置かれたクリーチャーをコピーした場合、元のカードのコピーになりますか?

回答:はい。《ヘドロの怪物》による効果はコピー可能ではありません。 つまりスライムカウンターが置かれていない状態のコピーになります。


質問:《冒涜する者、トーモッド》の効果について質問です。 トークンを生成する条件に「カードが1枚以上あなたの墓地を離れるたび、」とありますがこれは一度に複数枚離れても1体しか生成できないという認識であっていますでしょうか?

回答:はい。そうなります。


質問:《完成化した賢者、タミヨウ》の [−X] の能力をX=2で起動し《嘘の神、ヴァルキー》を対象にして、それを追放しました。 この時、第2面である《星界の騙し屋、ティボルト》でコピートークンを出す事は可能でしょうか?

回答: いいえ。その追放されたカードは第1面であり、それ自体をプレイするわけでないので、生成されるトークンも第1面のコピーになります。


質問:相手の墓地のカードを対象に《根絶》を唱えて確認したところ、ライブラリーと手札に同名カードが存在していました。ライブラリーと手札のカードを追放せずに墓地のカードのみ追放する事は可能でしょうか?

回答:はい。可能です。手札やライブラリーといった非公開領域からは見つけられなくても構いません。(CR701.19b)

追記:カードによっては任意の枚数を選んで追放する場合がある。例えば似たような効果の《外科的摘出》では、「任意の枚数を選択する」ので、たとえ公開領域にあったとしても、追放しないことを選択できる。


質問:《未来予知》をコントロールしているプレイヤーは、ライブラリーの一番上にある《海門修復》を、第2面の土地である《再誕の海門》としてプレイすることは可能でしょうか?

回答:はい。可能です。


質問:質問です。対戦相手が《沈黙を破る者、スラーン》をコントロールしています。 これに対して、私が得たイニシアチブの地下街探索を行い、「闘技場」の部屋能力で対象に取って使嗾することは可能ですか?

回答:いいえ。それは発生源が緑ではない能力なので、対象にすることができません。

追記:部屋能力の発生源は統率領域にあるダンジョン・カードです。


質問:《虐殺少女》の「虐殺少女でない各クリーチャー」とは、このカード以外なのか、《虐殺少女》という名称のカード以外なのか、どちらでしょうか?

回答:前者です。テキスト内で自分自身のカード名がある場合、それはこのカード自身のみを指して、他の同名のカードは指しません。


質問:《ドラゴンの打擲、オーグニス》などの単色のマナシンボルと同じ色を含む混成マナシンボルを持ったカードをデッキに入れた際、《湧き出る源、ジェガンサ》を相棒に指定することは適正でしょうか?

回答:はい。いずれにせよマナ・シンボルが異なっていれば構いません。


質問:《ボロスの反攻者》がいる状態で《殺戮の焚きつけ》の1回目の効果で《ボロスの反攻者》を破壊するダメージを与え、その後《殺戮の焚きつけ》の効果を繰り返した場合、繰り返した分のダメージを全て《ボロスの反攻者》に与え、そのダメージを《ボロスの反攻者》の能力で別の対象に与えることは可能でしょうか?

回答:はい。可能です。


質問:《光明の不可思議、タヤム》の起動能力のコストの支払い方についてです。3体のクリーチャーの上にカウンターが1個ずつあります。これらのクリーチャー3体からカウンターを取り除いた後に、それらを《ファイレクシアの供犠台》で生贄にし、そのマナをコストの支払いに充てる事は可能でしょうか?

回答:いいえ。マナ能力の起動はコストの支払いよりも前に行う必要があります。つまり、先に《ファイレクシアの供犠台》でクリーチャーを生け贄にする必要があり、そうしてしまうとカウンターが取り除けなくなってコストが支払えません。


質問:《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》の誘発により《歩行バリスタ》が追放されました。 この《歩行バリスタ》を唱える際、Xの値を指定しコストを決定→親和(アーティファクト)によりコストを減らし残りの差分を支払う のように唱えることはできますか?

回答:はい。可能です。


質問:打ち消されないインスタントやソーサリーに《才能の試練》を唱えた時、ライブラリから対象にとった呪文と同名のカードを追放できますか?

回答:はい。可能です。対象にした呪文を打ち消すことができたかどうかは、後の効果には無関係です。


質問:《大いなる創造者、カーン》をコントロールしています。 「戦士クリーチャーを対象に《毅然たる一撃》プレイした際」 「《耐え忍ぶカー、ケンバ》が戦場に出た際」 「《シガルダの助け》が戦場にあり、装備品が戦場に出た際」それぞれで装備品をつけることはできますか?

回答:いずれも、単に装備品をつけるだけなので可能です。装備能力を起動するわけではありません。


質問:《メイガス、ルチア・ケイン》のマナ能力を起動して《ハイドロイド混成体》を唱えたとき、生成されたコピーの分もカードを引けますか?

回答: いいえ。このコピーは唱えられていないので、《ハイドロイド混成体》の1番目の能力は誘発しません。


今週のまとめは以上です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?