MTG質問箱まとめ 2023/01/23-01/29

(過去ログ記事です。日付にご注意ください)

どうも、MTG質問箱(https://twitter.com/testing_box)および 多人数箱testing_multibox( https://twitter.com/testing_box_m )の中の人の1人です。ツイッターでの回答では書けなかった解説を中心に、過去ログのまとめを行っていきます。火曜掲載は最新1週間、それ以外はより過去に遡っていく形で残していければ。

 記事を記載するにあたり、実際にツイッター上で受けた質問文をそのまま流用しているとは限りません。文法上の違いや表現、挙げられた条件に対してわかりやすいようにカード名としての具体化を行っている場合があります。ご了承下さい。
 また、現在のルールに照らし合わせた回答になっているため、ツイッター上のログとは文章が異なっている場合があります。こちらもご了承下さい。


質問:《マイコシンスの格子》が戦場にあるとき、《天使の幼獣》を対象に《コラガンの命令》のダメージのモードとアーティファクト破壊のモードを唱えたとき、どうなりますか?

回答:《天使の幼獣》の能力が1回誘発します。その後、《コラガンの命令》の解決時にそれは破壊されるでしょう。
追記:結果として《コラガンの命令》により1回対象に取られています。


質問:では、同じ条件で《天使の幼獣》ではなく《庇護の天使》ではどうなりますか?

回答:《庇護の天使》の能力が1回誘発します。その後、《コラガンの命令》の解決時にそれは破壊されるでしょう。

追記:同様に「対象」という言葉を2つ使っても、呪文としては1つなので、対象に取られたときの能力は1回のみ誘発します。


質問:対戦相手の追放領域に、虚空カウンターが乗った状態の土地があります。このターンに土地のプレイをしていない状態で、自身の《ダウスィーの虚空歩き》の起動型能力を解決したとき、その土地をプレイできますでしょうか?

回答:はい。今があなたのターンのメイン・フェイズであれば、その土地をプレイできます。

追記:そのカードをプレイまたは唱えるタイミングは通常通りで変わりません。


質問:《芸人、ベイロス・バリテル》も関して質問です。 1)常に使嗾する能力は、場から離れた時点で解除されるのでしょうか。 2)使嗾されたクリーチャーの攻撃宣言後に《芸人、ベイロス・バリテル》が場を離れた場合、そのクリーチャは使嗾されたクリーチャーではなくなるのでしょうか。

回答:共にそのとおりです。《芸人、ベイロス・バリテル》が戦場からいなくなった時点でそれらのクリーチャーは使嗾されていません。


質問:私が《ロボトミー/Lobotomy》を相手に唱えて解決しました。この効果で相手のライブラリーからカードを探しているのは自分ですか?相手ですか?

回答:特に主語がない場合、解決中の呪文や能力のコントローラーが指示された行動を行います。従って《ロボトミー》のコントローラーである、あなたがそれらを行います。


質問:《嘘の神、ヴァルキー/Valki, God of Lies》が自身の起動能力で《さまようもの/Wandering Ones》のコピーになりました。この《さまようもの》は伝説でしょうか?

回答: いいえ。それは《さまようもの》のコピーになるので、伝説ではありません。


質問:対戦相手が《沈黙の墓石》をコントロールしている状態で、こちらが《墓所のうろつくもの》を戦場に出しました。その際、墓地のカード1枚を追放することは可能でしょうか?

回答:はい。《墓所のうろつくもの》の1つ目の能力は対象をとらないので、《沈黙の墓石》の影響を受けずに墓地のカードを追放することができます。


質問:私は《形成師の聖域》と《呪文滑り》をコントロールしています。対戦相手は《炎の斬りつけ》を《呪文滑り》を対象に唱えました。その後、《呪文滑り》の能力を《炎の斬りつけ》を対象に起動しました。この間に《形成師の聖域》は何回誘発しますか?

回答: 1回です。対戦相手の唱えた《炎の斬りつけ》が、あなたのクリーチャーを対象にしました。

追記:スタックにある《呪文滑り》の能力を解決しても、《炎の斬りつけ》の対象は《呪文滑り》のままです。つまり新たに《呪文滑り》が対象になったわけではないので、新たに《形成師の聖域》が誘発することはありません。


質問:《呪文捕らえ》で相手の呪文を追放している状態です。 この《呪文捕らえ》がフェイズアウトした時、追放されていた呪文を相手は唱えられますか?

回答:いいえ。フェイズ・アウトしても、それは戦場を離れたことにはなりません。従って《呪文捕らえ》の一番下の能力は誘発しません。

質問:では、この《呪文捕らえ》がフェイズインした時、追放されていた呪文はどうなりますか?

回答:フェイズ・アウトしても《呪文捕らえ》によって追放されたカードはその状態を維持します。つまりフェイズ・インしても、追放されているカードはそのまま追放された状態を継続します。


質問:対戦相手の《殴打頭蓋》が戦場に出る際に生体武器の能力が誘発し、対応して《神秘の反射》を自分の《サバンナ・ライオン》を対象に唱えました。この場合、細菌の代わりに出た《サバンナ・ライオン》のコピー・トークンに《殴打頭蓋》は装備されるのでしょうか?

回答:はい。《サバンナ・ライオン》のコピーであるトークンに、《殴打頭蓋》がつけられます。


質問:対戦相手が《真っ白/Go Blank》を私に唱えました。私は手札から《強情なベイロス》を捨てた場合、これはどこに行きますか?

回答:《真っ白》の解決中に、カードを捨てた際に、《強情なベイロス》は墓地ではなく代わりに戦場に置かれます。つまり、その後に《強情なベイロス》が墓地から追放されることはありません。


質問:私のドロー・ステップでカードを引いた後、《森の知恵》による追加の2枚のドローを、墓地に2枚ある《壌土からの生命》でどちらも置換した場合、最初のドローに対して4点支払うかライブラリーの一番上に戻すかを選択する、ということで合っていますか?

回答:発掘で置換した場合、カードを引いたことにはなりません。そして、「このターンに引いたカード」から2枚を選びます。つまりあなたがこのターンに引いたカードは1枚のみです。そしてそのカードに対して、4点のライフを支払うか、ライブラリーの上に置くかを選びます。


質問:《創造の座、オムナス》と《冒涜されたもの、ヤロク》をコントロールしています。私のターン中に《進化する未開地》をプレイし、それの能力を起動して基本土地を置きました。《創造の座、オムナス》の上陸能力はどのように解決されますか?

回答:まず、《進化する未開地》が戦場に出たことで《創造の座、オムナス》の能力が2回誘発してスタックに積まれます。そしてこれらを解決する前に《進化する未開地》を起動すると、スタックには《創造の座、オムナス》の能力が4つ置かれた状態になります。
それらは順番に解決されますが、4点のライフを得るのは1回目の解決時のみです。同様にマナを加えるのも、ダメージを与えるのもそれぞれ2回目、3回目の解決時のみです。4回目の解決では何も起きません。


質問:《正気泥棒/Thief of Sanity》の効果で対戦相手の墓地に置かれたカードは、ライブラリーから墓地に置かれたことになるでしょうか。また、この効果で墓地に置かれたカードを《ンガスロッド船長》の能力で戦場に出すことは可能でしょうか。

回答:はい。それらのカードはライブラリーから墓地に置かれています。つまりそれらのカードは「このターンに対戦相手のライブラリーからその墓地に置かれ」たカードなので、《ンガスロッド船長》の能力で戦場に出すことが可能です。


質問:対戦相手が《大修道士、エリシュ・ノーン》をコントロールしています。私は《真面目な身代わり》を唱えて戦場に出し、即座に墓地に起きました。2つの誘発型能力はどちらを先に解決しますか?

回答:この場合、「戦場にでたとき~」の能力と、「死亡したとき~」の能力は、次にプレイヤーが優先権を得る際に同時にスタックに積まれます。あなたはそれらを好きな順番でスタックに積みます。


質問:《正義の戦乙女》の能力は、クリーチャーが戦場に出た時点でのP/Tの値を見るでしょうか? 誘発型能力の解決前にP/Tが変わった場合はどうなりますか?

回答:《正義の戦乙女》の能力の解決時に、そのクリーチャーのP/Tの値を参照します。

追記:もし解決時にそのクリーチャーが戦場にいなかった場合、戦場にあった時点での直前の値(=最後の情報)を採用します。(CR608.2h)


質問:《世慣れた工作員、フレイムウォー》のテキストで追放された裏向きのカードは表を見る事は出来ますでしょうか?

回答:いいえ。その表を見ても良いという効果が書かれていないので、表を見ることはできません。(CR406.3)


質問:自分の《Rainbow Vale》からマナを出して《血染めの月を》唱えで解決しました。この状態で終了ステップを迎えた場合、《Rainbow Vale》のコントロールは対戦相手に移りますか?

回答:はい。《Rainbow Vale》の起動型能力の解決時に、マナを加えるとともに遅延誘発型能力が予約されます。従って起動型能力の解決後に《Rainbow Vale》が能力を失っても、後の誘発型能力によって対戦相手のコントロール下になります。


質問:《ファイレクシアン・ドレッドノート》を戦場に出した際、誘発した能力に対応して何らかの方法で《ファイレクシアン・ドレッドノート》をフェイズ・アウトさせるとどうなりますか?

回答:フェイズ・アウト状態のパーマネントは存在しないかのように扱われます。(CR702.26b)従って、誘発型能力の解決時に、《ファイレクシアン・ドレッドノート》を生け贄に捧げようとしても、存在しないものを生け贄に捧げることはできません。その後、《ファイレクシアン・ドレッドノート》は無事にフェイズ・インするでしょう。


質問:《ティムールの激闘》で二段攻撃を得た《世慣れた工作員、フレイムウォー》で攻撃し、ブロックされることなく対戦相手にダメージを与えます。この場合どうなりますか?

回答:まず第1戦闘ダメージ・ステップで戦闘ダメージを与えた後、《世慣れた工作員、フレイムウォー》の能力が誘発します。それを解決した後、第2戦闘ダメージ・ステップでは変身後の《無作法な古参兵、フレイムウォー》が戦闘ダメージを与えます。


質問:対戦相手の《両替機/Currency Converter》は、それの1つ目の能力によって対戦相手がオーナーであるクリーチャー・カードが1枚だけ追放されています。私がその《両替機》のコントロールを奪い、それの3つ目の能力を起動すると、ならず物・トークンを生成することができますか? またその場合、カードは対戦相手の墓地に置かれますか?

回答:はい。可能ですし、その追放されていたクリーチャー・カードはオーナーの墓地に置かれます。(CR400.3)


質問:私は《機械の母、エリシュ・ノーン》をコントロールしています。対戦相手が《動く死体》を唱えました。どうなりますか?

回答:それが出ることによって誘発型能力が誘発しませんので、《動く死体》は墓地のクリーチャーカードにエンチャントされた状態で戦場に残ります。

追記:つまりほとんど意味はありません。


質問:4種類のカウンターが置かれている《栄光のドムヌス、モンドラク》をコントロールしている間に《風変わりなペット》を唱えると、「4体の魚にそれぞれ別のカウンターが乗る」となりますか?

回答:《風変わりなペット》の解決時に、魚・トークンは4体生成されます。その後、あなたのコントロールするクリーチャーたちに計4種類のカウンターが置かれているなら、それらのカウンターを1種ごとに1つを、生成した魚・トークンのいずれかに置きます。1体に1個とは限りません。


質問: 私は《スランの夜警》と《残忍なレッドキャップ》をコントロールしています。対戦相手の呪文により《残忍なレッドキャップ》が破壊された場合、頑強能力で戻ってくる《残忍なレッドキャップ》にカウンターは置かれるでしょうか?

回答:はい。頑強によって《残忍なレッドキャップ》が墓地から戦場に戻った後、《残忍なレッドキャップ》は墓地から離れたので、《スランの夜警》の能力がスタックに積まれます。つまり、その時点で戦場にある《残忍なレッドキャップ》を《スランの夜警》の能力の対象に選ぶことができます。


質問:私のライブラリーは0枚、対戦相手は9つの毒カウンターを持っています。《ファイレクシア病の前触れ》を唱えて解決すると、敗北するのは私だけでしょうか?

回答:いいえ。カードを引こうとした時点では敗北しません。質問の場合、次の状況起因処理のチェックの際に、あなたも対戦相手も共に敗北するので、ゲームは引き分けになります。


質問:自分が《セラの模範》をコントロールしており、自分の墓地に《厚かましい借り手》があります。模範の能力で出来事側の呪文《些細な盗み》は唱えることは可能でしょうか?

回答:いいえ。《些細な盗み》はパーマネント・呪文ではありません。


質問:《共同魂の刃》が戦場に出てミラディンのために!によってトークンにつけられました。能力の対象を搭乗されてクリーチャーになっている《肋骨艇》にすると、コピーによりクリーチャーでないものに装備している状態になるため、状況起因処理によって《共同魂の刃》は外れますか?

回答:はい。そうなります。理由もそのとおりです。

質問:同様に能力の対象を伝説の機体である《エシカの戦車》にするとトークンは《エシカの戦車》になりますがレジェンド・ルールは適用されますか? それとも《共同魂の刃》が外れるのが先ですか?

回答:装備品が外れることも、レジェンド・ルールが適用されるのも、共に状況起因処理です。従って《エシカの戦車》であるトークンかオリジナルの《エシカの戦車》のいずれかを墓地に置く必要があります。


質問:「このクリーチャーではブロックできない」という能力を持つクリーチャーに対して、+1/+1カウンターを置いた後に、《主の戦術家》を出した場合、ブロック制限を無視してブロックに参加させることは可能でしょうか?

回答: いいえ。「できる」と「できない」ではできないほうが優先されます。従ってブロックを行うことはできません。


質問:カウンターの乗っていない《時の賢者》を対象に《時計回し》を唱えた場合、自身の英雄的の効果で置かれた+1/+1カウンターを《時計回し》で増やせますか?

回答:はい。《時計回し》の解決時には《時の賢者》には+1/+1カウンターがあるので、それを選ぶことができます。


質問:《敬虔な心霊、デニック》と伝説でない《敬虔な心霊、デニック》と《修羅のドミヌス、ドリヴノッド》をコントロールしています。私の《灰色熊》が戦場から墓地に置かれると、調査を何回行うことになりますか?

回答:調査を1回することを2度行います。それぞれの《敬虔な心霊、デニック》の能力は1度のみ誘発します。

追記:それぞれの能力は《修羅のドミヌス、ドリヴノッド》がいたとしても、1回しか誘発しません。


質問:《敬慕される腐敗僧》と苗木・トークン1体をコントロールしています。《渦巻く霧の行進》をこれら2体を対象に唱えたときに、《敬慕される腐敗僧》の能力は何回誘発しますか?

回答:2回です。2体のクリーチャーが対象になったので2回誘発します。


質問:APの《白羽山の冒険者》とNAPの《白羽山の冒険者》がAPの《パララクスの波/Parallax Wave》によって追放されています。APのターンのアップキープに消散能力によって《パララクスの波》が戦場を離れました。それぞれの《白羽山の冒険者》は戦場に戻りますが、先に地下街探索を行うのはAPとNAPのどちらですか? 

回答:2体の《白羽山の冒険者》は同時に戦場に出るので、それらの誘発型能力も同時にスタックに積まれます。なので、APNAP順にスタックに積まれ、先にNAPの誘発型能力が解決されます。つまり先にイニシアチブを得て地下街探索を行うのはNAPです。

追記:その後、APがイニシアチブを得ます。つまり何も起きなければ、その後にイニシアチブを持っているのはAPになります。


今回の過去ログは以上です。


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