バ美肉のオリンピックに感動
まず、バ美肉のオリンピックってなに?と思っている方も多いと思うので
説明をさせていただくと
先日開催された、VR音楽ライブイベント
「バ美肉紅白」~ボイチェン組 VS 両声類組~ のことを指しています
(バ美肉オリンピックは、私が勝手にそう呼んでいるだけ)
一応、簡単に用語の解説をすると
ボイチェンとは、ボイスチェンジャーの略で
ここでは、機械を使って声色を変える事を指します(例:男声→女声)
そして両声類は、機械等を使わずに自力で異性の声を出す「人の技」です
私は女声界隈についてはあまり詳しくはないのですが、昔からボイチェンと両声類は、同じ女声というジャンルでも分けて考えられているところがあり
門外漢の私でさえ、両者の間に派閥のようなものが見え隠れしていました
(実際、当事者の方達にはそんなことなかったのかもしれませんが)
それが今回、じゃあ紅白歌合戦でバトっちゃおう!!という企画で音楽ライブが催されることになり・・・いやいやいや!!
もう、企画の発想が面白すぎるぞ!!
私はイベント前から興味しんしん状態でした
(炎上しないかな?という、いらない心配さえするくらい)
そしてふたを開けてみれば
各出演者の鍛錬の凄まじさを、まざまざと見せつけられたような
まさに「バ美肉のオリンピック」を見ているような、そんな気持ちでした
そこには、ボイチェンとか両声類なんて区切りはなく
各々が求める高品質なKawaiiがあるだけ、という常軌を逸したとんでもなくレベルの高いイベントでした
もう出演者の方は、どの方もパフォーマンスが素晴らしすぎて
それまでの道のり、修練の日々、その背景にあったであろう様々な困難がパフォーマンスから感じられ、あまりの凄さと尊さに感動し、気づいたら
私はモニターの前で、ヴォイヴォイ泣いてしまいました…
主催のひとりのボイチェン勢のねむちゃんが
両声類側の方々を「超能力者」と例えていましたが、まさにその通りで
ハンターハンターの念能力者みたいな
「ありえない超常現象を、己の信念と努力で現実に顕現させる」という
凄み がすごかったです
・歌のおねえさんがいる!(hal さん) 出演部分
・完全に幼女じゃん!(あまちじょんこ さん) 出演部分
・OLのお姉さんだ!(みるにぃ さん) 出演部分
・カッコイイ系の女性シンガーじゃん!(らすとげーむず さん) 出演部分
どの方も両声類歴が10年クラスの超上級者揃いで
女声の技術もさることながら、見ている人を楽しませよう!というパフォーマンスも極まっていて、ライブ中何度も「魔法か?」と思いました
面白かったのが「どうやって女声を出しているか?」の軽い説明が
歌う前にあるのですが、カラオケに10年行く!というものから
声帯や体の仕組みを解説した学術的なものまで幅広くあって、とても面白かったです
ボイチェン勢の方も同じで、歌う前に「こうやって女声をだしています」
という説明をされるのですが、その技術と努力が本当に凄い
ねむちゃんはじめ、ボイチェン勢の方もよくある「ガビガビな声」ではなく
普通にめちゃ可愛い声で歌われているのもビックリしました
・ねむちゃん声可愛くなったなぁ…(ねむ ちゃん) 出演部分
・すごすご技術で一人デュエット!(feath さん) 出演部分
・関西弁がかわいい!(月山縁 さん) 出演部分
とくに、ボイチェン勢の「松尾悠里」(@Yuri_Matsuo_V)さん
今回のイベントではじめて知った方なのですが、この方のパフォーマンスは本当に凄まじかったです ↓
Vtuberにハマって、色々なVtuberを見ていると
ボイチェンを使っているVtuberさんを見る機会も多いのですが
ボイチェンって(この記事を書いている2020/08時点では)
「ボタンを押したら女の子の声になる」ような魔法の道具ではなく
どんな高価な機材を使っても「あ、ボイチェンの声」ってわりと誰でも認識できてしまう、という事を感じていました(女の子の声、というよりボイチェンの声というイメージが先行してしまう感じ)
ごく一部、超絶クオリティのボイチェン勢の方もおられますが
その方達は、高価なボイチェン環境もさることながら
おそらく、当人の努力で女声に寄せたり・女の子っぽく聞こえるようにしているんですよね(なので、もう半分両声類みたいな感じ?)
そしてこの「松尾悠里」さんは、ボイチェン勢なのですが
そのライブは本当に衝撃でした
だって、声にボイチェンをまったく感じさせない以上に
所作から「嘘っぽさ、違和感」を全然感じない!!
あまりに自然すぎる声にまず驚くのですが
トータルで見た時の「そこでアイドルが歌って踊っている」感が凄いんです
トークパートにしても、歌パートにしてもあまりにも自然
「ボイチェンの調整うまいなぁ~」なんて感じさせる隙すらない、圧倒的な自然さ
もう、配信を見ながら初めて見る光景におったまげてしまって
恐らく機材もかなりガチな方だとは思いますが
それ以上に「なりたいものになるための、人力の努力」の軌跡をライブパフォーマンスからひしひしと感じ、感嘆の声が止まりませんでした
そして、声だけでなくパフォーマンスが本当に素晴らしくて
全身を使ったKawaiiダンスに、Kawaii選曲、Kawaii歌い方、すべてが高クオリティで余計なノイズを感じさせない
自分が見せたいものを観客に見せる!という信念もさることながら
その技術のあまりの透明度の高さに圧倒されてしまいました、本当に凄い
そしてこれは、他の出演者の方みなさんそうで
「自分が見せたいKawaiiはこれだ!」っていう信念がもう
各出演者のライブパフォーマンスから、バシバシ感じる
選曲にしろ、歌にしろ、パフォーマンスにしろ
みなさん、一本芯の通ったものを持っていて
Kawaiiの中に「カッコよさ」さえ感じます
ただひたすらモニタの前で、凄みと感動の嵐にヴォイヴォイ泣いていました
努力と鍛錬の積み重ねの上になり立つ魔法のような光景、あまりに尊すぎる…
そして、カメラマンの方がまたいい仕事をしている!!
本当のライブステージみたいなカメラワークで終始興奮していました、影の功労者!すごい!!
しかも今回、第一回なのに、フルトラ勢
(VRで手足・全身が動く、機材はPC抜きで安くて17万程~くらいかかる)
の方がかなり居られた事にもビックリしました
みなさんの、Kawaiiの追及へのガチさが分かる…本当にアスリートを見ているような気分でした
そして最後に全員で、主催のひとり「バーチャル美少女ねむちゃん」のオリジナルソング、「ココロコスプレ」を合唱するのですが、これがまためちゃくちゃにエモい!!
このココロコスプレという曲、歌ってみたコンテストなども開催されていて
歌が上手い人、声が可愛い人、たくさんの歌ってみた動画があるのですが
今回のバ美肉合唱verは、めちゃくちゃ涙腺にくるエモみがありました…
勝手な私の思い込みかもしれませんが、それまで溝があったボイチェン勢と両声類勢が最後に一緒に合唱して、またそのハーモニーがめちゃくちゃ美しくて、国境や人種なんてものを感じさせない様が、本当にオリンピックを見ているみたいで、ココロコスプレという曲自体もバ美肉の象徴のような歌という事もあって、相乗効果があまりにエモすぎて、また一人でヴォイヴォイ泣いてしまいました…
主催者のねむちゃん、halさん
出演者のみなさま、並びにスタッフの方々、素晴らしいライブをありがとうございました!みんなも是非、Youtubeのアーカイブ見てみてね!
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